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アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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久間発言の射すところ(2)
 ところで,米国が主張する「原爆はより多くの犠牲を防いだ」というきわめて傲慢・不遜な論理は正当に粉砕しなければならない.この罪深き主張は,以下に見るように図らずも日本人を虫けらにしか思っていないことを露呈するものだ.



1.犠牲者を選ぶ(長崎とか広島とか)恣意的態度=今日の夕食はどの家畜にしようかな,と飼い主が選ぶのと同じ感覚.
2.犠牲者の数の欺瞞=本土決戦になっても犠牲者がどの程度増えるかわかったものではない.米国はいったいこの数をいくらと想定しているのか?聞いたためしがない.たとえ原爆なくして終戦が先延ばしになっても,あと数百万人の戦死者が出るとは到底考えられない.すでに戦意と兵器を喪失しているのだ.確かに米国兵の死者は増えるだろう.しかし,数千人も出るだろうか?空と陸からの圧倒的な物量に物を言わせて,米軍の死者は千人以内にとどまるのではないか?イラク戦争を見よ.高揚した戦意,豊富な武器を以ってしてもまだ数千人には行っていないのでは?
 仮に日本側の死者の増加を数十万人とすれば,上の屁理屈は「数十万人の戦死を防ぐために数十万の人々に原爆で死んでもらいました」ということになる.初めの数十万人が数百万人であっても大差ない.このような所業が正当化されるはずがない.
3.犠牲死を与える手段のひどさ=無論,手段が原爆でなければいい,というのではない.しかし,通常爆弾であれば,怪我をしたとしても時が経てば治ることがほとんどだ.原爆のひどさはもう言うまい.この原爆を用いた,という所に日本人に対する最大の蔑視が読み取れる.壮大な性能・人体実験だった,ということを私は信じているがあとで触れる.
4.犠牲者の質・中身の問題=より多くの死者を出さないために子羊として選び出されたのは一般市民であった.それより前からの都市空襲もひどいものだが,それと同列には論じられない.原爆の性能・人体実験を一般市民(赤ん坊もいると言うのに!)を選んで行える,という神経は,蔑視どころではない.殺虫剤を撒くぐらいにしか思っていないことは明らかだ.

 それでは米国としては原爆でないとすればほかにどういう方法があったか.それは大将の首である.籠城側が降伏する時に,条件として城主の切腹を以って,将兵たちは命を助けられた(と思うが^^; 清水宗治など).つまり,米国は国体護持の保障と引き換えに東条,近衛ほかの指導グループの責任を追及すれば済んだことだった.そうすれば最悪の悲惨な目に遭うことなく終戦を迎えたはずなのだ.いずれ国体護持は認めるのだから.ソ連参戦の危惧があるとすれば,それこそ参戦前に敗戦受諾させるべきであったろう.それなら,ソ連に分割統治の権利を与えずに済むはずなのだ.

 こう考えると実に奇妙な点に気づかされる.これ以上の犠牲者を増やさないように心配してくれることとは裏腹に,しかもソ連参戦の心配もあるのに,なぜ終戦に全力を挙げなかったのか,なぜ早く受諾させようとしなかったのか,ということだ.明らかに,米国はわざと受諾を引き延ばそうとしていた.ソ連参戦の危険を横目で見ながらである.なぜ引き延ばそうとしたのか?もうその答は明らかである.原爆による性能・人体実験をやりたかったのだと思う.
 ただし,これが成り立つには原爆の製造時期が問題である.ずっと以前に完成していたのであれば,いつでも落とせたわけで,引き延ばしは必要がなくなる.あの名著:「昭和天皇」第5巻によれば,原爆使用のめどが立ったのが7月終わりごろで,8月初旬に原爆投下の準備が可能となった,ようである.つまり,投下準備ができたあと速やかに投下されていることがわかる.したがって,引き延ばしは原爆投下準備完了待ち,だった可能性が高い.すれば,原爆使用は,「早く終わらせるため」ではなく「性能・人体実験」だったのである.
 (二発の原爆は性能・人体実験だった,ということはすでに多くの方から指摘されている.その傍証とは,日本側が一発目の状況を整理する暇もなかっただろう3日後に二発目を慌しく落としたこと,一発目と二発目は原爆の型が異なること,などだろうか.この傍証を私は信じている.)

 日本は米国の「原爆は戦争終結を早めるためだった」という詭弁の欺瞞を指摘し,謝罪を求めるべきである.
by papillon9999 | 2007-07-11 02:03 | Comments(16)
Commented by 布引洋 at 2007-07-11 10:09
本土決戦になった場合の『犠牲者の数』ですが、実際に日本本土で地上戦が行なわれた硫黄島や沖縄が参考になると思います。
硫黄島は強制疎開で民間人はゼロですが、沖縄では民間人の人口45万人の四分の一犠牲者がでました。
当時の政府は徹底抗戦、撃ちてし止まん、国体護持のためには一億玉砕を国民に強要していました。
九州、四国の人口の四分の一の人口数百万人。最大に見積もると当時の人口8000万人の四分の一の2000万人です。
米軍の死者は、硫黄島は日本兵21000人に対して7000弱三分の一。沖縄では大量の火器を使用して50000人弱で対日本人犠牲者比五分の一です。
持久戦(ゲリラ戦)では史上最強のアメリカ軍も無敵ではないのベトナムやイラクで証明済みです。
アッツ島やキスカ島の万歳突撃と違い、日本本土の決戦では日本軍の抵抗は格段に違います。
連合国の勝利は確実でも長い悲惨な戦いになったでしょう。
Commented by papillon9999 at 2007-07-11 10:19
布引さん 大変貴重な有益なコメント,ありがとうございます.なるほど.最悪そのような状態が想定されるのですね.大変参考になります.
ただ,私は日本側は敗戦受諾寸前の状態にあったこと,米国が自国の犠牲を少しでも避けるため,双方の事情から終結は早期に完了しただろう,と思うのです.それこそ国体護持をほのめかせばよかった.
私の戦死者の見積もりは目茶苦茶でしたが,原爆無くとも早期終結はなされただろうと信じています.どうなんでしょう.
Commented by 布引洋 at 2007-07-11 10:43
本土決戦の可能性ですが、あったと思います。
此の辺は殆ど全ての日本人、見識の高い護憲派ブログでも多くは見逃していますが。
実際の戦闘(地上戦)があったのは日本の端の辺境の島々で、本土は空襲だけです。
空襲だけで手を上げたのは歴史上日本とユーゴのミロシェビッチくらいのモノで普通は降伏しません。
ドイツは日本とは桁違いに多い爆弾を落とされたが降伏せず、ドイツ本国を全て戦場にして戦いました。
最後は首都のベルリンで最終決戦を挑んでいます。
日本が勝ち目の無い戦をズルズル長引かしていたのは事実ですが、ドイツも43年以降は勝ち目の無い戦いをズルズル長引かせて悲惨な結果を迎えています。
違うところは戦闘の規模に比べ、犠牲者の数が格段に多いところで、戦闘そのものはドイツの方が遥かに大規模。
日本をより悲惨にしたのは、最後には降伏したドイツ兵と、戦陣訓で降伏を許されていなかった日本の違いでしょう。
Commented by papillon9999 at 2007-07-11 11:02
そうですか.私も少し認識を新たにしなければなりませんね.ただ,当時の戦闘能力はどの程度残っていたのでしょうね.武器・弾薬,戦闘要員など.資料がどこかにないのかな.竹槍は別にして.
組織的抵抗もですが,あちこちで悲惨な集団自決が起こったかも知れないですね.沖縄の再現!ああ,こちらもいやだ.
Commented by 布引洋 at 2007-07-11 11:19
原爆と日本降伏との因果関係は、殆ど無いと考えられます。
日本人が原爆で20万人死んだからと言って政府が降伏したわけではありません。
同じ数の日本人が数ヶ月前沖縄で死んでいるのですから。
当時の幾らかの日本人は薄々敗戦を自覚していました。
長引く戦いで厭戦気分が庶民の間には広まっていた。しかし原爆投下後に広島に入った人々は余りの悲惨さに息を呑みました。そして厭線気分は吹き飛び、残虐非道をはたらいた鬼畜米英に最後の一兵まで戦うと徹底抗戦を誓った。

原爆投下の目的は、新潟広島長崎などを空爆せず投下予定地として温存していた事から対人実験であったろうと思いますが、最大の目的(効果)は対ソ恫喝でしょう。
目の前の手も足もでない大日本帝国では無く、ヨーロッパ大陸の半分を軍事占領していた同盟国であるソ連をアメリカが『次の戦争相手』と考えていたのは明らかです。
Commented by papillon9999 at 2007-07-11 11:54
原爆投下予定地は空爆せずに温存していた,というのは「実験意図があった」ということのきわめて明瞭な傍証ですね.ソ連に見せ付けるために日本人に原爆を浴びせた,これも改めて考えると,彼らがいかに我々を虫けらに思っていたかわかり,悲憤慷慨のきわみです.
Commented by 布引洋 at 2007-07-11 14:23
空爆だけでは幾ら長引いても決して敗戦にいたりません。
ベトナムは史上空前の空爆を受けましたが戦争を諦めず最後には対米戦に勝利しています。
日本に敗戦を決意させたのはソ連軍の参戦でしょう。
ロマノフ王朝の結果(最後)を知っているので、アメリカ軍には降伏しても良いがソ連軍だけには降伏したくない。
あれ程拒んでいたのに8月9日ソ連参戦後早々と降伏した。
久間大臣では歴史を逆さまに描き、ソ連軍参戦を防ぐため原爆投下と発言。本当なら新説で凄い発見なのですが後から弁明が無いところを見ると口からでまかせの嘘八百。自民党意おける知性の退化は目を覆うばかりのひどさ。

東京大空襲などの日本本土無差別空襲は、アメリカ軍参謀本部では負ければ戦争犯罪に問われること、国際法に違反する非人道行為であることを自覚していました。
自らが行なう非人道行為の苦痛を精神的に中和するために、半年前から始まった日本軍の自爆攻撃が理由にされています。
戦争にもルールがある、やってはならないことをやる日本軍は人間以下の存在でそんな連中の人権を守る必要は無い。
カミカゼ特攻は日本に悲劇しかもたらしていません。

Commented by papillon9999 at 2007-07-11 15:09
日本側はソ連が参戦しないことに儚い望みを持っていたようですね.しかし,心ある外交官から,その見通しは暗い(つまり参戦は必至)という情報を受けながら,希望的観測だけで望みをつないでいたようです.名著「昭和天皇」に書いてあったような気がします.久間さんはこの辺のことも批判したかったのではないんですかねぇ・・やはり米国の代弁をしたんですか?
Commented by 布引洋 at 2007-07-11 16:17
久間発言、でソ連が北海道占領などの妄言は、敗戦が半年か一年遅れれば可能です。ただしアメリカ軍が九州四国全面占領、関西中部の大都市を占拠、首都東京を包囲。日本全土が未曾有の沖縄決戦状態。
久間問題では「しょうがない」発言よりも沖縄地上戦無視の態度が一番腹立たしい。沖縄戦の記憶があればソ連軍云々北海道云々はありえない。
反北朝鮮感情を利用する現政権が、元々あった反ソ連感情を焚きつけ自己弁護又はアメリカ擁護は政治家として失格。単なる煽動屋。
史実では独ソ戦終結3ヶ月以内に対日参戦するようにヤルタ会談で千島列島の割譲などのお土産をアメリカが約束してソ連軍の参戦が決定。ソ連からは参戦4ヶ月前に中立条約破棄を通告されていた。
原爆投下という当時の国際法やハーグ陸戦規定に明白に違反する戦犯行為を、日本としてアメリカに抗議できないのは情けない限り。
Commented by 布引洋 at 2007-07-11 17:02
戦争末期の日本軍の配置と実力ですが、基本的には海外に半分国内に半分です。
最も攻撃的な現在のアメリカ軍も世界を五つに分けて地球規模に展開していますが其れでも半分近くは国内に配備されています。
沖縄戦では普通あるはずの本土からの援軍や補給は全くありませんでした。沖縄特攻作戦の大和も航空機の支援はゼロ。
大本営は本土決戦のため戦力を温存していたのです。ソ連軍参戦が無ければ本土決戦は避けれなかったでしょう。
Commented by papillon9999 at 2007-07-11 17:21
「大本営は本土決戦のため戦力を温存していたのです。ソ連軍参戦が無ければ本土決戦は避けれなかったでしょう。」
なるほどそうですね.あとは米国しだいですね.原爆も落としたことだし,早期終結に動いたかもしれませんが.
ただし,指導者層は敗戦を受け入れたとしても軍部はクーデターを起こして徹底抗戦したことでしょうね.本土決戦は避けられなかった,というのはそう思うようになりました.
原爆の所為で軍部はクーデターを起こす気力も無くなった,のでしょう.
Commented by 布引洋 at 2007-07-12 10:28
クーデターの危険性は軍隊には付きもので現在も例外ではない。
しかし敗戦直後の日本ではどうでしょうか。?原爆など関係なく限りなく少なかったのでは。?
『日本兵は最強』はゼロ戦不敗神話や大和最強戦艦神話と同じ種類の笑い話にもならない迷信(神話)で事実は全く逆。
日本兵が投降しなかったのは、敗残兵は嬲り殺しにあうと信じていたからで、日本軍は本当に敗残兵を嬲り殺しにしていた。
投降した後の日本兵は、アメリカ兵が驚くほど積極的に敵軍に協力、情報提供を行なっていたのは連合国の記録にも残っている。
万歳突撃も勇気が有るから実行された訳ではない。正気の者が万歳突撃をしますか。?
弱いものが破れかぶれ、ヒステリー状態に陥った時とる行為に酷似しています。
日本にも5・15や2・26事件がありましたが諸外国に比べれば頻度は格段に少ない。他所では毎年やっている国もあります。
Commented by 布引洋 at 2007-07-12 10:46
8000万人の日本、に皇軍の武装解除と占領のために進駐したのは僅か米軍4個師団。
同一規模の国ドイツは米ソ英仏で4分割占領。
アメリカ軍はドイツの四分の一を日本占領の倍以上の規模の軍隊で管理していました。
日本とドイツは一桁違いだったのです。日本を知り尽くしたアメリカは武装反乱の危険性が全く無いと判断したのでしょう。
日本はこの時からアメリカに完全に手の内を見抜かれていたのです。
現在のイラクや昔の朝鮮、ベトナムを考えると『日本軍は強かった』は迷信以外のなにものでもない。
Commented by papillon9999 at 2007-07-12 12:58
「弱いものが破れかぶれ、ヒステリー状態に陥った時とる行為」はそのとおりですね.クーデターもごく少数が企てたとしても多くはついてこなかったのでしょうか.最後の破れかぶれをやろうとするあきらめの悪い集団もいたでしょうから.
硫黄島や沖縄戦の日本軍の戦いはどうなんですか?沖縄では妙に頑張ったから(できるだけ釘付けにしようとして)余計悲劇が拡大したように思っているのですが.
Commented by 布引洋 at 2007-07-12 14:33
『硫黄島や沖縄戦の頑張りの秘密』はやっぱり硫黄島、沖縄は日本の土地、本土の一部だったかでしょう。
中国で戦った日本兵やベトナムで戦ったアメリカ兵は幾ら強くても侵略軍であることに代わりは無い。
今イラクで苦戦しているアメリカの州兵でも故郷のオクラホマやミシシッピーでの戦闘なら格段に強いと思います。

其れでも劣悪な環境での『日本軍の強さの秘密』はアメリカ軍も不思議だった様です。
徹底的に研究したようですね。最終的なアメリカの結論は『日本の教育』です。(マインドコントロール)
そのことは右派勢力も良く知っていて、それで『教育改革』や『新しい歴史教科書』が問題になるのです。
世界広しと言えども教職員組合の会合を右翼が妨害する国は日本以外に全く在りません。連中はアメリカ軍の研究成果を良く知っているのでしょう。
Commented by papillon9999 at 2007-07-12 18:31
自分の領土だと,やはり気合が違うのでしょうね.流行りで言うとモチベーションというのかな.興味深い観点ですね.ホームだと地の利もあるということで.
「洗脳教育」が驚くほど効果を挙げたことを見破ったアメリカはさすがですね.
南京虐殺や慰安婦の関与について,「なかった,なかった」と百遍言い続ければ,脳には「なかった」と刷り込まれますね.沖縄戦の悲劇も沖縄の自民党でさえ反発するほど.捏造がすさまじい.証言できる人々が死に絶えるのを今か今かと待っているのでしょう.今のうちに有無を言わさぬ証拠として残しておかなければ大変なことになります.