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左右の対立へのスタンス
2007年 12月 05日
私の最近の記事で,周囲の人から危惧,ないしは忠告のようなものを示された.私の論調は『分断』が基本にあるのではないか,もう少し反対者も仲間に入れるような論調にならないのか,という趣旨である.これを聞いて,私ははたと思い当たることがあった.
この危惧は左右の対立へのスタンスの違いから来るものではないか.そして,世代間で左右の対立へのスタンスが異なるものがあるのではないだろうか.50歳前後の世代から下の世代は『遅れてきた人たち』といってよいと思っているが,そういう世代は,同じ日本人同士でなんでいがみ合うのだろう,という素朴な疑問を抱いているのではないか,そんな気がするのである.非常に優しい心情をそこに見ることができる.(もちろん,個々に見るとそうでない人が大部分であるが,こういう方面に関心のある人の中では比較的多くを占める,という程度の大雑把な話である.) 私から見ると,そういう態度は本質をまったく理解できていない,というしかない.そこでまず私の態度を書いておく.どうも誤解があるようなのだ. 私の母の里はド田舎で典型的な農村地帯.農業が元気な頃はお金はないけど豊かな暮らしがそこにあった.いつかこのことも書き残そうと思っているのだが,まだ果たせないでいる.母の兄弟達は長男を残して全部都会へ出て行った.二人は大企業(の下っ端社員),一人は自衛隊である.里に残った長男の息子達も農業では食えず,みんな出て行ったが,男三人ともすべて自衛隊へ行った(今はもうとっくにやめて郷里に還っているが).赤木さんではないが,戦争を希望しなくても,食うためなら自衛隊があるのである.そこで戦争ごっこをすれば立派に希望が叶うはずだ.(尤も,赤木さんが本当に戦争したいわけではないことは知っている.たぶん二番目ぐらいに逃げるだろう.) さて,私の思想的なものからすると,自衛隊は米軍の手先,将来の軍国復活を夢見る連中のかわいい軍隊であると思うから,可愛い従兄弟たちに説教しなければならないはずである.何でそんな軍隊なんかに行くんだ!軍国主義の片棒を担ぐのか!とでも言ってもよいのである.しかし,当然ながらそんなことはしない.そんな所に敵はいないからである.そこには愛しい従兄弟たちとその家族しかいない. 母の里で一族が集まるときは(つい先日も弔事でその機会があったが)大企業に勤めた叔父が読売新聞の論調そのままの意見を言うことがある(啓蒙のつもりで).すると,みんな黙ってうなづくだけで,あまり話は発展しない.長男ということで里に残った叔父は農業政策に対する怒りから自民党には見向きもしない,という程度で,あとは至ってノンポリなのである. 私はそういう所で,読売の論調に論争を挑んだりもしない.そんな所に敵はいない.愛しい一族がいるだけだからである.私がこんなブログ(一応,左翼的?)を書いているなんて彼らは夢にも思わないだろう. 私の視線の先にはもっと大きい敵がいるのである.身近な素朴な人たちを騙す確信犯である.彼らは自分達の論理が破綻していることはとっくの昔に承知しているのだ.彼らが恥を知らずに滅茶苦茶な論理を弄ぶことができるのも,我々の冷笑をものともしないで居れるのも,使命感からだろう.素朴な民衆を騙して連れて行くための.精神的な拉致. カルト宗教の教祖は滅茶苦茶な論理とわかっていても,恥ずかしげもなく熱弁をふるえる.なぜ恥ずかしくないのか.それは信者にだけ通じればいいからだ.外にいる我々などどうでもよいのだ.信者だけが納得してくれればそれでいい.そのためにはどんなに滅茶苦茶な言葉だって平気で吐けるのである.軍国主義復活待望組のやり方はこれとそっくりそのまま同じ.素朴で善良な庶民の俗情を如何に刺激するかだけを目標におけばいいのだ.(そういえば政治家の選挙演説も似ていますな.支持者だけ熱狂して他は白ける) そういう彼らとは共存なんてありえない.それを銘記せよ.繰り返すが,彼らは確信犯であり,共存なんて望んでいないのだ.そういう彼らの都合のよい方向へ行こうとする風潮には徹底的に論理で闘うしかないのである.そこには妥協などない.そういう相手には論理で徹底的に叩きのめすことが必要なのだ!敵は巨大である.私などが左右の対立を包含するような余裕が持てるはずがない.全力を挙げるしかないのだ. 私の,攻撃的な(ホントにそうかな??)言い方はこのような理由による.根は優しいのだけど.
by papillon9999
| 2007-12-05 00:17
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Comments(12)
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日本の一般的常識(風潮)では、『政治』や『宗教』を人前で論じるものではないらしい。
あれが良い、これが悪いと『政治』や『宗教』に対する個人的意見を明確に表明するのはタブーになっているようですね。 これは何も個人だけに限定されない。マスコミのも適用される原理原則と為っている。曰く不偏不党。 あのナベツネの読売やネオコンのサンケイさえも表向きはフヘンフトウを標榜する。ここまで行くと不思議というより、滑稽そのもの。 これは基本的に、なるべく『政治』や『宗教』を議論したくない、勝ち負けをつけたくない日本人の心情が滲み出ているのではないでしょうか。?
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床屋政談という言葉がありましたが,世のおっさん達は結構政談が好きなのだと思います.そのニーズに応えてくれたのがあの田原総一朗!私の親父があの田原に感動していました.代弁してくれている,と思わせるテクニックはすごいと思います.
不偏不党の看板は外した方が良いと思います.問題は捏造ですね.意見は偏ってもいいから(無視すればいい),その根拠を捏造したり,というのは歴史的犯罪です. ![]()
少しだけ違うような気がします。
>世のおっさん達は結構政談が好き< であるが、日本が『政治』や『宗教』での致命的対決を避ける社会であることも事実。 床屋政談では勝敗を付けるのはタブーですね。あちらも良いが此方も良い、またはあれも悪いがこれも悪い。喧嘩両成敗的などっちつかずで絶対的な優劣を認めようとしないのでは有りませんか。? 特に宗教ではこの傾向が強い。日本では、なあなですますが、イスラムなどの一神教では元々根本的に異教徒との結婚などは問題外。 サンケイが中曽根内閣の時にソ連が北海道に攻めてくるとの捏造報道(キャンペーン)をやっていましたね。 あの時はサンケイ一社だけだったNHKを含むマスコミ各社がやったら案外国民はみんな信じたかもしれません。
『致命的対決を避ける』
それはその通りだと思いますよ.政談といっても議論を戦わすのではないですね.大抵,人の受け売りですからどっちに行っても自分が傷つくことはありません.この辺のレベルではこの方がいいと思います.庶民の知恵でもありましょう. もっと上のレベルの話ではこれでは困るわけで,新聞の「与党も悪いが野党も悪い」式の言い方はきわめて問題です. サンケイの反ソ連キャンペーンですか?よく憶えてないんですけどね.そんなことはほんとに大犯罪ですねえ・・・ ![]()
昨日は丁寧なお返事、ありがとうございます。自分としては、考え方が左であろうと右であろうと「労働者ならば味方」であり、左であろうと右であろうと「富裕層は敵」なのですが、なかなか難しいものですね。
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中曽根康弘の4海峡封鎖や不沈空母発言の後に今にもソ連軍が北海道に上陸するようなデマがサンケイ紙上に躍っていました。
中曽根内閣は日米は運命共同体発言。戦後政治の総決算。シーレーン防衛の研究とまっしぐら。 サンケイ新聞を見た読者等が恐怖を感じパニック状態。北海道在住のカップルの結婚に実家から反対があって破談に為るなどの悲劇もあったようです。 元々自衛隊は極東ソ連軍を牽制する目的で創設されている。唯一の機械化戦車師団もソ連軍戦車隊を考えて北海道にだけ配備されていますが、産経新聞社にとっては北海道は大陸と地続きになっているらしい。(どんな世界地図?) 元々ソ連軍主力は欧州に配備されているが、アメリカ軍は第三次世界大戦時に極東に第二戦線を構築してソ連軍の戦力の分散を考えていた。 そのための囮の戦力が日本の自衛隊。アメリカは全く極東ソ連軍の進攻を想定していない。 サンケイのキャンペーンはあまりにおそまつ。
通りすがりさん どうもこんな過疎ブログにお立ち寄りくださってありがとうございます.大事なことを忘れていました.正規社員になられたことにお祝いを申し上げたいと思ったのでしたが,書き忘れました.おめでとうございます.
ところで,「労働者ならば味方」と思って良いと思います.ただ,あまり期待しない方がいいでしょうけど,自分から分断することはないと思います. 「富裕層は敵」 ということに関して,一緒くたにするのは良くないかな,と思うこともあります.真の敵を見間違う怖れがあります.敵でない富裕層に対しては,無関心の方がいいかな,と.彼らとは違う世界が我々にはありますから.『蕪の浅漬けの世界』です. 真の敵とは,区別は難しいですが,自分達の富裕の維持のために,我々を道具として扱うような仕組みを世の中に作ろうとする連中です.戦争したがるのもその一つといえます.ここで一言で言うのは困難ですが,確実にそういう連中は存在します.単なる富裕層ではない連中です.富裕層にまだなっていない人も含まれます.誰がそうなのか,何がそういう動きなのか,しっかり見極める必要があります.
『不沈空母発言』ねえ・・それで思い出しました.北海道ではそんな悲しい喜劇があったのですか.極東における自衛隊の元々の役目,改めて認識しましょう.
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「不沈空母」とはとは,またずいぶん正直な発言をされたものですね.その弟子?の小泉は日本国をそっくり米国に献上してしまいました.
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「不沈空母」より『四海峡封鎖』の方が、より刺激的で挑発的な言動ですね。
国際海峡の対馬海峡、津軽海峡、宗谷海峡、根室海峡を封鎖してソ連極東艦隊をウラジオストックに閉じ込めると言う、ほとんど気分は80年前の日露戦争にタイムスリップ。 中曽根内閣成立の翌年には大韓航空機撃墜事件が起こり、靖国神社公式参拝とあいまって緊張状態はいや増した。 サハリン上空での撃墜事件は北朝鮮のテポドン騒動とソックリの世論誘導が行なわれた。 何しろ、海流に乗って網走海岸などのオホーツク海沿岸に乗客の靴や持ち物、救命胴衣が流れ着き、連日大きく報道されて、日本人の反ソ連感情は最高潮に達していた。 それにしても中曽根と小泉。一方はソ連一方は北朝鮮の違いは有るがやる事がソックリ。対米従属もソックリ。新自由主義の強行もソックリ。ポピュリズム(国民的人気)もソックリ。靖国公式参拝もソックリ。 違いは、雄弁家の中曽根とワンフレーズの小泉。一回で中止した中曽根と嫌がらせとしか思えない毎年の小泉の靖国公式参拝ぐらいか。
頭の中は中曽根がダントツにいいのでしょう.未だにかくしゃくとしているのを見ると,ほんとになんと幸せな人生だったのか,と感動します.幸せと塀の上から決して向こう側には落ちない超強運.
きっと歴史に残るでしょうね.残念ながら悪名ではなくて偉人として.無血革命が成就したらその評価を書き換えましょう. 小泉は首相やる前もやめた後も靖国など関心ないのでは?今年参拝しましたか?(したような気もするが)
記事に書き漏らした大事なことがあったので備忘録の意味でここに書いておきます.この記事は『遅れてきた世代』の心ある人へ伝えたいメッセージなのですが,我々の世代(あまりバラシたくはないが団塊,全共闘世代)がいなくなれば,真の敵がいることを知らせる人々がいなくなり,再び悪夢の世界への同じ道を歩むでしょう.(戦後の時代が悪い,なんていう嘘の宣伝に惑わされるのもそういう人たちです)
真の敵が見えなくなった理由はただ一つ,敵が巧妙に隠れたからです.誰が敵味方なのか,それからそういう存在すら隠れてしまったのです. それを見過ごして『左も右も悪い』というスタンスでは我々の発言力がなくなったあとどうなるかは目に見えています.確かに旧来の左翼は一定の支持層に安住した「保守勢力」です.それへの批判と改革は,もっと違うレベルで行われるべきです. |