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私の猫遍歴5
2008年 02月 18日
7.ミーちゃんの時代2--第二次出産と避妊手術事件
二匹の子猫たちはあっという間にいなくなり,またミーちゃんだけが家にいることになった.ところが,長女がアトピーで,アレルギーを起こしやすい,ということで,家の中で飼うことが許されなくなった.こうして,ミーちゃんは家の外が生活の本拠となった. 家の外から中へ入ろうとして拒絶され始めた時,戸惑っただろうと思う.でも家の外にも慣れて,それなりに適応していった.まだ野外の猫に対して世間は大らかだった. 翌年,また子猫が二匹生まれた.この時も,二匹とも真っ白だった. 『ありゃー,また生まれた!』 ということで,これ以上増えてはご近所にも迷惑だし,生まれてくる子猫も世話ができないとかわいそうだし,ということで,とうとう避妊手術を施すことにした.料金2万円,1万円は補助が出た.1万円の出費は痛かったが,まあ,猫の実質的飼い主ということでやむをえない. ペット病院へ連れて行く時,抱っこして車に乗った.運転は家内で抱っこは私(昼間で子供達は学校だったと思う).ところが,ミーちゃんは何か感じているのか,落ち着かない.不安がって,何度も抱っこを逃れようとしていた.私は全身を撫でながら,『なんでもないからねーー』と不安を和らげる言葉をかけていた. 病院では明らかにおびえていた.籠に入れられ,確か一晩,預けたと思う.一泊二日の手術だった(実はこれはうろ覚え). 翌日引取りに行って,手術で取り去ったものを見せられた.数ミリの小さいピンク色の肉片がそこにあった.それを見たとき,なぜか,『ああ,可哀想・・・』という切ない気持が胸に籠もった.ミーちゃんにとっては何かとてつもなく大事なものを失わせたのではないか,という気がしたのである. 連れて帰るときからおかしかった.抱っこから逃れようとする勢いが違うのである.それこそ必死という感じであった.往きのときに彼女が感じた,漠然とした不安感がやはり的中し,不安感は恐怖そのものと化したからなのだ. やっと帰宅して解放した途端,ミーちゃんはさっとどこかへ消えてしまった.ミーちゃんを抱っこしたのはそれが最後だった. 8.ミーちゃんの時代3--劇的な子離れ事件を経て現在まで 避妊手術と子猫達のエピソードの順序関係は定かではないが,避妊手術をしてからあとは,ミーちゃんは絶対に抱っこをさせてくれないようになった.のどを撫でるのは辛うじて許してもらえるが,上から手を伸ばそうとすると,抱っこされるのではないか,と彼女は警戒し,さっと逃げるのである.だから手はあくまでも下から,そしてのどの下までしか,許されなくなった. 生まれた子供達をどうしようか,となったが,今度は初めから貰い手を捜すことにした.幸いなことに,長女の友人がもらってくれることになった(ということは長女が高校1年の時,ということになる.すると,ミーちゃんは最初の時からすればほぼ十年,なんだ!とても十歳には見えない!ホントに,猫界の吉永小百合みたいなのである. その友人に,二匹のうち,好きな方を選んでもらった.あいにく,その時に,一方が頭に大きな怪我をしていた.元気なんだけど毛がえぐれて大きな穴がぽっかり開いていたのである.その友人はもちろん,傷の付いていない方を選んだ.(傷の原因は今もって謎である) かくして,残りの方は我が家に残ることになった.愛くるしい年ごろだから家内の許可も出て,家の中で飼うことができた.この子猫はおっとりしていて,茶目っ気もあり,とても甘えん坊であった.(そうそう,オス猫である.名前はチャコ二世としたがどうも違和感があった).母親は家の外,チャコは家の中から姿を見つけると急いで外へ飛び出していった. ミーちゃんとチャコの親子関係をじっくり観察する機会があった.まず,生まれた当初は,ミーちゃんが必死の形相で子猫を咥え,どこへ隠そうか(二匹を),と右往左往した.幸い,庭の茂みが格好の隠し場所になった. 子猫たちが勝手に歩き回るようになっても,ミーちゃんはしょっちゅう傍にいて,身体を舐めたり当然おっぱいをやったりしていたのである.それから離乳食の時代になっても,子猫たちに優先的に食べさせていた. そのうち,なんとチャコの方がミーちゃんより大きくなってきたのである.それでもチャコはお母さんにいつもべたべたと甘えてばかりいた.家の中では人間に,家の外ではお母さんに甘え放題であった.ミーちゃんは,自分よりでかくなった息子をもてあましながらも,甘えるに任せていたのである. ところがである.その日がちょうどその日だったのかもしれない.ミーちゃんが皿についでもらったフードを食べていた時,いつもの調子でチャコが甘えて母親にじゃれ付いてきた.その時,なんと,彼女は,ウウー,とうなり声を上げたのである. チャコは訳が判らずなおもじゃれ付いていったが,今度は『ハーッ』と完全に怒りのポーズを示したのである.チャコは戸惑ったに違いない.困った顔をしながらもなおも擦り寄ろうとするのだが,彼女の拒絶はもう完全に本気であることがチャコにも判ったみたいだった. これが目撃の第一号である.これは完全に『子離れの瞬間』だな,と思ったことだった. その後もチャコの方は親しみを込めて近づこうとするのであるが,母親は時々平手で引っぱたいていた.チャコは恐らく腕力では上回っていたのだと思うが,本気で反抗はしなかった.眼をやられないようにパチパチと瞬きをしながら身体を寄せていくのだが,そのたびに拒絶され引き下がるのである. こうしてチャコも自立したのであった.チャコは人懐っこい猫で,たいそうかわいがられたが,ある大きさになってからは家の中にいることが許されなくなった.子供達のアレルギーが原因だが,やはり,家の中は愛くるしい子猫時代だけの特権なのである. チャコ二世は不思議な死に方をした.ある日の朝,庭で死んでいたのである.穏やかな顔をして,外傷はなにもなく,苦しんだ様子も無く,ただ横たわって死んでいた.その原因はわからない. その後のミーちゃんのことを最後に書いておく.何度も繰り返しになるが,とても品のよい,貴婦人のような真っ白い猫である.未だに楚々とした感じ.吉永小百合か十朱幸代か八千草薫か,由紀さおりはちょっと違うかな,まあ,そういうレベルはきっとある. 実はミーちゃんは我が家の周辺から去ったのである.そして,一ヶ月に一回か二ヶ月に一回,きれいな首輪をつけて,我が家にひょっこり現れるのである.それもにゃあと鳴くでもなく,ひっそりと庭に座って家の中を見ているのである. こちらが気づいて近づいていくと,彼女も近づいて来て,のどを伸ばす.撫でてやると気持よさそうに眼を閉じる.しかし,ここまでしか許してくれないのである.それ以上,抱っこしようという素振りを察知すると,さっと逃げる. ついこの前の連休の時も,彼女は遊びに来てくれた.ちょうど孫が来ていて,孫が無遠慮に近づいていくと,さっさと逃げてしまった. しかし,実に不思議である.普段は一体どこにいるのだろうか.家内によれば, 『近所の地主さんが時々見回りに来て,その時に一緒に連れてくるみたい.そこで大事に可愛がられているんでしょ』 ということだった.それならば我が家にいるよりもはるかに幸せだ.とても安心している. 今は飼い猫は首にリボンを巻かないといけないことになっている.(チャコの時もそうだったけど,チャコはいつもむしりとっていた).ミーちゃんはいつも綺麗なリボンを巻いてもらっている.それを毟り取ることもせず,近くに来た時は必ず(?)我が家へ姿を見せに来るのだ.なんとおりこうさんなんだろう・・・ しかし,もう一つの謎が!地主さんの見回りに一緒に来る,ということは,車に一緒に乗ってくる,ということだ.ということは,おとなしく抱っこされる,ということ.つまり,安心して抱っこされる人がいる,ということ.その人ならば抱っこされても安心できるということ. ミーちゃん,あの避妊手術がよほどこたえたのかもしれないね.とても妬けるけど,うちのようながさつな所よりははるかに幸せだね.最後まで幸せにね・・・
by papillon9999
| 2008-02-18 01:30
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Comments(4)
猫遍歴を楽しく読ませて頂いています.
白い雌猫はそれだけでも存在感がありますね.じつは私の愛人?が白猫で,きょうも束の間の逢瀬を楽しんできました. 猫は家につく,と昔から言いますが,その猫が転居までしてしまうとは,よほど嫌な経験だったんでしょうか.自己主張の強い猫なんでしょうね.そこがまた猫の魅力だと思います.
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Ladybird さん,これで現在までの猫ちゃん歴の話は終わりです.実はこの前来た時に写真を撮ろうと携帯を取りに戻った隙に,孫が追い払っていたのでした.ホントに残念・・・・次の機会に写真が撮れたらぜひ紹介します.ホントに美人なんですから!!!私の自慢は家内ではなくミーちゃんです(^o^)/
匿名さま コメントありがとうございます.ミーちゃんの話は本当です.でもそのように思われても仕方ないかな,と思っています.
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