最近の10記事
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
最近の記事 ついーと 放射能・原発問題 憲法問題 犯罪・死刑・光市事件 9.11陰謀説 靖国問題 社会問題 政治・政局政局問題 官僚論 小沢一郎関係 私の感性と思想 韓国 俳句 紀行 宗教 よそ様でのコメント集 文化・論 酩格言コピー 身辺雑記 TB歴のあるブログ コメント集(非公開) 書きかけ(非公開) 写真集(非公開) 済み 以前の記事
2021年 07月 2021年 04月 2018年 12月 2018年 06月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 more... その他のジャンル
Stop the 原発ファシズム Stop the 官僚ファシズム Stop the 軍産ファシズム Stop the 経済成長至上主義 Stop the 弱肉強食システム |
大同小異と小同大異
2007年 12月 31日
大晦日,ようやく郷里に着いてOHTAさんのコメントへ返信.ようやく団欒が一段落した後,みんな紅白歌合戦を見ている.私はまったく興味ないので一人パソコンに向かう.目的は年賀状である.こんなに遅くなったのは初めて.とうとうここまで遅くになってしまった.
暮れからの血生臭い連続記事に食傷しているが,重大なことに気づかされ,無駄ではなかったと最近知った.この記事はそれに関してのもであるが,簡単に書いて今年の締めくくりとする. つい最近,妻が戻るので片付けのついでに本を整理していたら,意外なものが飛び出した.よく憶えていなかったのだが,そういえば確かに手に入れた気がする.買っておいて読まずに置いておく,というのはよくあって,斉藤貴男の『分断される日本』や辺見庸の『もの食う人びと』,S・Sヴァンダインの『僧正殺人事件』,Stephen King の 『Different Seasons Vol.1』などがまだ出番を待っている.その中に,なんと,あの9.11陰謀説のプロモーターである 中丸薫・ベンジャミンフルフォードの『ぶっ壊します!泥棒国家日本と闇の権力構造』があったのだ! 本の裏表紙をめくると,定価¥1.400のところを¥700と鉛筆書きがある.たぶん,今年の前半ごろ,上の本たちと同時に古本屋で手に入れたものだと思う.幸か不幸か,これも読まずに置いていただけだった.幸か不幸か,ということは,読まずにいたおかげで9.11陰謀説に首を突っ込む前には彼ら中丸・フルフォードの名前はまったく知らずにおれたことだ.今となっては,これを見つけたからには捨て置けない.ざっと読んでしまった.そして少なからず思うことができたのである.これはぜひ書き残しておきたい,と思った. 1.『・・泥棒国家日本・・・』の本とは 中丸・フルフォードの本『・・・泥棒国家・・』を先に読んでいたら私の9.11陰謀説批判論はどうなったかわからない,という恐ろしいことに気が付いた.ご存知でない方のためにまず書いておくが,この本は,恐ろしいことに,90%以上,完全同意できる内容をぶちかましているのである.(発行は05年9月30日で,小泉郵政選挙の直後だが,原稿時点ではあの地すべり的結果が判明していなかったと思う) 目次だけを見ても,いきなり次のような見出しが並ぶのだ. ・郵政民営化の恐ろしい落とし穴 ・小泉政権の背後からの支配 ・外資の狙い ・塩漬けの米国債権 ・・・・・・ そして,中身を読んでも,普段私(たち)が指摘していた,郵政改革の嘘や小泉・竹中改革の売国路線,を暴き出しているのである. 私がもし,9.11陰謀説に首を突っ込む前にこれを読んでいたとしたら,どうだったであろうか.必死に想像してみた.その結論は・・・ 私といえども,彼らが主張する9.11陰謀説を受け入れた可能性が高い.つまり,洗脳されたかもしれない,ということである.この本には,上のような小泉・竹中売国路線を暴くと同時に,9.11陰謀説も同居しているのである.ペンタゴンやWTCの『陰謀説』を裏付けるための写真と解説も載っているのだ.その根拠は当然ほとんど無きに等しく,今見ると印象操作のみ語られているに過ぎないが,ナイーブな心で読むと,きっと刷り込まれただろう.つまり,小泉・竹中売国路線批判の延長で,ブッシュ陰謀説とが読者には実に自然につながるように思えるようにできているのだ. 繰り返すが,今でこそどこがおかしいかわかるのだが,イノセントな頃にこれを読んだらどうなったかわからない.私は,自信は無い,と思った. 実は本の内容をジックリ読むと,『あれ???おかしいな???』という部分が実はちらほら見えるのである.代表例を挙げよう.中丸さんは252ページでこう書いている. 『昔,日本の聖徳太子の時代に.フルフォードさんはお坊さんとしてすごく学んだ人なのです.その当時,私も生きていました.自分の息子ではなく聖徳太子を摂政に立てて,最初の女帝として聖徳太子を支えてきた,そういう環境があるから,こういう魂と魂の出会い(パピヨン注:中丸さんとフルフォードさんの出会いのこと)があったと思うのです.』 このように,中丸さんは自分のことを推古女帝だったと語っている.決して何らかの比喩を語る部分ではない.このようなトンデモ性と小泉批判の的確性が同居しているのである. そのほか,『左翼に対するおべっか』も感じた.中丸さんは靖国神社参拝はどうもやって欲しいようだ(何しろ,彼女の父は明治天皇の側室の子だというのだから).しかし,それをあからさまには参拝推進とは書かないし,参拝批判の左翼への批判も行わない.ただ,参拝を批判した中国のスタンスを批判するのみである(どうもこの人は反中でもある).これは左翼シンパを繋ぎ止めたい意識の現われと見た.この本は左翼シンパを顧客とするために書かれたものだと思う.(もっとも,フルフォードさんはもう少しまともに見える.ユダヤ陰謀論者のようでもあるが,私の断定を下すにはもう少し研究が必要だと思っている.正体が今いちよくわからない面がある.) また長くなってしまった.すみません.切ります.続編へ.
by papillon9999
| 2007-12-31 22:54
|
Comments(0)
|