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壮大な陰謀が進行中:朝日がん大賞(2)
2011年 09月 03日
前記事:壮大な陰謀が進行中:朝日がん大賞(1)の前置きを基に,本記事では朝日がん大賞が山下教授に授賞されるという不自然な動きの謎を読み解きたい。そこには,ある壮大な意図(公表されない悪意の意図を陰謀と呼べるなら,その動きは陰謀にカテゴライズされる)を見ずにはいられないのである。
その疑いの大本はこれである。東京新聞の記事 しかし元記事のリンクは既に切れているので,探したところ辛うじてここに残っていた。 全福島県民対象に健康調査 基金設立、国主導で30年間 全福島県民を対象に、福島第1原発事故による被ばくの影響を調べる健康調査を今後30年間実施するため、政府が1千億円規模の基金を新たに設立する方針を固めたことが23日、分かった。2011年度第2次補正予算案に780億円を計上し、東京電力からも250億円の拠出を求める方向で調整している。 事故後に県外に避難した人も含め、約200万人が対象の異例の大規模調査となる。新たに設立する基金が福島県に健康調査を委託、県は希望者全員を対象に累積被ばく線量の推計や血液検査などを継続して実施する。基金に積む約1千億円は30年間で必要な資金という位置付けだ 要するに,福島県民すべてを対象に,30年間,一千億円をかけて累積被ばく線量の推計や血液検査などを継続して実施するという壮大なプロジェクトがスタートしたのである。この中心となるキー人物はもちろん,山下俊一福島県立医大副学長である。 さて,これをどう解釈すべきか?まさにピッタリのタイミングでこの朝日がん大賞授賞が符合しているではないか。だがこれだけから妄想をたくましくしてストーリーを作り上げるのはまさしく陰謀論。だけどこの附合についてはもっと深い意味がありそうな客観的状況が存在している。それに関する考察を以下に示す。 このプロジェクトはいかにも人道的な時機もピッタリの施策のように見える。いや,実際にそのような面も確かにある。原発事故の被曝に晒された住民たちの継続的な健康診査は当然必要だからである。しかし,そのように無邪気にこのプロジェクトの意味を理解するには,不自然なことがいくつかある。 そもそも,そういう継続的な健康診査や医療のやり方はすでに実績がある。原爆被爆者援護法である。要するに強調したいことは,今後,もし多くの健康被害が予想されるのなら(だからこその健康診査であろう),健康診査だけでなく,医療費そのものにも多額の費用がかかることになるわけで,それへの準備は一体どのようにするつもりなのかということだ。 医療費は今後健康保険財政を大きく圧迫することになる。だから,そのための対策が今から必要なはずなのであるが,ではこのプロジェクトがその対策の一つなのかというと,そうはいえない。なぜなら,医療費に関してはこのプロジェクトは何の関係も持ってないからだ。 つまり,このプロジェクトは被爆者援護法に相当するものではないということが明らかである。では,なぜ今回は被爆者援護法のような精神で,福島県民の健康審査と医療を保障する方法を取らなかったのか,なぜ健康診査だけなのか,という疑問が当然のごとく湧きあがらねばならない。もし被爆者援護法のようなものができるとしたら,今度はこのプロジェクトは屋上屋を重ねるものでしかない。つまりプロジェクトは人体実験(モルモット)用であることが完全に明らかになる。 さらに,よく考えると,ここには少なからずの矛盾も存在している。もし30年間も健康診査で追跡していかねばならないほどの健康被害が予測されるのであれば,まずやるべきことは,住民を避難させることではないのか?30年とはいえ一千億円もつぎ込む事業が行えるのなら,住民を何年か強制避難させる費用に充てて十分なお釣りがくるだろう。少なくとも子供だけでも(生活が可能なら妊婦も)疎開させ,福島県の飛び地を作ればよい。 つまり,健康被害を想定した健康診査であれば避難が優先するはずだし,健康被害を想定していなければこのプロジェクトの意義はほとんど消滅する,という矛盾が存在しているのである。 これに関連して不思議な事業も並行している。それはガラスバッジプロジェクトである。ネット記事をみてみよう。 関連予算約60億円を補正予算案に計上 危機感 ・・・ 原発震災避難者 福島民報 福島の不気味な動き なんと,子供たちにガラスバッジのような線量計を配り,それを定期的に回収し,子供たちの浴びた線量を継続的に調べる事業なんだそうである。それが取り敢えずだろうと思うが,60億円の予算でスタートしている。そのデータはもちろん個人データとして集められ,山下プロジェクトの健康診査に活かされるのであろう。 念のために強調しておくが,このバッジでは,本人はいくらの線量を浴びているか知ることができないシロモノである。だから,線量の高い処を避ける,ということには使えず,つまりそういう目的のために配られるのではないのである。これでは完全な実験材料としかいいようがないでしょ?他にこんな国があるんだろうか?北朝鮮よりはまだマシかもしれんが,悔しくないのか?下層国民よ! 一千億を掛けたプロジェクトが,実は体のいい人体実験=モルモット化ではないか?と疑う根拠は以上で十分だと思うが,まだまだその状況証拠は存在する。 そのプロジェクトが対象とする医療機関はどうも福島県内だけに限られるようなのである。いろんなネット記事を見たメモだけ残っているが,次のような記事を見たことがある。 ・福島県民が他県で受診しようとしたら福島県民であるために診察できないと言われた ・今までのかかりつけ小児科医が,突然100mSvまで大丈夫と言い始めた ・福島県内の医者たちはこのプロジェクトに対して,実名で反対意見を言う人はほとんどいない。恐らく,今後の莫大なプロジェクトマネーによって口を塞がれているのだろう ・福島県立医大と福島大学が,これまた全く口をつぐんでいる。これもプロジェクトマネーと大学法人化の”効果”であろう ・飯館村であれだけ安全と言いながら,あとではしゃあしゃあと,汚染は同心円に広がるわけではないのだから自主避難しなければだめだと言ってきた(これはトンデモ語録でした) もう疲れたのでエビデンスは思いだし次第,見つけ次第,追加アップしていくことにする。 とにかく,私としては一千億の山下プロジェクトが壮大な人体実験ではないか,と疑う根拠を示したつもりだ。あるいはまったく見当違い,勘違い,頓珍漢の陰謀論に堕している可能性は無論ある。むしろその方が良い。だが,万一,人体実験の陰謀などではなかったにしても,このプロジェクトの意義は皆無,と言えそうである。 それだけの基金を,将来,チョー膨大な負担を被ることが明らかな健保財政に用意しておくこと,そしてできる限りの避難,あるいは安全に住むための環境づくり(可能ならば除染など)に回す方がはるかに有意義だと思うのである。 長くなってかつ疲れたので,あと少し,では陰謀は一体だれが?というようなこととその他少し,次回に回します。
by papillon9999
| 2011-09-03 00:16
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Comments(5)
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pulin
at 2011-09-07 10:49
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福島から逃亡したい人もいるでしょうし、逆に福島に新天地を求める人もいるでしょう。
福島から人が去っている状況ならあえて福島に移り住む選択もありかもしれません。不動産の優良物件が破格で入手できるかもしれないし、仕事の口もあるでしょうし、公務員にもなれるでしょう。弱者の福島送りでなく、未来を求めてチャレンジするのに、福島移住は悪くない選択です。 ブルジョワ家庭が放射能を恐れて子供を連れて福島から逃げ出すのも仕方ないでしょうが、自由な身の上のクリエーターの卵が広々とした制作環境や住居を求めて福島に移住するのもありでしょう。そうして福島は子供は減るかもしれないがまた別に創造力溢れたエキサイティングな土地になっていくかもしれません。 そこで人体実験、疫学調査ならそうであることを認めて、代償を支給しケアも行えば、福島進行のかっこうのサポートになりますよ。 私などは、そうでなくても、福島に移住して創作活動を最期の人生としようかなと、考えたりしています。
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papillon9999 at 2011-09-07 19:44
あなたは気がついていないの?
それほどひどくない所に住む福島県民となれば,きめ細かい健康診査で運が良ければかえって長生きできるかも知れないんですよ。原爆被害者でもそういう傾向は出てるんです。 だからちゃんと公表すれば人気が出るプロジェクトなんどす。 何で隠すのかな?やはりモルモットであることは変わりないから,人気は出らんとあきらめてんのかな? だから陰謀って言われるんだよね。
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at 2011-09-08 00:02
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
こちらへもトラバさせて頂きます.
昔はフィルムバッジというのを使っていました.どれだけ被曝したかを知るための小道具です.音も匂いもない放射線の存在に注意を向けさせ,過剰な被曝を避けさせる意味で,線量計と同じ役割を果たします. ただ,それは被爆線量を本人が知るためのものであって,本人には知らせず公的機関だけが知っているというような使い方は,やってはいけない事でしょう.
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papillon9999 at 2011-10-28 20:54
ああ,なるほど,その場ではわからんけどあとで自分で調べてわかるのですね。
福島陰謀プロジェクトでは本人には別に知らせることはないように効いています。なぜなら,被曝量を積算して,あとで裁判に使われることを防ぐためでしょうね。 何より,線量の高い処を避ける,というようなことに使えなければ子供たちがホントにかわいそうです(涙) |