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優秀さとは何か
2006年 09月 12日
布引さんとのコメントのやり取りの中で,初等教育と高等教育の問題の話になり,布引さんが『日本のエリート官僚達の腐敗、堕落の酷さは凄まじい。裏金作りに励む、官製談合を仕切る、天下りポスト作りに勤しむ、・・・中略・・・日銀総裁や社会保険庁長官たちの責任感の無さ。・・・』と怒りか嘆きかを吐かれ,最後に『やはり高等教育に問題が有りそうです。』と述べられた.まさにその通り,といわざるを得ない.
それに対し,私の返答はあまり適切なものではなかったが,それはともかく,エリート官僚に限らず,普通の官僚たち,および大企業の無責任経営者達,政権に都合の良い言動を繰り返す東京大学を代表とする御用学者ども,はどのように形成されていくのかを考えてみると面白い.彼らが抱くに至った行動原理とは,『自分や自分が属する組織をいかに守り太らせていくか』,『国体をいかに護持していくか』といったものであり,その行動原理は体制側から教育される.そしてその教育とは,自分の頭で考える余地もない,教育というよりは人間改造,あるいは洗脳と呼ぶべきものであろうと睨んでいる.それに甘んじる最大の動機は地位や金への欲であろう.また,洗脳されなくても根がそうである人もいるはずだ. 確かに,彼らの仕事は,『どのようにして税金を自分達が自由勝手に使えるシステムを作るか』といったような,『国民を騙す方法』を考え付いて粛々と実行することであるようにしか見えない.そのためには,『国民を犠牲にできる精神構造』,『責任を他に押し付ける見事なすり替え論法の捻出能力』,『税金を自分達のお金だと思える厚顔無恥な性格』,『自分の出世のために平然と他を踏みつけていける心性』,こういったことを身に付けなければならない.こういうことは並みの人間にできることではない. これから言える事は,競争を勝ち抜いて地位を上げて行く選別過程で,『並の人間でない』人間ばかりが残ってしまった,ということであろう.『日本の官僚は優秀だ』とよく言われるが,こう見てくると果たしてそうだろうか,という疑問が湧く.国民を犠牲にしたり,人心や財政を崩壊させてよいならば誰だってできるのである.(ここでいう優秀とは,大いなる褒め言葉とする). 『優秀であること』と『頭が良いこと』とは違う.悪知恵に長けていることも含めて頭が良いことに含めれば,競争に勝ち抜いていった彼らはきっと『頭は良い』のだろう.しかし,それは決して褒め言葉ではない.それは単に『腕相撲が強い』.,『ケン玉が上手』というようなことと同じレベルのことだ.それは詐欺師が新たな手口を考え付く,その頭の良さと同じレベルのことに過ぎない.私はここで提起したい.優秀である,ということは,知恵を絞って善を成す,ことができる能力を言う,と.この場合,善とは『国民の最大幸福』である,とでもしておこう.つまり,体制側にとって優秀である,ということは,国民を犠牲にしたり,人心や財政を崩壊させても平気な性格,精神構造の持ち主,というに過ぎない,そういうものを真の意味での『優秀』,というのはやめよう,ということだ. 今俎上に乗せている「エリート官僚」とやらは,詐欺師と同レベルの頭の良さはあるだろうが,優秀では決してない.その地位はそういうことをやって恥じることのない性格,精神構造によって得られたものに過ぎず,優秀だからではない.初等教育から始まり,高等教育へと至る教育の現場は,こういう精神構造に耐えられる者を選別する場なのだ.その過程は人間性豊かな精神(もしあったとしたら)をすり減らしていく過程でもある. 布引さんへの返答で,『優秀さとは何か,について記事を書きかけていたのですが,果たせませんでした.』と書いた.このままでは永久に記事になりそうにないので,未完ながらここに披露しておこう.ようやく日の目を見させることができる. 記事は1月21日付の書きかけである.当時はホリエモン事件をきっかけにして書いたのだが,たまたまホリエモン裁判が始まって,ちょうど良い機会となった. ========== 1月21日付 ========== 常に思うことだが,人や能力について言われる優秀性とは何だろうか.一時は21世紀の新興企業の旗手ともてはやされ,きわめて優秀と評価されたホリエモンの経営能力だが,それは犯罪に基づくものということがばれて,論外となった.しかし,その側近たち,若くして抜擢された連中の優秀性とは何だろう.他の若者ではなくて,なぜ今の彼らなんだろうか.もちろん,堀江社長との相性のよさや,経理処理能力なども一応はあったのだろうが,抜擢の本質は,汚いことをもいとわずやれるという,そういう要素が大きかったのではないだろうか.するとそれは単なる性格・精神構造の問題,ということになる. しかし,いくら頭が良くても詐欺師にはかなわないと思う.とにかく詐欺師は新たな手口を考え付くのは天才的だ.確かにその分野にも天才がいると思う.だれでもその気になったらできる,というものではない.これは,性格や頭の回路の問題のような気がする.日産のゴーン社長についても,再建手腕の評価が高い.しかし,その能力と思われるものは,ひょっとしたら多くは人をバッサバッサと切れる性格に帰せられないのだろうか. 少なくともホリエモンは錬金術を考え付いた点でこの詐欺師のレベル(振り込め詐欺)はあるだろう.そして,その若手幹部たちはその性格・精神構造で以ってホリエモンの片腕となれたのだろうと思う. ===========未完であった==================
by papillon9999
| 2006-09-12 22:36
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Comments(12)
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布引洋
at 2006-09-18 12:19
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国家公務員上級試験合格者の能力とは何なのでしょう。?
キャリア組の能力とは、出世と言う椅子取りゲームの勝者になるための能力ではないでしょうか。? 最後の事務次官という官僚組織での最高職の椅子に座る為のゲーム。 途中で脱落した同僚には関係団体への天下りの椅子が用意されています。 彼らには負け組みが出ないよう、最初からセーフティネットが用意されています。
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papillon9999 at 2006-09-18 15:53
同じような,『体制側にとっての優秀さ』を備えていても椅子取りゲームでは勝者,敗者が分かれます.確かにこの競争に勝つためには能力が要るでしょうねぇ・・・この敗者を救うためのセーフティネットが,日本を駄目にしている根源だと私は見ます.
「優秀」ということは、他と比較できるということですよね。学業の成績がよいとか、走れば速いとか。教育、特に高等教育の重要な役割の1つが「選別」が、「選別」を行うには他と比較する必要があるわけです。
「選別」を行うにあたって、ペーパーテストの答案や腕相撲で比較するのは簡単ですが、「豊かな人間性」なんてものは客観的に比較しようがありません。 でも、papillon9999さんの「優秀」の定義に従うと、ここが一番肝要なことになります。でもでも一番肝要なことが不可能です。でもでもでも、私もpapillon9999さんの定義は間違っていないと思います。 間違っていない正しいことが不可能、ならばどうすればよいのでしょう?
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papillon9999 at 2006-09-20 13:59
愚樵さん 『真の意味で(私の提起した意味で)優秀な人』をどうやって選別していくのか,ということですね.「鶏と卵」論争になりかねませんが,どんな方法を持って来ても,「頭のよい人」はすぐそれに対応するでしょうね.この意味ではとても悲観的になります.^^;)
少し考えられるのは,「組織」そのものを外部から縛ることでしょうか.自分(達)の特権を作らせないこと,それを利用して自分や組織の肥大化を謀る余地をなくすこと・・・うーん,これすらも彼らにうまいことしてやられそうです.でもやはりそれをやらねば.それは政治家を通した国民の仕事でしょうね.これは今悪循環ですが,これを断ち切りさえすればあるいは?という感じがします. 私は小沢さんには距離おいてみていますが,「霞ヶ関との対決」がホントに本気なら,というかわたしの思っていることと同じなら,これは悪循環を断ち切る一つの具体的方法だと思います.(冷や汗^^;)
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papillon9999 at 2006-09-20 14:03
ついでながら,御用学者どもは権力を持った方に附くので,こちらは何の問題もありません.やはり,霞ヶ関の官僚といかに戦うか,これがすべてだと思っています.
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布引洋
at 2006-09-21 14:28
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今マスコミを賑わしている公務員の酒気帯び運転。
あれは何なんでしょうね。何かのキャンペーンに思えて仕方が無いのですが。 何百万人もいる公務員の内、数人が検挙されて、何で大二ユースに為るんですか。 中曽根民活時代の時の、数十万人いる国労組合員の不要事キャンペーンの再来に見えるのです。 マスコミの動向に注意と監視が必要でしょう。公務員叩きは小泉順一郎がやって既に成功しています。
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papillon9999 at 2006-09-22 14:04
布引さん いつも貴重なコメントありがとうございます.ひょっとしたら一般公務員が,憲法擁護意識が最も高いんではないでしょうかね.一般公務員は「安定」ということで「下層国民」のやっかみを買い易い,そこにうまく眼を向けさせるのですね.昨年の総選挙の時と同じ構図.ほんとにスリカエがうまいもんだ.昨日は朝日の記者が逮捕されましたね.
あの国労つぶしを許したことはほんとに同時代に生きた者の恥です.戦前の国民たちを非難できません.
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papillon9999 at 2006-10-02 20:00
(゚∀゚)殺伐で逝こう!! という記事はこれだけです.
『馬鹿を発見 官僚や(官僚を含む)エリートにこういう批判をする人は、官僚や(官僚を含む)エリートに多大な期待をしているだけです。』 何を言いたいのでしょう?
こんばんは、みなさん。
官僚の中には一部不心得の者もいるのでしょうが、それはどこの組織でも同じ事です。 与えられた政策実現のために寝食を忘れ懸命な努力を続けている官僚も多いのです。 ただ、政治的な制約の中でしか動けないのは当然のことです。 國民世論、政治的状況を変えることが出来れば、官僚達は目的実現のために力を発揮するでしょう。 官僚も我々と特別な違いはありません。
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papillon9999 at 2006-10-04 13:42
早雲さま おっしゃることはよくわかります.早雲さんのお考えは以前から,そのようにお聞きしていたと思います.
確かに官僚になった時は我々と特別な違いは無いでしょうし,また,理想に燃えている人も多いと思います.しかし,残念ながら,組織はそうではなく,組織自体が生き物のように動きます.それとのせめぎあいの末,組織からの評価が高い人が生き残っていく,というメカニズムを想像しています.組織という生き物は自己増殖原理で動くからです.だから,組織と国民の利害が対立すれば,必ず組織の方をとる,と思うのです.これは特殊法人など税金を食い物にするシステムがはびこっている現状が証明しているのではないでしょうか. どこの組織も同じでしょうが,官僚組織は権限が強大で,かつ国民の生殺与奪を握っています.従って,官僚システムは『性悪説』の立場から設計しなおさないといけない,という立場です.これが霞ヶ関改革の真の意味だと思っています.
米国は、経済的支配層が民主的選挙制度を通じて国家を我が物とし、自己の利益のために利用しています。もちろん、国民=有権者が選択した結果という正統性と権威が付与されています。
日本の官僚制は、民主制では米国のように経済的に優位にある人たちの利益が先行するという弊害に陥ることをそれなりに抑制してきたと考えています。 それが戦後の高度経済成長と国民生活の向上に貢献し、産業力で米国を抜く支えの一つになったと思っています。現時点でもなお主観的には国家の利益を先行している官僚がそこそこはいると思っています。 これは、官僚統制を是と主張したいわけではなく、そのような視点も合わせて持たなければならないという趣旨です。 官僚機構への過度の攻撃は米国型の経済運営へ転換する後押しをしかねません。 経済論理を踏まえつつ、官僚統制でも経済支配層の利益優先政策でもない別の仕組みを構築する必要があると思っています。
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papillon9999 at 2006-10-09 18:20
早雲さま 示唆に富むコメントありがとうございます.なるほど,確かに『功』の部分も大きいのですね.
『過度の攻撃は米国型の経済運営へ転換する後押しをしかねません』 には十分注意したいと思います.他に色々書こうとしたら,長くなったので別の記事にまとめました.認識がまだまだ幼いと思いますが,ご指摘戴ければありがたいです. |