番犬たちの取り繕いと身辺警護

　新聞やテレビの，小泉番犬連中が大きく揺れだしている．ライブドアの批判を行っているのであるが，とよく注意して見るとその陰に自己弁護を巧妙に刷り込んでいることに気付く．その中の一つで多いのが，



不思議なことに「庶民の閉塞感の打破」なのだ．２／１付けの毎日新聞でも記者が書いていた．これで言いたいのは，「こういう功績もあったのだから」過去に持ち上げたことの恥も幾分かは雪げるだろう，ということか．それにしても，これぐらいにしか捉えることのできない感覚でも記者は務まるのであろうね．ホリエモン事件が「振り込め詐欺」と同じ本質を持っていることはすでに述べたのでここではもう繰り返すまい．
　それから２日くらい前の「たけしのＴＶタックル」．佐高信さんは自著の中で，たけしのことを「（体制に）とても安全な毒舌家」と痛烈に皮肉っていたが，実にそのものずばりで感心する．毒舌は庶民や弱いものばっかりが相手だ．この番組だけは聴くに堪えないので早々に切った．
　２９日のサンデープロジェクトでは，田原某は己のアリバイ確保のため，申し訳程度に那覇の「自殺事件」に触れていた．宮崎学という人物を持ってきて，自殺説を述べさせ（根拠がさっぱりわからなかったが），もう一人他殺説の人物には電話でしゃべらせ，それで他殺説の存在を無視したわけではない，という言い訳を完成させた．そして，視聴者には自殺説でいいのかぁと，何となく思わせる雰囲気を出すのに成功した．中身はもっぱらライブドアの社会的背景や説明尽くされた錬金術のからくりの説明などに費やしていた．そして政治家に話を聞くコーナーになったのでもうそこで切った．

　＝＝＝＝＝＝＝と，ここまで書いていたのだが，今日夕方，ヤフーを見て驚いた．「田原総一朗氏を警察が身辺警護」とあるではないか．急いで詳しい記事を開いた．すると，こう書いてあった．

「・・・田原氏周辺では、ライブドア問題に絡む発言が原因ではないか－など憶測を呼んでいる。」
しかし，田原某は何か真相解明に役立つような貴重な重大発言をしたのだろうか．「朝まで生テレビ」は見てないのでわからない．しかし，２９日のサンデープロジェクトなら，上に書いたように，全然問題発言はなかった．むしろ，自分は当事者となるのをなるべく避けて，用心深い態度に終始した，と思っている．「田原氏周辺」とは，田原某に好意的なコメントを流すグループなのだろうか．何かいかにも英雄的なことをしゃべったかのような示唆だ．
　さらにgooの記事には先があって，フリージャーナリストの山岡俊介氏の聞いた話を紹介している．その要旨は，田原某が「暴力団関係者による他殺説もあり得ると述べただけでなく，特定の広域暴力団の名前を挙げるか、そうと特定できる発言をしたらしい．これに対し，その広域暴力団とも親しい某右翼団体の構成員が直接、田原氏を訪問して抗議の意思を表明した模様」ということだ．これだけ読むと，暴力団が本気で怒るような発言をしたかのような印象だが，そのあとにこうあった．抗議した右翼の構成員の話として「抗議したのは，暴力団と右翼とを混同（正確には同一視：注追加）したからだ」．
　そして，続くテレビ朝日関係者の話では，　「（田原氏は）自分で特定の組織名や団体名を語ったり、におわしたことはなかった」とある．さらに，田原氏を良く知る報道関係者の話として，「ライブドアの問題が大騒ぎになる以前から、何かでトラブっているという話は聞いていた。・・・・」ともあった．

　要するに，意味がよくわからない出来事だ．身辺警護と最後の抗議に来た右翼構成員とは何の関係もないようだ．さらに，タイミング上，野口英昭氏の怪死事件と何か関係がありそうにみえる．しかし，本当は全然無関係だと私は睨んでいる．邪推すれば，（名誉毀損に当たらないように慎重に書くが），ライブドアとは関係のないことで，何か脅迫されているのではないだろうか．
　テレビで抱いた田原某のイメージの限りでは，田原某が本質的な他殺説をしゃべるはずはない．事実，サンデープロジェクトでは冒頭に書いたように逃げていた．でも朝まで生　は見てないのでわからない．だれか見た人はいないだろうか．どんな発言内容だったか，知らせて欲しい．
　こういう断定をして（本質的な他殺説をしゃべるはずはない），もし田原某が本気で殺人の解明を訴えていたとしたら私はとても恥ずかしいのだが．その時はこの議論を撤回する．そして，評価も，今の最低から最高に変える．人間公害とも呼ばない．身振りは大げさでも良しとする．そして，サンデープロジェクトも馬鹿にせず，最後まで我慢して見ることにする．だから　朝まで生　の発言内容をだれかぜひ教えて・・・

　今日の内容は予定が変更になりました．また後日．