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検証:参院選07(1)
2007年 08月 02日
私も政治評論家気取りで総括してみようっと.だって,今後100年の歴史に残る安倍自民党の大敗なんだから.嬉しくてたまらん.テレビの選挙速報のお伴のビールがこよなくおいしかった.久しぶりだ.どうか気楽に記事をお楽しみくださいね・・・・
と書き始めたのが3日前.しかし,一向に進まなかった.実は引越しだったのだ.ダンボール箱の山と格闘し,山に埋もれてはちょっと書けなかった.未だに箱の山は私を圧倒しているが,もう今日の片付けはこれくらいにして,この記事を書き継ぐことにした. とはいってもいきなり余談に入る.私は実は選挙報道オタクだ(った).実に中学・高校の頃からテレビでの選挙速報にわくわくして見入ってた.社会党の当選・落選に手に汗を握って一喜一憂していたのだ.その所為で,昔の議員だったら,Aは群馬三区だ,Bは高知全県区だ,などとすぐピンと来ていたものだ.何が面白かったのかというと,数字(得票数)の変化だ.抜きつ抜かれつで定数最後の議席を争う所がなんとも言えず面白かった.たとえば福岡4区や東京8区あたりで,最後の議席を共産と自民が争って,勝ったり負けたりを繰り返していた.手に汗を握ってそれを見ていた.(翌日開票というのがあって,最後まで見れずに泣く泣く学校へ行ったこともある) 当時は北から順に,全選挙区の得票数を画面に映すと同時に几帳面に読み上げていたのだ.だから耳で覚えた議員名がいくつもあって,今でもほんのちょっとのヒントで誰々が何県の何区だったか思い出すことができる. ところが,いつの頃からか,選挙速報がちっとも面白くなくなった.北から順に得票数を読み上げる,ということがなくなったのだ.ただ誰々さんに当確が出ました,などが飛び交うだけになったから,ほんとにつまんない・・・小選挙区制の所為もあると思う.その所為で,最近の議員はちっとも名前を知らない.新人に等しいような人が大臣になったりして驚くことがある. 選挙速報は,もちろん,民放の馬鹿浮かれ番組では見ない.NHKだけだ.今回もそうだった.歴史的出来事を伝える画面は落ち着いた静寂の中にあった.ところで,今回の観戦はとても楽しめた.自民大敗だからではない.実は新しい観戦方法を発見したのだ!それは私が“インターネット併用方式”と名づけた(大げさな!)パソコン併用方式である.NHKのウェブから参院選の得票がオンラインで見ることができた.それとテレビの画面とを同時に見て,昔のままとは言えないまでも,数字の変化をかなり楽しむことができた.(しかも安倍惨敗を見るという二重の楽しみ.でもなんてささやかなんだろう・・・) さすがはNHKであった.当選・当確は一つも間違わなかった.しかも非常に早い段階で,開票率0%で自信を持って当確を打っていた.民放各社の当確はかなり遅れて出ていたが,まあ,それが無難だろう.焦って間違うよりはずっといい. 例を挙げよう.最後に決まった選挙区は福井,その前が鹿児島あたり.熊本ではずっと早い時刻から民主に当確が付いていたが,順位はずっと2位だった.最後の寸前まで2位だったが,最後の版できっちり1位となっていた.いっぽう,福井の方(鹿児島もだったか)も熊本と同じように2位でずっと推移していたのに当確は決して出なかった.ひょっとしたら届かないのか?と思っていたら,案の定,2位のまま,逆転はならなかった. いよいよ本題.最初に,この選挙結果の特徴を列記してみよう.(今さら私が・・やるまでもないが・・) 1.安倍自民の歴史的大敗(♪♪) 2.民主党の一人勝ち 3.護憲勢力の不振・退潮(まとまっていればどうだったか?) 4.公明常勝神話の崩壊(学会信者の反乱か?) ぐらいかな.これらについて考えてみたい. 1.安倍自民の歴史的大敗 自民党大敗の意味をどう掬い取るのか,今後の大きな問題に関わってくる.つまり,大敗したのは安倍自民党であって,小泉自民党ではない点である.さすれば,なぜ安倍自民は嫌われたのか,について的確な分析が必要である.そうでないと今後の見通しを大きく誤ることになる. まず,大敗の理由は,1.小泉的格差の流れを引継いでいるからなのか,2.逆に小泉改革に逆行して古い自民に戻りそうだからなのか,3.相次ぐ閣僚の失態や社保庁問題とそれへの対応がなってない,という単なる敵失によるものなのか,という3個くらいが考えられる.(しか思い浮かばない,というべき) このうち,3の理由は,当然もう大きな影響を与えたはずだ.今日,あの絆創膏大臣が更迭されたが,これでわかることは,安倍首相が政治オンチだということ.もし手早く対応していたら結果はどの程度違ったのだろうか?もっとも,3の理由だけではないことは確かである.1か2の理由を大きく増幅させた,という役割を演じたのだと思う. さて,1なのか2なのか,という非常に大きな問題を考えよう.なーんて書いたけど,実際どうなのだろう.私は大部分の人がよくわからないのではないか,と思う.自民党支持の無邪気なおっさんやおばさんたちは,自分でもよくわからないまま,今回は閣僚問題もあるし,年金が滅茶苦茶になっているし,やはり自民党はやめとこう,となったのではないか.(ここで,布引さんの,『結局“カネの問題”なんだ!』,というご意見を拝見して,「ウン,これだ!」と膝を思い切り叩いたことであった.) 結局,無邪気なおっさん,おばさんたちは,何かよくわからんけど小泉がワーッと風を吹かせてくれたらそれに熱狂して乗っかるだけ.小泉の檄の中の言葉なんて何一つ考えちゃいないのだ.今回は,生活重視を掲げた民主党にわーっと乗っかった,ということなんだろう.布引さんのストーリーでよくわかる. だから,結局はどうなんだ??小泉改革の継続を望んでいるのか?いないのか? それは,結局,今度風を吹かせる人がたまたまどちらなのか,で決まるのではないだろうか. 2.民主党の一人勝ち したがって,民主党がなぜ一人勝ちに終わったのか,ということは,布引理論で説明がつく.そういう受け皿に,今回は民主党がなりえた,という点はとても貴重である.小沢一郎の覚悟が伝わったのだと思う.問題はこれから.小沢一郎に期待する,という記事を書いたが,本当はどう変節するか,心配が無いわけではない.しかし,今回の覚悟は本物かもしれない.予算編成を二・三度やれば霞ヶ関もかなり変わるはずだ.霞ヶ関を,国民を騙して私腹にたまるような悪巧みばっかり考える集団から,真に国民と国のことだけを考える集団へと変えたいと小沢は日頃言っている.「なーに,自民から民主へ新しい癒着構造に置き換わるだけだ!」という揶揄を粉砕して欲しい.やるのかどうか,それを見極めるだけでも損ではない.小沢一郎と管直人ならかなり期待できる. ただし,民主党には前原グループを代表とする新自由主義者や西岡武夫のような旧自民体質の者がはびこっているわけで(以前には,何と西村真吾も),求心力があるうちはいいが,次第にごたごたしだすだろう.時期が来れば切って捨てなければならないはず.きっと政界再編になると思う. 誰かが言ってたけど,小泉新党を立ち上げるだろうか?多分しない.なぜなら,竹中と組んでしこたま儲けたので,もうモチベーションがなくなっているからだ.万一,国民の熱が冷めてきたら,汚名を残すことにもなる.そんなリスクは犯さないと思う. つづく
by papillon9999
| 2007-08-02 17:49
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