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霞ヶ関改革と公務員改革
2006年 10月 02日
『官僚システム』考察シリーズを続ける.小沢一郎が以前から『霞ヶ関改革』を口にしている.その中身は本当のところは知らないのだが,テレビなどの発言を聞く限りは,霞ヶ関主導のいわゆる官僚システムを打破しようとしているように感じる.つまり,簡単に言えば,予算配分や執行権,許認可権などの『小さい仕事』をなくし,『天下国家』を考えることを専門にやらせる,ということだ.私はこれは一つの有効な策ではないかと思う.
なぜこれが『改革』になるかというと,許認可権を楯に取って私服を肥やすような余地がなくなる,という期待が持てるからだ.もっとも,『天下国家を考えながら』私服を肥やす一石二鳥や三鳥の方法を考える『頭の良さ』があるわけで,そこをうまく防ぐ知恵も同時に必要なのだが. いっぽうで,安倍政権も『霞ヶ関改革』と言っているようだ.しかし,これはよく聞いてみると,『霞ヶ関主導ではなく官邸主導』でいく,という意味でしかないらしいのだ.これでは官僚たちは痛くも痒くもないだろう. ところで,『霞ヶ関改革』と非常によく似た言葉に『公務員改革』というのがあって,よく耳にする.しかし,これらは全く意味が違ったことであり,これらを混同することは非常に危険である.使う方もおそらく意識しており,国民を混乱させるために用いているのではないか.一種の眼くらましだ. この危険性を感じたのはまたしてもサンデープロジェクトだ.例の田原総一朗氏が塩崎新官房長官を呼んでいろいろ言質を取ろうとしていた.何か私には意味が理解できないことをしきりに言わせようとした後,田原氏は『霞ヶ関改革』に触れた. 『霞ヶ関改革をやるんですか?』(田原氏),『官邸主導でやるといってます』(塩崎氏).以下,細かいやり取りはトレースできないが,霞ヶ関改革の一つとして,『公務員にはスト権を与えて,その代わりリストラできるようにしなよ!』と迫った.つまり,田原氏にとっては『霞ヶ関改革』とは『公務員改革』のことなのだ.『霞ヶ関』そのものに対してはなんらの違和感もないのだ.これでジャーナリストのつもりなんだろうか. しかし,この混同は意識したものか無知ゆえなのか.私は意識したものだと確信している.つまり眼を逸らせる役目として『公務員改革』を言うのだ. 『霞ヶ関改革』と『公務員改革』は全く意味が違う.改革のターゲットは『霞ヶ関』でなければならない.いまや,『霞ヶ関』は全公務員をトカゲの尻尾切りとして使おうとしている.先の『新官僚システム論』の記事で書き漏らしたことになるが,大量の公務員を削減することも『新官僚システム』の一要素なのである.このように変質しても霞ヶ関の官僚たちは決して損はしないと見極めたのだ.むしろ,新自由主義にはその方が好都合なのだから.(その理由は新事業体の人件費削減!). 霞ヶ関は「霞ヶ関改革」を「公務員改革」にすり替え,それを逆利用して一般公務員を切り捨て,焼け太りしようとしている.公務員は「安定」しているというイメージがあって,「国民の低位層」の攻撃をそこに向けやすい.トカゲの尻尾にぴったりだ. 田原総一朗氏に対する批判はブログ上でもほとんど見ない.取るにたらない,という意味で触れないのだろうか.それとも批判があるのに私が知らないだけなんだろうか.この男はほんとにとんでもない人だ.なにしろ影響力が大きい.あまりにも公害を撒き散らすので見逃すわけには行かない.いつぞやは脅迫されているという噂も立ったではないか.うやむやになったけど.これは断じて彼の言論に対する右翼の攻撃ではない.ではなぜ脅迫されたのか.ダーティなのではないか,という疑いも考えているが別に証拠はないので書かないことにしよう. 私は彼に奉りたい.「安全な突込み屋」. ところで,この日はさらに公明党の太田新代表が呼ばれていた.私はこれまで先入観でこの人を毛嫌いしていた,あの声と話し振りがいかにも演説調で,鬱陶しかった.しかし,田原氏の改憲の勧め(だったか?)に断固抵抗し,多国籍軍に参加しない,武力行使しない,ということを明言し,戦う平和主義を力説していた.意外と安倍政権の強力なブレーキ役となるのではないだろうか.ただし,公明党が与党だからこそ安定安倍政権があるわけで,マッチポンプの誹りは免れないが. (戦う平和主義とは,武力行使も厭わない平和主義,という風にも取れる.田原氏の子分,高野何某は,このような姿勢になるように太田氏に迫っていたように思ったが,どうだったか?あのやり取りはよく理解できなかった.ただ,太田氏自身はこんな意味では使っていなかったのは確かだ.)
by papillon9999
| 2006-10-02 22:12
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Comments(3)
布引洋さま 私もそれを大変危惧しています.ありがとうございます.
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Celia さま さっそく拝見いたしました.記事を引用して戴き大変光栄です.田原氏のやり取りを正確に書いて戴き,参考になりました.ありがとうございます.
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