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議論の目線-戦争と経済について-
2006年 07月 19日
北朝鮮問題を契機に,国防とやらを考える気運が蔓延してきた.いよいよ正念場だ.決戦の時は近い.断言するが,憲法9条が改正されたらおしまい.あとは何やっても一緒だ.『フツーの国』になって,常に近隣との緊張関係にびくびくする時代に入る.そのあと,いつかは破滅する.単なる繰り返しだけど・・・そういう状況と折り合っていくのか?私はいやだ.
これで国防族と国防関連産業は潤う.しかし,キャノンのような真面目な経営体,経営者はほんとに困るはずだ.(この意味で経団連会長に御手洗氏がなったのは一筋の希望だ.(奥田だったら希望がなかった). ところで,今回の記事は戦争と経済.貧弱な想像力を駆使して書いてみる.きっかけは,早雲さんの愚樵さんの記事に対するコメントだ.その要旨は『戦争は一種の公共事業である』と一言でまとめていいと思う.つまり,戦争はそれによって色んなものを消費して経済を活性化するために行うのである.実に当を得ている.私もそう思っている.思えば,人類が文化を得た当初から,『縄張り争い』という経済戦争を繰り返してきたわけである.先の日中戦争や日米戦争も大元は経済問題である. しかし,戦争と経済に関するこのような伝統的な関係からは,上の『公共事業』的な説明はつかない.最近はものすごく事情が変化していて,軍事企業の存在がキーポイントである.『本山美彦著,「民営化される戦争」』を読んだらその実態を知ってほとんど絶望的になるだろう.『これでは戦争がなくなるはずがない』 この絶望感は拙記事『国際的な警察力について』にも書いた.すなわち,(私の理想とする)『国際平和維持軍』のようなものを作っても,このような軍事企業がはびこっている実態があるのなら,『平和への理想は経済問題に負ける』ということだ.必ず,消費のためにどこかに戦争を起こす. 以上のように,私は憲法死守を訴えながら,悲観的,いや絶望的だ.けれどもしかし,絶望するわけには行かないではないか.たぶんだめだとわかってもやることをやらなければならない.これを以下に書く. 私は思うことがある.議論する際の目線だ.別に偉そうな態度かどうか,という意味ではない.どこに焦点を当てた議論か,ということだ.いつか書きたいテーマだった.例えば,どこかに書いたが,悠久の宇宙の流れの目線から見れば,戦争や虐殺なんて,ないのと同じ.ビルの100階から見た議論と2階から見た議論は役割が異なるはずだ.交通事故の場合で言えば,目の前の負傷者を運ぶべき時には交通道徳の話をしている場合ではない.しかし,そうでない時は,道の見通しの悪さを直したり,交通道徳のことを考えることも必要だ. これをこの問題に当てはめると,次のようになる.『戦争がずっとあってきたのは人類が多くなり過ぎないようにする自律作用なのさ』(神の見えざる手?)とか,『軍事企業の実態を考えればどうやっても無駄さ.どうせ歴史に委ねれば落ち着くように落ち着いてゆくのさ』(唯物史観の一種かな?)とか,『一度徹底的に破壊して再出発する以外にはないさ』(戦後復興期待)といった,一種の諦観のレベルが存在する.階層からするとビルの100階くらいから見た議論だ. 厄介なのは,実はこれはこれで正しいのだ.だから,もっとビルの下の方で,あるいは地面で見ている人にとっては議論がまったく噛み合わないと感じるのだ(間違っている,とは相手に言えないから).これは多くの場合,気付かないですれ違いで終わる.不幸なことのような気がする. 私がこの問題に関して考えるのはこうだ.『戦争で人類の数を減らす神の手』は今働くとは限らない.いつか働くかもしれないけど,今ではないかもしれない.いや,今ではないようにできるかもしれない.それは『今』の必死の努力にかかっているのではないか.従って,ビルの100階から見ている人も,地上に降りてきて欲しい,ということだ.(みんな降りてきて全員轢かれてしまったらどうする?という見方もあるが・・・) 軍産官巨大複合体を解体・攻略するために心ある人類の智恵を結集するのか,それとも戦争と折り合って生きてゆくのか!
by papillon9999
| 2006-07-19 21:55
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Comments(5)
明日からしばらく不在となります.従って,しばらく反応ができません.あとでさせて頂きますのでご意見たくさんお願いします.このコメントは戻ったら消します.(日曜日夜ごろ)
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公共事業としての戦争。これはアメリカには当てはまっても、日本には無理が有りそうです。
アメリカもメキシコやカナダとはもう絶対戦争しません。キューバにも経済封鎖はしても戦争しょうとはしません。 隣に攻め込めば戦いに勝利してもイスラエルのように大きな問題を抱え込んでしまい、解決不能になってしまいます。 公共事業としての戦争は本国から遥か遠くでするものです。大日本帝国も、基本は遥か遠くの前線で戦っていました。 北朝鮮との戦争は初めから無理が有りそうです。 小泉、安部、麻生にそんな常識的基礎知識が有るのか、無いのか少し心配ですが。
布引さん ご無沙汰しました.おっしゃるように北朝鮮と実際にドンパチを始めるとは到底思えません.それを言い訳にして軍備増強することが今の仮想敵国=北朝鮮の役目だと思います.
しかし,憲法を改定したらどこかで始めるかもしれません.相手ですが,北朝鮮はミサイルで皇居を狙われたら大変ですから本格的にはやれないでしょう.せいぜい海上の小競り合いでしょうか.とても公共事業の目的を達することはできない規模でしょう.あるいは相手側と暗黙の了解の上で,中朝国境付近で戦車戦を行うか. それよりも,紛争地域に出かけることが可能性としては高いかも.舞台はアフリカでしょうか. なーんて勝手な予想をしてみました.しかし,どこかで起こすことは確実です. ![]()
アルバイシンの丘さま、こんばんは。
目線の問題ですが、私の目線は、愚樵さまが「木」とすると、「土」であると自分では思っています。 「木」も「森」も実は「土」「水」「大気」によってその性質も限界も定まってしまうところがあります。 百姓の私としては、その辺りに目がいってしまいます。
早雲さま ご無沙汰しました。目線の違いというより,基盤・基礎,あるいは養分を供給する,というような感じでしょうか。木や森の議論も必要ですし,そういうのもまた必要ですね。『土』の議論をぜひお願いします。
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