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アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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久間発言の射すところ(1)
 久間発言により生じた騒動は辞任によって一応収束したが,忘れてはならないことを整理しておこう.久間発言ははからずも重要な点をあぶりだしている.「より多くの人々を殺さないですむように,少し多くの人々を原爆で殺した」というあきれた理屈が照射することは,裏返していえば敗戦受入れをずるずる引き延ばした重大な責任の存在である.



ポツダム宣言受入れをめぐっての天皇とその周辺のドタバタぶりは,田中伸尚著:「ドキュメント 昭和天皇」第5巻,に詳しく,「国体護持」の保証を求めて右往左往する様が生き生きと描かれている.

 そこで思うのが,ひょっとして久間さんは,本当は米国擁護ではなく,当時の指導者のこのあたりの判断ミスを責めたかったのではないだろうか,ということだ.だれもが久間発言を米国擁護と受け止め,これは先の米国批判発言で米国を怒らせたことへのお詫びか名誉回復を図ったものではないか,と思ったことだろう.
 ところが本当はそうではなく,あの有名な「しょうがない」発言は,「原爆を落とされるような事態を招いてしまったのも,(敗戦受入れをずるずる引き延ばした)当時の指導者層がアホだったからしょうがない」というつもりだったのではないだろうか.
 というのも,当初聞いた時は,「しょうがない」とか「指導者の判断」とか,「責任」とかを口走っていたようなうろ覚えの記憶があるからだ.
 しかし,久間さんは事が大きくなり,原爆を容認するとは何事だ!という非難が轟々と沸き起こった時,このようには弁解しなかった.それはなぜかと言うと,実は当時の指導者層をアホ呼ばわりすることが,もっと恐ろしい事態を招く,と本能的に悟ったからに違いない.原爆容認,と誤解されるほうがまだマシと感じたのだろう,と推測する.
 でもまあ,久間さんをここで弁護しても(弁護していることになるか?)しょうがないのでこの詮索はここでやめておく.今更発言の詳細を取り寄せて調べようなんて無駄なことはしないぞ.大事なことは,指導者層の国民不在,無責任ぶりだ.眼中にあるのはただ「国体維持」.これは軍国主義ではそうなるのだ,と言うきわめて貴重な教訓になる.軍国は国民を守らない!それがわかったはずなんだが,またまたその情勢に近づきつつある.何度繰り返せばいいのだろうか.

 ところで久間さんはイラク派兵に批判的な言辞を弄していた.あれはいったいどういう趣旨だったのだろう?ご存知の方,教えてください.

つづく
by papillon9999 | 2007-07-10 19:06 | Comments(0)