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原発作業員の白血病死(2)
2011年 09月 18日
3.最初の応答
先に示した最初の質問から20分後に最初の応答があった。最初の応答を以って気品豊かに現れたのは”気品”という方であった。 気品 2011/09/08 23:32 その後の発表だと思いますが、ひとまず、作業歴は無いとのこと。 http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201108300135.html 東京電力は30日、福島第1原発事故の収束作業後、急性白血病で死亡した40代の男性について、同原発以前に放射線を扱う業務に従事したことはなかったと発表した。 http://www.asahi.com/national/update/0830/TKY201108300454.html【注1】 >もし根拠資料の信頼性の問題になると,”学派の相違”になりますので,NATROMさんの結論はそれなりのバイアスのかかったものと この辺意味がよく分かりません。詳しくご解説頂けますか。 実は後になれば次第にわかってくると思うのだが,NATROMさんを慕ってそこに巣食っていた人たち(の一部)にはどうもパピヨンの質問は”道場破り”のように扱われた印象がある。というのは,パピヨンの質問の趣旨や敬意を持った態度がどうも理解してもらえなかったようだからである。さしづめ,この気品さんの登場は,道場の下っ端が”どうれ”と様子を見に来たようなものだろう。(とすると道場主となるNATROMさんは,門弟にまかせっきりでとうとう最後までパピヨンのお相手はしていただけなかった。わざわざ道場主自らが出て行くまでもない,と思われたのだろう。) さて,気品さんは闖入者を値踏みするがごとく慎重に質問を返してきた。『”学派”とは何か』とこちらの動きをさらに促したのである。前回記事で,”この部分は不要であった”と反省したのは,このような余計な議論が出て来るからである。本来のパピヨンの目的からすればこのような『”学派”とは何か』などと議論する必要はなかったのである。ただ単に,3月ごろの作業の影響は100%あり得ないのかどうかの答を教えてもらうだけで良かったわけだから。 とにかく,パピヨンの回答は次のようになるしかなかった。(”学派”は”学説”とすべきであったのは前述の通り) papillon9999 2011/09/08 23:37 根拠資料の信頼性の問題とは,例えばチェルノブイリの結論が人によって(グループといってよいかも)違っていたりすることです。例えば甲状腺がん以外には格別の放射線被害はなかったとか,いやあったんだ,とか。そういうのを便宜上,”学派”と読んだ(呼んだのミス)だけですが。 ここでパピヨンは二説対峙の構図を念頭に置いている。端的にはチェルノブイリの被害を小さく見る系列とそうではないと見る系列の二つの立場が対立していることを認識したものである。この見方自体がすでに一つの立場に立っていることは間違いないが【注2】,パピヨンの質問とはNATROMさんの記事の結論がこの立場の違いを超越したものかどうかを知るためであったと言える。ゆえに,パピヨンはそのような回答を期待していたのである。 しかし,実際には立場の違いそのものが問題となる不本意な方向に議論がねじ曲がって行った。これはNATROMさんの結論が,パピヨンが期待したほどのものではなかったということになりそうである。 それはともかく,この回答に対しては別の方からまず応答があった。 kyu. 2011/09/08 23:46 >papillon9999様 ここでの議論は「【8月】の福島原発での作業による被曝」により「【8月】中に白血病で死亡する」ことは現在の医学的知見ではあり得ないということですので、バイアスとか関係ないと思いますよ。8月以前の作業については結論は出されていません。作業歴不明では判断材料がありませんし、東電も「【8月】の作業と白血病による死亡については関係がない」としか言っていません。 n様のコメントにあるように3月頃の作業歴があったとしても、「半年前の被曝で白血病になった可能性は非常に低い」としか言えないでしょうが。 被曝による影響については2つの原爆以外にも色々調査がなされていますので、ある程度(2年以上)経たないと白血病による死亡率上昇が顕著にならない事は、信頼して良いと思われます。 これは大変誠実な回答であると思う。(このあたりまでは誠実な議論ができるものと無邪気に信じていた。)ただ,その回答ではまだ不十分であった。例えば下線部『作業歴不明では判断材料がありません』に対しては,だから『東電は無責任』と言いたいのであった。 さらに,『3月頃の作業歴があったとしても、「半年前の被曝で白血病になった可能性は非常に低い」としか言えないでしょうが』 という処は,すでに『100%あり得ない』から『可能性は非常に低い』とトーンダウンしているのである。 すなわち,8月の作業であれば100%否定できるのに,3月ごろの作業歴があれば(可能性は低くとも)100%とは言えなくなることが暗に言えるからである。すると,東電の発表が問題だし,それを8月の作業のみに絞って結論を書いたNATROMさんの記事本文の論旨が多少なりとも怪しくなってくるのである。(初めに書いたように,3月ごろの作業被曝があったとしたらどうなるかの明言はないから)。 パピヨンの応答は次のように書いた。 papillon9999 2011/09/08 23:55 kyuさま 御返答ありがとうございます。 >東電も「【8月】の作業と白血病による死亡については関係がない」としか言っていません 確かにその通りですが,NATROMさんが仰るのなら何の問題もないんです。しかし,東京電力はその説明では済まないでしょう?以前の被曝の影響がなかったのか調査する責任があると思うのですよ。 それからすでに書いたように,チェルノブイリではすでに86年に白血病の記録が残されています。この資料の信頼性が次に問題になりますか? 要するに,3月ごろの作業歴の影響が100%あり得ないとは言えないとしたら,東電は無責任だし,ましてやその疑いの根拠ともなりそうなチェルノブイリの白血病の記録も残っているのだから(さらに無責任),というような趣旨である。ただし,そのようなチェルノブイリの記録については【注2】に書いたように”公式結論”に反しているので,その信頼性を吟味しなければならないとお考えですか?と聞いたのである。パピヨンとしては,チェルノブイリのデータが信頼性がないことを示してもらえればそれでも良かったのである。 それから 『被曝による影響については2つの原爆以外にも色々調査がなされていますので、ある程度(2年以上)経たないと白血病による死亡率上昇が顕著にならない事は、信頼して良いと思われます』 という誠意を感じさせる回答も戴いた。だが,これについてはパピヨンも異存はないのである。しかし,統計上は『死亡率上昇が顕著にならない』ということが,個別の事例で『死亡例はない』とは言えないだろう,ということも質問の一つになっているのである。 もし,医師の子供の医療裁判でこのような事態に直面したら,その医師はあらゆる可能性を言い立てる側に廻るような気がする。ここでは無論,『死亡(の可能性)がないとは言えない』ではないだろうか。 残念なことに,kyuさんはこれ以降,パピヨンとの直接のやり取りはなかった(パピヨン撤退時点( 2011/09/14 00:47)まで) 4.下っ端門弟たちとのやりとり 上の返答を書いたすぐ後に,気品さんから応答があった。 気品 2011/09/09 00:07 「学派」の説明ありがとうございます。ところで、「学派」と言われるほど、論文の見解が分かれている状態なのでしょうか。あげられている根拠って、もしやhttp://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No102/imanaka060414.pdfだったりしますか。 ここでは【注2】に書いた二つの立場について,『もしや』という言い方で,すでに二つの立場の存在を理解していること,およびその一方を軽視(無視,ないしは並立を許さない)していそうなことがわかる。それに対するパピヨンの回答。 papillon9999 2011/09/09 00:16 気品さま お示しの資料は初めてみましたが,そういう系列もあります。それから某医師の方たちのもあります。何と言ったらいいんでしょうか,非IAEA系(といっていいのかな?)の調査資料群がありますね。これらは山下俊一さんらの結果とは異なるようです。山下さんたちに比べてもう一方は信頼性が低い(無い)んですか? 気品さんが示した資料は初めて見たが,要するに上でkyuさんへの回答で書いた趣旨をここでも繰り返しているのである。ただし,その二つの系列をより具体的に書いたのである。つまり,わかりやすいように,片方の公式結論側の代表格・山下俊一の名前を出した。これは今では周知のことである。従って,名前を出すか出さないかは全く議論には関係が無いはずである。 ところが,ここで気品さんが,自らの〇品な本性をいきなり暴露するのである。それについては記事を改めよう。お楽しみに。 【注1】 この記事の中で,次の件りがある。 「急性白血病は(臨床症状が出るまでの)潜伏期間が数年あり、死亡直前に短期間被曝して発症することはない」との説明を受けたという。 これを見ると,結局,診断した医師の判断根拠は,原爆データそのまま適用しただ,だったのではないだろうか。そうなると,結局,すでに一方の立場に立った結論といえよう。でもこの顛末記事とは直接の関係はない。 【注2】 公式結論は前者,第一の立場,すなわち放射能被曝の影響は小さかった(もう一方の見方に比べて)とする立場である。組織としてはICRP系,IAEA系,WHO系がほぼ同じ価値観でつながっている。 一方の立場は,ECRR系であって,公的な機関ではない。しかし,公的な調査以外の多くの報告では不思議なことに,放射能被曝が公式見解よりはるかに大きいことになっている。 従って,二者対立とみなすこと自体が公式結論を疑うことになるわけで,非IAEA系を重視するという立場になる。
by papillon9999
| 2011-09-18 12:28
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