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まよなかしんやのライブ&トーク
2007年 07月 17日
つい先日,知る人ぞ知る沖縄フォークの旗手の一人,まよなかしんやのライブ&トークをごく間近で聴いた.とはいいながら,実は沖縄フォークのことはそれまでまったくと言ってよいほど知らない(かった)し,まして「まよなかしんや」?Who?という感じだった.
近年の琉球ソングはさすがにいくつか耳で憶えてしまったが,それまでは「さとうきび畑」ぐらい,と言っても過言ではない. そんな私であったが,特に二つの曲に強く惹かれてしまった.一つは「ジョージの赤ちゃん」,もう一つは「アカバナー(紅花)」である. シンガーとしてのまよなかは岡林信康と同系で,怒りの叫びをベースにしている.そして野性味あふれる歌い方をする.しかし,歌詞は非常に繊細と言ったらいいか,人間の心を深い想像力で捉えているといったらいいか,聴く人の心を響かせるものがある.特に私の心に残ったものが,上の二つであった.いずれも彼の若き頃,二十代での作品だそうである. 彼の歌と沖縄戦の話を聴きながら,私は真夏の暑い昼下がりの沖縄の真っ青な海と空,真っ白い砂浜を思い浮かべていた.そして,その上に咲く真っ赤なアカバナー.これはハイビスカスのことだそうであるが,その赤は沖縄戦で流された夥しい血を吸いあげてなった色だという.そういう情景を何とか切り取りたいと苦心した結果,久しぶりの新作ができた. 「アカバナも 眠る真昼や 沖縄戦」 「アカバナも 眠る昼下がり 沖縄戦」 ねる 実はライブに先立って,上映会があった.これは彼(とその仲間たち?)が始めた1フィート運動(注1)によって集めた記録映像を編集した,沖縄戦の記録である. きっとそのうち,いやすでにもう,「沖縄の悲劇」はなかった,という「研究成果」がおずおずと出され,いつか大きな顔をして主張される時が来るのだろう.ちょうど南京大「屠殺」事件のように.そうならないように確たる証拠をたくさん残しておかなければならない.この意味でも1フィート運動は大変貴重かつ重要な仕事である. まよなかしんやはとても精力的な人である.未だ衰えを知らず,辺野古闘争を闘いながら,全国を平和・反戦活動のために飛び廻っているのだ.そこでも,沖縄,琉球,チュラ,その他いろいろな沖縄の心を熱く熱く語ってくれた. 彼の思想が普遍性を持っているのは,沖縄人は被害者という観点だけではなく,加害者,抑圧者である(あった)立場をも正確に捉えているからだ.基地があって殺人兵器が飛び立つから,と言う意味ではない.その日は人類館事件のことを話してくれた(注2).恥ずかしながら私は知らなかった^^;) (そこにいる人では私だけ知らなかった・・) その時ついでに,上映された映画で気になったことを尋ねた.元「朝鮮人軍夫」が当時のことを話す場面がある.そのとき和訳が画面に出るのだが,話は結構長いのにその和訳が長い間変わらないのだ.明らかに,言ってることのすべてを和訳してないようだった.それで,ひょっとしたらその話の中に,沖縄人にとって都合の悪いことが含まれていなかったのか気になったのだ.彼の返事は,よく調べてみる,ということだった.(私は何回も韓国へ行っているのに,韓国会話はまったく進歩しない・・なぜだ!). まよなかしんやには初めて会った気がしなかった.いつもの仲間を加え,4人で深夜3時過ぎまで焼酎を酌み交わしたことであった.私はまよなかしんやが大好きになった. 【注1】 原爆の記録フィルムを10フィートずつ買い取る一口千円の10フィート運動にちなんで,沖縄戦のフィルムを一口百円で1フィート(フット)ずつ買い取る運動を始めた. 【注2】 少数民族の生きた人を世界中のあちこちから集めてきて「展示」した,という事件である.沖縄人も展示されたが,それに猛烈に反発した.その理由が,「アイヌなどの他の少数民族と一緒にするな」という類のものであったという.
by papillon9999
| 2007-07-17 23:55
|
Comments(9)
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まよなかしんやさん
浦添で「『海の日』反対!海あしび」が開催されましたね。海の日は明治天皇が沖縄と北海道を巡航して横浜に帰港した日(7月20日)だったんですね。 私は海の日というより天皇制に反対です。天皇や皇族は人権がない状態に置かれてますから。去年共和制に移行したネパールと同じように日本も共和制に移行すべきだと思います。
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懐かしい記事へコメントありがとうございました。
おっしゃることはよくわかります。しかし,「人権がない」という言葉の本質の意味が私にはよく理解できません。 『国民統合の象徴』という公人である限りは,公人としての制約があるのは当然でしょう。問題は,生まれながらに,その公人たる地位(役割という意味)を拒否できない所にあると思われます。それを人権がないというのであればわかりますが。 『国民統合の象徴』という役割がわけのわからないものであることは問題ですが,これは今となっては妥協のシンボルと考えるしかないでしょう。 天皇を富国強兵のシンボルにしたいという策動に対しては常に警戒が必要です。国家元首の地位に祀り上げようとする動きは,逆に天皇家自身を危うくするものです。(妥協のシンボルとなっているバランスが崩れ,我々も逆方向に戦わざるを得なくなる。) それとちょうど逆の意味で,憲法を改定して象徴天皇の条項を廃止することは,曲がりなりにも今の憲法で歯止めがかかっている侵略国家への歩みに対する錨を外すことになりかねません。負けたら大変なことになります。 以上が私の現在の考えです。 ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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>『国民統合の象徴』という公人である限りは,公人としての制約があるのは当然でしょう。問題は,生まれながらに,その公人たる地位(役割という意味)を拒否できない所にあると思われます。それを人権がないというのであればわかりますが。
私が言いたいのはまさにそれです。「国民統合の象徴」という公人の役割を「世襲」によって担わせる制度は廃止すべきだと思います。憲法でも規定されている「職業選択の自由」に反します。 憲法改定に関しては、侵略国家への歩みにつながる九条の改定には私も反対です。しかし、天皇制を廃止するため、第一章はぜひ改正すべきだと思います。
>第一章の改正
おっしゃることはよくわかります。理屈上,すっきりさせたいのですよね。それはそうですが,国民が幸せになれる世の中にすることをまず考えることにしましょう。それからで良いと思います。 ただ,霞ヶ関の国民蔑視も,根の奥底には「天皇国家を守るため」という大義名分が隠されています。こちらは政治的に粉砕しなければならない対象です。これが成功すれば国民は幸せになれます(キッパリ) ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
>ただ,霞ヶ関の国民蔑視も,根の奥底には「天皇国家を守るため」という大義名分が隠されています。
と書きましたが,これは自分達の後ろめたさを正当化するためです。私利と省益を追求する動機を天皇国家のためと想い込むことによって,恥を感じなくて済むようになるからだと思うのです。 ![]()
>憲法を改定して象徴天皇の条項を廃止することは,曲がりなりにも今の憲法で歯止めがかかっている侵略国家への歩みに対する錨を外すことになりかねません。負けたら大変なことになります。
幸福実現党が、まさにそれを進めようとしていますね。大統領制の導入を掲げている幸福実現党の台頭している今は、ある意味天皇制廃止の機運が高まっているともいえますね。 幸福実現党には納得いかない点(たとえば9条改定)もありますが、私の思想との共通点もあり、学びたいという気持ちはあります。
>幸福実現党
大統領制を主張しているのですか?うーむ,知らなかった。(^o^)~~~~~~ 大川総裁は,自ら大統領になることを夢見ているのでしょうか? しかし,自分は宇宙の覇者,エルカンターレの肉体だと主張しているはずですよね。それが,たかが日本の大統領を夢見るなんて,なんと小さいことでしょう。 しかも選挙で選ばれようとするなんて。 選挙で世の中をよくしようなんて思う必要はないはずですけど。なんと言ってもエルカンターレなんですから。宇宙の覇者が泣くのではないでしょうか。 国民を不幸にしている最大の元凶は,新自由主義の狂った思想と霞ヶ関の国民蔑視です。それらに比べると,象徴天皇制の変革はまだ優先順位は低いと言えると思います。 新自由主義者どもの狂った思想を新記事にしますのでご覧ください。 |