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アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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Stop the 原発ファシズム
Stop the 官僚ファシズム
Stop the 軍産ファシズム
Stop the 経済成長至上主義
Stop the 弱肉強食システム
ファシズムさえも民営化(2)
 新自由主義を警戒・忌避する人は多いに違いない.しかし,その理由とすれば,せいぜい,『弱肉強食だから嫌だ!』というものではないだろうか.この記事では,新自由主義の危険性はそれだけはない,ファシズムをもたらす恐れがある,ということを書きたいのである.シリーズ(1)の言葉を再掲すれば『究極の新自由主義とは民営化されたファシズムである』ということである.



新自由主義下のファシズムとは
 新自由主義下では私たち一般庶民には理解しがたいシステムが次々と成立していく.例えば金持ちを減税するかと思えば,明日食うにも困る人々からはさらに取り立てる.信じがたいことだが,飢えて死にそうな人の方から税金や利用料金値上げを通じてさらに搾り取るのである.
 このような状況は決して目に見える物理的な暴力ではない.だから,物理的な拷問等によってある特定の価値観を押し付ける試みではない.しかし,こういう経済的な絞め上げは兵糧攻めであり,人々を強制ではなくともある一定の行動や価値観に誘導するものである.

 国民の意思や自由はお金(が無いこと)によって実質制限されある方向に誘導される.庶民同士は評価システムによって相互監視させられている.そして競争的関係に置かれ,連帯を求めるどころでは無くなる.
 庶民は輪切りされ,階層に応じて行き場所が振り分けられる.例えば教育に廻すお金が無い階層は,必然的にいくら賃金が安くてもどこかに職を得なければならない.しかし,派遣社員としてさえも職は無いとすれば職はどこにあるか?実はまだ,民間軍事会社の戦闘要員としての職が残されている.逆に言えばそこを選択するしか生きる道はなくなるのだ.(軍隊については後述).

 そしてあらゆるものが効率を至上価値として動くのであるが,裁判や医療さえそうなのであるが,それは何のためだろう.それは,もはやこの社会に存在することが邪魔になるとされた人間,犯罪者や高齢者,長期療養者,場合によっては障害者,を早く天国へ送るためのシステム作りなのである.
 そのうち恐怖政治と化すだろう.このような魅力的なシステムを,表門から侵入を謀る伝統的なファシスト共が利用しないはずはないからだ.経済人としての新自由主義者共は彼らと共存するだろう.
 このような恐怖政治体制への変化は日本国憲法に見かけ上は抵触しないようにうまく事が運ばれていくに違いない.治安維持法のようなあからさまな形の対立はさほど目立たない.(よく考えれば憲法違反の可能性があることはわかるのだが,直接的にはきわめてわかりにくい.素朴な感情を武器とする庶民には見抜くことは無理である.既にその兆候が少なからずあるではないか)

 このようなことがファシズムでなくてなんだろう.これを防ぐには憲法違反かどうかだけを基準にして見ていてはだめだと思う. 新自由主義そのものを止めなくてはならない.

軍隊と警察
 ファシズムに付き物と思われた軍隊.実は予期に反して肥大化はしないかも知れない.恐らく徴兵制は不要だろう.その理由は二つあって,いくらでも戦闘要員が補充可能であることと,もはや戦争は政府軍がするものではなくなるからだ.小さな政府は軍隊さえも小さいのである.政府軍の代わりに戦争をするのが民間軍事会社なのだ.(本山美彦著『民営化される戦争』より).

 軍事行動は戦争請負会社が行うようになる.そして他に必要になるのが治安保持である.新自由主義体制では自由とは名ばかりの,極端な管理社会となるのである.それは不要になった人間を早く天国へ送るための効率社会の必須の要件である.
 その管理社会を支えるのが警察国家である.ただし,今の公務員としての警察ではなくて警備保障会社の形を取るだろう.人々は年中,すき間無く監視される.暴動を起こさないように.(消費行動を知るために監視するというような経済的意味は付随的なものとなるだろう).

ネット社会があるではないか
 庶民同士の連帯は輪切りによってできなくなると書いた.しかし,今の世はインターネットがあるではないか!これで国民の連帯を喚起して,憎っくき新自由主義者共を倒そうではないか!ということが可能なように見える.
 しかし残念ながら,恐らくこのようにはなっていかない.なぜなら,インターネットを牛耳っているのが,これまた新自由主義者だからだ.それともう一つ理由があって,多分こちらの方がより深刻である.それはネット上にあふれかえる情報をいかに選り分けていくか,ということの問題である.これからのネット社会ではその『検索』ということが本質的に重要な鍵を握るのである.
 となれば,それは検索ソフトを制する者の天下が来ることを意味する.そして,ネット上の情報管理はその検索ソフト会社の特権事項となっていくのだ.
 実は「佐々木俊尚著:グーグル Google 既存のビジネスを破壊する,文春新書」を読んだのだが,ここには恐ろしいことが書かれていた.すでにGoogleは中国において,中国当局の都合の悪いサイト,例えば法輪功とか少数民族の独立運動とか,が検索に乗らないように恣意的な操作を施した検索システムを提供しているらしいのである.
 こうなれば,いくら有用なサイトがあってもそれはないのと同じ.今でこそ時の権力に迎合しているだけだが,自らが権力を持った時には空恐ろしいこと限りない.

霞ヶ関・官僚システムは?
 私が眼の敵にしている霞ヶ関の官僚システムはどうなるだろう.税金収奪システムをせっせと作り上げて,今その秘密が暴露されようとしているが,それでもしぶとく粘っている.そういう官僚システムは『大きな政府』の流れにある.すると,『小さな政府』の新自由主義と本来ならば相性は良くないはずなのである.
 小さな政府の建前上,官僚自体の肥大化は不可能だとすれば,頭の良い彼らは無論その道へは進まない.様々なファンド,団体をこしらえる.第三セクター形式はもう無理かもしれないが,それならNPO法人のような形を取るだろう.さらに,コンサルティング,検査機関,格付け機関,そのようなものに税金が吸い取られていくことになる.
 このように,今,霞ヶ関は着々と『小さな政府』対応型の税金収奪システムに作り直している最中なのではないだろうか.
 つまり,霞ヶ関の官僚システムも新自由主義勢力とうまく共存を図るということだ.第二次大戦前の日本官僚システムは軍部と何とか折り合いをつけようとしたが,結局は軍部に蹂躙された形となった.今回はどうなるだろう.新自由主義者どもが政府委員として優遇されているのを見ると,共存共栄でいくのではないだろうか.

一体誰が得するのか
 ここまで述べてきた新型ファシズムは,いったい誰に得をもたらすのだろうか?何のためにファシズムの形にまで持って行きたいのだろうか.その解明がかなり困難であった.私が得た結論は,やはり新自由主義経済人たち,ハゲタカ金融資本,産業資本,それからそれらと共存を図る官僚システム,の楽園建設であろう,ということだ.
 高度資本主義のさまざまなテクニカルオプションを使っても,資本主義の宿命としての恐慌・不況は避けることができない.そこで目指すのはこの地球を自分たちだけの楽園に変えることだ.お金のない状態を強いることによって『未必の強権』を握り,庶民を自由に操ることができれば,それは経済の好不調を超越した安泰な楽園を約束してくれる.庶民は奴隷と化すのである.

 ある種の人々にとってはこの新型ファシズムをユダヤ陰謀論と結びつけるのに魅力を感じるかもしれない.しかし,これはトンデモの一種と考えてよい.そのような陰謀論が正しいとすると歴史分析など何の意味もないことになる.せっかく人類が手に入れたかのマルクス的な科学的歴史観が全く無意味となってしまう.歴史は人間の営みである.陰謀論は人間の営みである歴史というものを,神によって書かれた単なるシナリオに貶めてしまう.

最後に
 新型ファシズムというものがあって,『民』がその実施主体となる,とこの記事では言ってみたのだった.だけど,
 「そうは言ってみたところで何の意味もないぞ!」
 「何にでも『ファシズム』というレッテルを貼って自己陶酔しているのではないか!」
と言われそうである.
 しかし,ファシズムに大きな警戒心を抱いている人はこの新しい形態のファシズム到来にも同じような警戒心を抱くべきだ,ということをやはり言いたい.『新自由主義』を断固拒否すべき理由は,『弱肉強食だから』ということだけではない,ということなのだ.このように認識すれば,新自由主義との闘いももっと強いものになるのではないか,というつもりなのである.

 上に,新型ファシズムの目的はハゲタカどもの楽園建設だと書いた.すると,市場原理主義が行き着いた先は,計画経済となるかもしれない.でもいずれにしろ,地球経済はあと100年で終焉を迎えるのだ.楽園もそこで終わりだ.いい気味だ!

 といいながらも指をくわえてみているわけにはいかない.少なくとも派遣対正規などといって分断されている状況ではない.新自由主義を断固排除しよう.今ならまだ選挙で変える事が出来る.
by papillon9999 | 2008-08-23 00:22 | Comments(0)