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陸山会一審判決の異常性
2011年 09月 30日
陸山会東京地裁判決についての記事,石川議員は自ら証人喚問を求めよ 2011年 09月 27日に関して,知人から忠告が来た。地裁判決は異常であり,それへの批判のトーンが弱すぎるぞ,という趣旨であった。
言われてみれば確かに判決自体への批判は陽にはそれほど強調されていない。一審とは言え判決の重みというものを強調しているからだ。それが仮に,いかにトンデモ判決であったとしても,一審確定の重みを真摯に受け止めて対処すべきことに重点を置いた記事であった。 そこでこの記事では改めて,一審,つまり東京地裁登石判決の異常性を強調し,批判する。(前記事の趣旨は何ら修正するものではない。) まず,初めに実に不思議なことを確認しておこう。登石判決では,容疑事実である政治資金収支報告書の”虚偽”記載そのもので有罪とはしなかった(不正献金疑惑の存在を推認することが必要だった)。記載間違いは明らかであって,その事実そのものでは争う余地はないのである。本来なら,有罪とするにはそれで十分なはずである。 では一体なぜ,虚偽記載そのもので“有罪”としなかったのか?なぜそれだけでは不十分だったのか?何度も書いたように,ここにこそ,この法律の特殊性が存在するのである。つまり,虚偽記載の理由,言い換えると虚偽記載の奥に隠された巨悪の存在があって初めて,活きる法律なのである。(巨悪がなければ,多くは記載修正が求められるだけである。) さらに言い換えると,虚偽記載そのものは処罰目的ではない,巨悪を暴くきっかけ,手がかりとなるに過ぎないものである。これが別件逮捕とならないための,巨悪を調べる端緒としての”口実”とするための正当性を保証するものに他ならない。 今回の罪状が,”記載間違い”,”記載ミス”ではなく”虚偽記載”となっている理由も,その奥に巨悪の存在があって初めて成り立つ概念であると言える。”虚偽記載”だけで罰することを想定していないのである。これがこの法律の特殊性なのである。 以上のことから逆に見えて来るものは,巨悪の存在を立証できないのに,”虚偽記載”だけで起訴した検察の暴力性と,立証できない巨悪を推認するだけでそれを前提とした”虚偽記載有罪”を言い渡した登石判決の異常性である。これと同じことは小沢一郎そのものへの強制起訴に対しても言えることである。 よく考えてみよう。このことはものすごく危険なことではないか。巨悪そのものではなく,それが立証できなくても推認で”別件有罪”にすることができ,政治家生命を事実上,終わらせることができる。この危険性についてはずっと以前からパピヨンは記事にしている。(たとえば恐怖だよ恣意的捜査って2009年 03月 30日他多数)。 実はこのような”別件有罪”(に相当する)の例が無いことはない。例えば刑事裁判で無罪となった刑事案件に関して,それに付随して損害賠償などの民亊裁判が争われることがある。そういうケースでは,犯行推認の上で,”有罪”にあたる賠償支払い命令が下されたりすることがある。(うろ覚えだが,ロス疑惑の三浦和義事件はその例ではなかったろうか?) ところが,この場合は民事訴訟なので推認でもよいのである。しかし,刑事事件ではそうはいかないことは自明だろう。疑わしきは罰せず,の最も重要な基本的人権の侵害に当たる。 なにより,真に巨悪が存在するのであれば暴いてもらわなくては国民はたまったものではない。中曽根,小泉,竹中,これらには巨悪の疑惑が存在するが,検察もジャーナリズムも暴いてくれなかった。これは”不作為”で立証できなかった。当然ながら,小沢にも巨悪があるのであればぜひ暴いてもらわなくてはならない。しかし,小沢の場合は”徹底的な捜査”によっても立証できなかったのである。ならば,この疑惑のみを前提とした刑事罰を科すことは基本的人権の蹂躙である。今からでも遅くない,検察はその立証に全力を挙げよ! このような”立証できない巨悪疑惑”を推認だけで刑事罰を科した登石判決は”異常”,というからには”不当”である,というしかないのである。
by papillon9999
| 2011-09-30 23:25
|
Comments(7)
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若い人と話すと、もう小沢一郎に改革の期待を託す人はほとんど見られませんね。
「小沢一郎、卒業」のすすめ http://diamond.jp/articles/-/14179 での 「オヤジ世代はシンパもアンチも小沢一郎が気になる」 という指摘は非常に的を射ていると思います。 裁判はともかく、70歳の老人である小沢一郎に守旧でなく改革の期待を託さねばならなくなっている状況を深刻に受けとめるべきです。 若い扇動家の橋下徹や意外な人気を得ている小泉jr.など、保守派の方が若くて生きのいい連中が出てきていますから。 「オヤジ世代」は若い奴を頼りないから頼れる親父としての小沢一郎なのかもしれませんがそろそろ小沢離れも必要かなと。
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このコメントは予期していたものです。『「小沢一郎、卒業」のすすめ』も私の前記事(石川議員の記事)を書いた後読みました。
前記事と趣旨は似ているし,ある意味ではpulinの以前からの主張と同じです。自分で書いた記事とpulinさんを思い浮かべながら「卒業のすすめ」を読みましたよ。 ところが,一見似ているようで実は大きな違いがあるのです。それは問題意識です。 小沢のような国民主権の確立に必要な理念をもった人物が見当たらないのです。 そのような問題意識は老人であるか無いかは関係が無い。 パピヨンの記事の趣旨は,小沢が熱意を失ったのであれば小沢卒業でも良いというもので,そこをごっちゃにしたらいけません。 前記事に書いた,『最大の悲劇は後を託す人物がいないこと』というのは,理念と実現力を両方もった人物がいないということです。 単に小沢が気になる,と言うのではないのです。
↑ 要するに,『誰がやるか』ではなく『何をやるか』で考えるべきちゅうこつです。
小沢卒業論は前者の観点,実に狭い視野に過ぎない。大事なのは後者ですぞ。pulinさんもそろそろこの観点に立ってくだされ。 ![]()
まあ,ホントに仰る通り。
『そろそろ小沢離れも必要かなと』などといった内部被曝させられたようなヘナヘナとなるコメをホントにしつこくよこしましたな。 もっと早く, <『誰がやるか』ではなく『何をやるか』で考えるべき> って言ってやればよかった(^o^)/^^^^^^^^^^ ![]()
いやあ,それですたい,心配は・・・まあ,『脱原発』は間違いないでしょうが,TPPがね。『脱米』で失脚した(と思ってます)ので,さらに闘いを貫くか,それとも妥協するのか,その辺りで決まると思いますけどねぇ・・・
やはりTPPは新自由主義の悪あがきでしたね。前の記事に書いた通りです。どっちみち行き詰まるのは眼に見えてるが,舞台を広げるだけ広げて延命を講じとるだけなんですね。 |