迷走する個人情報保護

　このところ，仕事の方で忙しく，ブログを覘くヒマもなかった．今も時間はないが，長いこと書かないと淋しいものだ．今日はせめて簡単な記事でも書こうっと．
　たとえば学生が酔っ払い運転，ひき逃げ，して捕まったとする．昔だったら，警察からすぐ学校へ連絡があったはずだ．ところが，今はどうかご存知だろうか？　



実は警察は学校へ知らせないのだと言う．理由は個人情報保護であるそうだ．学校は新聞に出ない限り，学生の不祥事をつかむすべはないのだという．それでも，なんとなく『うわさ』が広がって，（警察のリークによるのか）いつかは学校も知ることになるらしいが，それも同じ街だからだろう．もし遠くの町で不祥事を起こしたらちょっとわからないままの可能性が大きい．
　これなんか明らかに個人情報保護の迷走，あるいは過剰反応であろう．でも私は邪推している．これはきっと隠れ蓑だ．わざと過剰反応している．普段から市民一般の出来事を『個人情報保護』しておくのだ．それはなぜか．
　それは『大事』が起きた時，すなわち，警察幹部の不祥事，政治家のスキャンダル，脱税，その他公的立場の重要人物たちが起こした不祥事，それを知らせないためなのだ．今この瞬間でもひょっとしたら誰かのとんでもない不祥事が起っているかもしれない．それがいつの日かばれた時，その時こそ，個人情報保護が役に立つ．それで知らせなかったのだ，という言い訳が見事に成立するのである．
　今日も時間がないのでこれぐらいにしておこう．