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トランプ現象を考える・続
2016年 12月 08日
トランプ現象を考える 2016年 11月 09日 の続きというか,そこにおける議論を補強しておきたい。
米国タイム誌は,今年の人に,トランプ次期大統領を選び,「『アメリカ分断国』大統領」と表現したそうである。アメリカ分断国というのは,むろん合衆国に対比させた皮肉であるが,それだけではなく,アメリカという国を分断させた,という非難をも込めた表現だろう。 しかし,その認識や評価は正しくない。正しくは,『分断していることに気付かせてくれた大統領』というべきである。 それぐらい,新自由主義というのは,他国どころか自国でさえも破壊してしまうのである。これは誰かが言いそうな,誰かがアメリカを滅ぼそうとしている陰謀である,というたぐいのものではなく,単に結果的なものに過ぎないのであるが,それはしかし,新自由主義の持つ思想がもたらす必然的な結果である。 その結果,大多数の人々が悲惨な境遇に陥り,一部の人間のみが王侯貴族の位置を占めるという社会が出来したのである。それは,中世の政治体制を民主主義的手続きによって実現させた社会ということができる。 この状態はもちろん,誰も容認しないだろう。しかし残念ながら,皆が気づかないだけである。正しい分析がなされないからだ。トランプ現象を単に世界的な右傾化の表れとみている限り,これを正すことはできない。 新自由主義というのは,トランプのような素朴な右翼にとっても敵なのだ,という認識が必要である。つまり,新自由主義という化け物を,リベラル側と右翼側からそれぞれ倒そうとしているのである。 リベラル側からの反撃の試みは,残念ながら,犠牲になった人々の反抗(排他主義。自分の不遇はよそ者に職を奪われたから,など)からうまくいかなかった。いわば犠牲者同士の争いである。 トランプ現象は排他的な好戦感情を刺激してしまったので,今後かなり危険な状況が続くかもしれない。
by papillon9999
| 2016-12-08 18:07
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Comments(7)
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たんぽぽ
at 2017-01-02 15:19
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新年あけましておめでとうございます。
先日は、わたしのブログにコメントと、 トラックバックをくださりありがとうございます。 小さな政府主義、大衆迎合主義は、かなりやっかいですね。 世界的に見ても収拾がつきかけたかと わたしは思っていたのですが、 よりによって大国アメリカ合衆国で高揚する という事態が起きてしまいました。 これらが頭をもたげてきたときどう対処するかが、 今後の国際レベルでの課題になりそうです。
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papillon9999 at 2017-01-03 13:55
たんぽぽさん,あけましておめでとうございます!
ブログを始めてから11年目に入りました\(^o^)/ 最近は書きたいことはたくさんあるけど,書く気力がなくなりました(=_=) 新しい手段であるSNSになじめなくて,ついていけなくて,どうもすみません(#^.^#) わが国では民進党が自分たちの真の役割に気が付いてくれたら,少しはいい世の中になるのだと思いますが,何しろ連合の労働貴族たちが邪魔をするので・・・ 労働貴族って死語じゃないですよね。
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papillon9999 at 2017-01-03 13:57
ん??11年目じゃなく12年目というのかな?
2006年の1月から始めたので,正確に数えたら丸11年過ぎ去ったという状態です。
>何しろ連合の労働貴族たちが邪魔をするので・・・
>労働貴族って死語じゃないですよね。 そんなことはないですよ。 いまもって目の前の問題です。 「連合ってなに?」 http://sealdspost.com/archives/5046
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papillon9999 at 2017-01-05 00:03
おお!中野晃一さん!初めて知りましたが,大変好感が持てる論文でした。
他の文章も調べてみます。お知らせありがとう!
>おお!中野晃一さん!
日本再建イニシアティブというシンクタンクのかたで、 『民主党政権 失敗の研究』という名著があります。 ぜひ覚えていただけたらと思います。 https://honto.jp/netstore/pd-book.html?prdid=25898390 http://tinyurl.com/pfajo85 ほかにもわたしは、何度か話題にしたことがあります。 http://tinyurl.com/z3zwawm http://tinyurl.com/ht5ywa9
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papillon9999 at 2017-01-08 22:18
たんぽぽさん,いろいろご紹介ありがとう。大変参考になりました。
『民主党政権失敗の研究』というのは優れたテーマです。 ただ,その失敗について合理的に説明できるものがあるのかなと思わんでもないですがね。 民主党政権が,既得権益集団が交代する歴史的転回点となるのを食い止めなければならないという危機感で, 現既得権益層はなりふり構わぬ非難キャンペーンを張り,国民がそれに乗せられた という基本構図が私には見えるのですよね。 (例えば,鳩山政権当時,国家予算が90兆円を超えるということに大非難が起こりました) 確かに民主党政権は稚拙で,一方の既得権益集団は手慣れた安心感を持たれているという点が 決定的に違いますが,どこがどういう風に稚拙だったかという分析は重要です。 |