最近の10記事
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
最近の記事 ついーと 放射能・原発問題 憲法問題 犯罪・死刑・光市事件 9.11陰謀説 靖国問題 社会問題 政治・政局政局問題 官僚論 小沢一郎関係 私の感性と思想 韓国 俳句 紀行 宗教 よそ様でのコメント集 文化・論 酩格言コピー 身辺雑記 TB歴のあるブログ コメント集(非公開) 書きかけ(非公開) 写真集(非公開) 済み 以前の記事
2021年 07月 2021年 04月 2018年 12月 2018年 06月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 more... その他のジャンル
Stop the 原発ファシズム Stop the 官僚ファシズム Stop the 軍産ファシズム Stop the 経済成長至上主義 Stop the 弱肉強食システム |
日本の原子力開発は核兵器を目指して始まった(1)
2007年 08月 16日
私自身よく知らないくせに,「危険であることを承知の上で,そして情報公開にまるっきり違反しながら原発を推進している意図は,きっとこれから核兵器を開発するためであろう」ということを,よく人に言っていた.もちろん,私の完全なる想像である,ということも付け加えて.
ところが,最近,我が国における原子力開発は,その当初から,「核兵器開発を目的としていた」,ということを,恥ずかしながら初めて知ったのである.想像が当たっていた,というより想像よりはるかに事実は超えていた,ということである.「これから」ではなくて「初めから」であった. ひょっとしたら皆さんには”常識”なのかな,とは思ったものの,ひょっとしたら意外と知られていないことかもしれない,ということで,その内容を紹介したい.もしそんなことは”常識”だ,ということであれば,単に私の備忘録とすればよいので,念のためこの記事を書くことにする. 折りしも,柏崎原発調査に入っていたIAEAの調査報告が出された.速報ではあるが,Yhooの産経新聞速報16日付によると, 1.「原発は安全に停止し、損傷は予想を下回った」, 2.『微量の放射能漏れについては「住民の健康や環境に影響を与えるものではないという、日本の結論を支持する」とした。』, 3.「中越沖地震は同原発が想定していたより大きな地震だったが、それでも損傷が限定的だったことについて「(耐震設計に余裕をもたせる)保守的な設計」を理由に挙げた。」 4.「IAEAのエルバラダイ事務局長は、日本の協力と情報公開を歓迎するとともに、「日本側の分析や現地調査結果が世界の原発にとって教訓になる」との見解を示した。」 などの文が並び,さらに次の文も見られる. 5.「現地調査では原子炉内部の状態などが確認されておらず、東電や政府による調査で、原子炉容器や炉心についての精査が行われる必要性を指摘。こうした調査で機器や部品の交換が必要になる可能性や、同原発の耐震基準を再評価する必要性についても言及している。」 これらを見て,読者はどう判断なさるだろうか.IAEAの調査だから信頼できて,損傷は予想を下回ったそうだから安心,安心,と胸を撫で下ろされるだろうか. 私が最近知ったことによれば,IAEAは原子力関連企業が連合してこしらえた,利益擁護機関なのである.従って,ここに書かれた「報告」は報告前から完璧に予想された内容である.しかも,最後の5の部分では,一応,アリバイ作りとしての指摘事項が入っているが,よく見ると,「現地調査では原子炉内部の状態などが確認されておらず」とある.さりげなく入っているこの部分は,しかし,何ということだろう.原子炉内部が確認されていないで,どうして「損傷は予想を下回った」といえるのだろうか.メルトダウン寸前のグシャグシャ状態かも知れないのだ.あるいは緊急停止するための制御棒が,ほんとに偶然にうまく挟まったのかもしれない.検証は真の第三者機関がそこまでやらないといけないはずなのである.あなたも私も,IAEAが第三者機関だと思っていたけど,それは真っ赤な偽りである. ![]() 記事書き掛け中に,IAEAの報告が出たので,その検証?で長くなった.ということで,本論は次報に譲る.材料は,元慶応大学助教授・藤田祐幸氏の話と,相模女子大名誉教授・吉田義久著:「アメリカの核支配と日本の核武装」(編集工房 朔:出版)である.
by papillon9999
| 2007-08-16 14:13
|
Comments(6)
![]()
IAEAが特定勢力の利益を代弁する機関であるとの、世間の常識を覆すご指摘に私は驚きはしませんが、気になるのは、では、今回のIAEAの査察で日本の原発の安全性が確認できた裏には何があるのかということです。
日本が当初から核武装を計画していたにしても、アメリカなどはそれを望まないはず。IAEAを特定勢力の代弁機関と書きましたが、その特定勢力にアメリカが入っていないはずがない。となると、アメリカは方針転換したのでしょうか? 続きのエントリーに期待しています。
0
![]()
すべての技術、すべての産業は軍事目的への転用が可能。
言い換えると『其の国の軍事力』とは、其の国の全ての科学、技術。産業の総合力とも考えられる。戦争は科学を進歩させる。 古くは缶詰はナポレオンの兵糧として考え出された。現在のコンピューターは弾道計算をする為の考え出された。それ以前の計算機は歯車を使った機械式計算機で重いこと重いこと。 原子力発電所は原子力潜水艦の原子炉エンジン部分を地上に置いて発電用に転用したもの。元々が軍事用を民生用に転換した代物。 出自が幾らいかがわしくとも実態や運用が真っ当なら問題ないが、 軍事用は必ず技術や運用に軍事機密の壁が立ちはだかる。 民主主義の基本原則は情報公開。 民生用の原子力発電でも原則は同じで、完全な情報公開こそ最大で最高の安全保障といえる。 しかし日本の電力会社による原発の隠蔽体質は危険そのもの。原発の出自に関係しているのなら当エントリー記事は重要な指摘。
IAEAが原子力産業界の利益擁護機関だ,ということの客観的証拠なるものはその性格上,恐らく存在しないでしょう.しかし,その機関設置の提唱はアイゼンハワー大統領であり,メンバーにはいわゆる市民や学者(御用学者はいるかもしれませんが)はおらず,大企業や官制研究所の関係者ばかりです.目的は平和利用の推進で,核不拡散のお目付け役でもあります.
アメリカが日本の核武装に危機感を持つのは当然です.アメリカは微妙なバランスを取っていると見られます.原子力産業の市場としての日本と核武装の危険性と.日本では核武装に転用可能な技術を志向しても科学者やジャーナリズムが核武装になんら警戒の声を上げません.むしろ,核武装への道を牽制しているのは一貫してアメリカの方だ,と吉田氏は書いています.初期の頃は記事に書きますが,ビキニ事件により平和利用しか公にいえなくなりました.
せっかく六ヶ所村を作るのだから,それを利用しなければなりません.ということで,もんじゅ,がそろそろ再開されることでしょう.
![]()
TBです。
わが国の核政策史 http://sun.ap.teacup.com/souun/50.html http://sun.ap.teacup.com/souun/51.html http://sun.ap.teacup.com/souun/52.html 日本の核兵器製造能力 http://sun.ap.teacup.com/souun/53.html 日本核武装によるアジア核戦争の恐怖 http://sun.ap.teacup.com/souun/319.html http://sun.ap.teacup.com/souun/320.html http://sun.ap.teacup.com/souun/321.html
早雲さま ご紹介の記事,拝見しました.まことにありがとうございます.どうやら「我が国の核に関する政策と施策の実態は一般国民にはほとんど知られておりません。」というのがほんとのようですね.
ところで,それだと記事が重複することになりますね.申し訳ありません.ただ,独立した(と思われます)ソースが複数あれば信頼性も増すと思いますので,それと重複してない記述もあるようですので,あと少し続けさせていただこうと思います.特に注記したもの以外は,もっぱら,藤田氏と吉田氏由来の話に限定いたします.コメント戴きありがとうございました. |