最近の10記事
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
最近の記事 ついーと 放射能・原発問題 憲法問題 犯罪・死刑・光市事件 9.11陰謀説 靖国問題 社会問題 政治・政局政局問題 官僚論 小沢一郎関係 私の感性と思想 韓国 俳句 紀行 宗教 よそ様でのコメント集 文化・論 酩格言コピー 身辺雑記 TB歴のあるブログ コメント集(非公開) 書きかけ(非公開) 写真集(非公開) 済み 以前の記事
2021年 07月 2021年 04月 2018年 12月 2018年 06月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 more... その他のジャンル
Stop the 原発ファシズム Stop the 官僚ファシズム Stop the 軍産ファシズム Stop the 経済成長至上主義 Stop the 弱肉強食システム |
再エネ法案信仰の危うさ
2011年 06月 23日
菅首相が6月になって突如持ち出した再エネ法案(正式名称:電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案)が一部で熱狂的に支持されているようだ。
この引用記事によれば,何という偶然か,大震災当日の午前,閣議決定されたものだという。しかし,直後の大震災の所為だろう,衆議院に上程されたのは4月5日。そして震災対策や自民党の反対などで審議は全くなされていなかったらしい。 ここで問題は二つあって,一つは菅首相が今頃になってこの法案成立に執念を燃やすことは不自然であり,不純であり,偽善であること,そして熱狂的な支持者たちはそれに気がついていないことである。 二つ目はこの再エネ法案がホントに素晴らしい内容を持ったもの,脱原発を果たせるものなのか,という点である。どうも一部の人たちはこの脱原発が法案さえできれば直ちに実現するかのような期待を持って,菅さん支持に熱狂しているようなのである。そのような雰囲気が存在することをこのビデオで初めて知ったのだが(孫正義さんの話はこの記事では関係ないので,後半をご覧ください。),そこでは今にも菅さんが教祖さまになろうとしていた。ある種,宗教的な熱気が感じられるのである。(もちろん,菅さんはカリスマにはなれないとは思うが,こればっかりはわからん)。 第一の問題点に関しては村上スピーチの欠落点のコメント欄に書いたが,より詳細を次の記事でまとめる予定である。 そこで,本記事では第二の問題点について考察する。再エネ法案を一体どのように捉えたらよいのか。果たして菅直人を教祖様にしてもよい内容を持っているのか? 1.再エネ法案の出自 その正体を判断するのには出自が大いに参考になる。それはどうやら経済産業省らしい。このHPには次のように書いてある。 本件の概要 経済産業省は、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案」を第177回通常国会に提出することといたしました。 本法律案は、エネルギー安定供給の確保、地球温暖化問題への対応、環境関連産業の育成等の観点から重要な再生可能エネルギーの利用拡大を図るため、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を導入するためのものです。 公表日 平成23年3月11日(金) これを読む限りでは,菅さんが政治主導で経産省に強い指示を出して,経産省がしぶしぶ法案をまとめた,というようには見えない。法案成立過程のことは全く知らないので断定は避けなければならないが,少なくとも経産省はこの法案に対し不本意であった,ということはないと思われる。菅内閣の指導力皆無の状態を見たら断言できるが,やらないでおく。 そうとすれば,この法案は電力会社が不利になるようなシロモノではないということが間接的に推定できる。果たしてそのような内容なのかどうか見てみよう。 2.概要 経産省はこの法案の概要としてPDF資料を用意している。この資料はまあわかりやすいのだが,ざっと気がつくだけで以下の問題点を感じた。 ・自然エネルギーの買い取り価格は売電時にサーチャージとして需要家に請求できること,つまり自然エネルギーを高く買い取ってもその分電気料金に上乗せできるので電力会社は全く損はしない仕組みになっている。 ・別に電力会社に損をさせることが本意ではないが,買い取り価格は自然エネルギー普及のため高目に設定されるとすればコスト上乗せで電気料金が高くなる。 ・原子力発電には何ら言及されておらず,脱原発とこの再エネ法案は全く何の関係も無い。熱狂的支持派はこれを理解しているのかな?むしろ,上掲PDF記事に「地球温暖化問題への対応」とあるように,原発必要性と同じ根拠であり,脱化石として原発と仲良く使われる可能性すらある。というのは,脱化石としての自然エネルギーは当分の間,わずかな力しか持てないから,脱化石のためには原発併用が不可欠となるのである。 ・電力の自由化がこれによってむしろ遠のく。つまり一種のガス抜き効果がこの法案には存在する。その臭いを感じる。企業の膨大な自家発電能力が,自然エネルギーでは無いという理由で全く無視されることは脱原発からはほど遠くなっていく。次に書くように,自然エネルギーの発電能力は当面,きわめて不十分であり,”では原発に頼るべ”となるからだ。 ・同様に送発分離が遠のく。正直言って,送発分離によって混乱や不都合がどの程度生じるのか,パピヨンには全然予測できない。しかし,電力行政の健全化,民主化には根本的に欠かせないものと思っている。 ・上記PDF資料を見ただけではわからないが,冒頭挙げた資料には次のように書いてある。 この法案は「全量固定価格買い取り制度」を導入するものと表現されることが多いが、実際は家庭の太陽光発電については、余剰電力のみが買い取りの対象で、より多くの発電を促すことになる全量買い取りにはなっていない。更に、固定価格も法案では価格は明記さられておらず、別途政省令で決定することになっている。仮に法案が可決したとしても、運用の段階で反対陣営によって骨抜きにされる余地が十分に残っている。 3.現時点での自然エネルギーの限界 自然エネルギーの利用は大変魅力的だが,その能力の限界も冷徹に見つめなければならない。よく原発推進派から指摘(攻撃)されることに,「自然エネルギーだけで原発電力がまかなえるもんか!」がある。悲しいことにこれは今のところ当たっているのである。 これまで原発利権構築に掛けられて来た莫大なお金が自然エネルギーに向けられてきていたら,今はもう自然エネルギーだけでやっていける時代になっていたかもしれない(そうで無いかも知れんが)。そしてこれから十分なお金を掛けていくとすればいずれは可能になるかも知れないが,現状ではとても無理と思う。 いくら孫さんが休耕田にソーラーパネルを敷き詰めたとしても,計算上はともかく,社会条件的に実現性はほとんど皆無であろう。仮に実現するとしても何年かかるのか?原発派の抵抗も激しいことであろう。 自然エネルギーのみでは当分無理とすれば,ではどうすればいいのか?現実的に真摯に考えるならば化石燃料に頼るしか無い。しかし,今の熱狂ぶりでは,このような理解がなされているのか(脱原発と脱化石が一気に可能と思っていないか),はなはだ心許ない気がする。 京都大学の小出さんが,停止している火力と水力をちゃんと使えばピーク電力には間に合う,と言っておられるが,パピヨンには当否の判断はできない。 4.真の危うさ 再エネ法案が電力自由化への第一歩というならいいだろう。しかし,経産省にはそのつもりは無いだろうし,菅さんにもそのビジョンは何もない(知らない)。一般論としてはおそらく何か言ってるかも知れないが,無意味なお題目程度であろう。 それにしても,あの熱狂している人たちを見ると,デジャブ,既視感が漂う。彼ら自身,市民運動として歴史を作っているという手応えを感じ,それに酔い始めているのではないだろうか。そうで無いことを祈る。 今の段階で再エネ法案にあれほどの過剰な期待を掛けることは,かつて「原子力は夢のエネルギー」と信じたものと似ていないだろうか。こうなると一種の信仰に他ならず,危うさを感じるのである。
by papillon9999
| 2011-06-23 23:59
|
Comments(13)
![]()
おお!!渾身のエントリーですね!!
20世紀は今の「核分裂」エネルギーは暫定的な物で 21世紀には「核融合」で桁外れに効率的なエネルギー が実用化されるに違い無い。 そうなれば危険で有害な「核分裂」は無用の長物となる と、いうのが当時の夢でしたね… 残念ながら「核融合」の実用化は未だ夢物語なのが 最大の誤算でした……(^o^)/
0
>おお!!渾身のエントリー
なんか,灰汁さんが初めて感嘆符をつけたような気がするが,ネガティブな内容だから手放しで喜べないわねぇ・・・・ 記事はリベサヨが情けないことを意味するから・・・ 一水会の鈴木邦夫さんと反動国史学者と思っていた西尾幹二さんが,きちんと反省文を書いて脱原発を宣言したそうじゃないですか。 とても高く評価したい。(ウヨには反日と攻撃されているそうだけど(^o^)/^^^^^^^^^^) 記事に上げる予定があります。 サヨにはめったにお目に掛かれない。自己批判を迫り迫られるばかり。 ![]()
本来的に個々の利益を追求する使用者には
「過剰使用による破綻」を防ごうという誘因が 欠けているのです。しかし3.11直後の我々は直近の 震災という危機感によって間接的にその誘因を 獲得する事が出来ていた訳です。 まさに「非常事態である」という理由で。 故に計画停電の時期も大過なく乗り切ることが出来た。 しかしその非常時という意識は長く続く訳も無く それに自粛等のデメリットもある。 という事で「望んで」日常生活を私たちは取り戻した。 しかしその日常性の復帰と共に、非常事態という意識も 一緒に薄れてしまっている…(^o^)/ ![]()
ではどうすれば良いのか?
何らかの強制的な措置が取れるのか? と言うとそんな事は全く無いですよね。 震災当時のような広範なコンセンサスも、ついでに 言えば、この状況を招いた原発の停止に 賛成出来ない人だってそれなりに居るわけです。 中には「原発は止めるべきだ!しかし節電もしない!」 なんてお方もいらっしゃいますけどある意味で 彼は率直ではあります。 実際に一部有権者の声を代弁しているのだから。 斯くして又何時かと同じ様に再びこう唱える訳です。 万事は尽くしたとして運を天に任せて そして精神論に期待して。 「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」と…(^o^)/
別の言い方をすると「喉元過ぎれば熱さを忘れる」かな(^o^)/
![]()
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011062500204
【前文】 破壊は前触れもなくやってきた。2011年3月11日。 地震と津波との2段階にわたる波状攻撃の前に、 この国の形状と景観は大きくゆがんだ。そして第3の 崩落がこの国を襲う。原発事故だ。この国の「戦後」を 支えて… ラノベですか? 何この中学生の書いた小説は!! >人と人、地域と地域、企業と企業、市町村と国や県、 >地域のコミュニティーの内外、東日本と西日本、 >国と国をつなぐ。「つなぐ」ことで「支える」ことの実態が >発見され、復興への光が差してくる。 ここで個人レベルのつながりからグローバルな つながりをうたっておいて >東北の復興を国民全体で支えることにより、 >日本再生の「希望」は一段と身近なものへと膨らんでいく。 なぜこうなる? なぜ国民全体なんて偏狭な思想になるんだ? ここは世界市民全体ってすべきだろ?プロシミン崩れ共(嗤 こんな出来損ないラノベ纏めるのに3ヶ月も無駄に税金 で飲み食いしたのか!! ![]()
1.「この国」という言葉はあまりにも他人事過ぎる。
2.会議参加者も日本人の一部である、という自覚を 感じさせない。他人事も好い所。 3.文章が散発的で表現に無駄が多い。 馬鹿ドキュメンタリー番組の見すぎと言ってもいい。 4.文章に修辞表現が多すぎる。書き手が自分に 酔っている色が少なからず散見される。 5.不要な場所にカギカッコを用い必要な場所に カギカッコを用いてない、論外。 6.前文と結びで、希望をもたらされる者が「全国民」と 「被災者」と齟齬が生じている。 ちゃんとした報告書を書きやがれ屑共!! 美辞麗句とかそんなもんはどうでもいい。 大事なのは中身だ!! これって旧日本軍が陥ってた状況と同じ。 命令書が美辞麗句と4文字漢語で埋め尽くされて 肝心な事が全く無い。 「陸軍と協力してフィリピンに来襲した米軍を撃滅すべし」 これを書くのに10行以上を費やしてだらだらやったのと 同じ。あれだけ旧日本軍を悪の権化呼ばわりした癖に 自分達も全く同じ愚行を繰り返してる… そして誰もそれを止められない、官僚を排除した弊害が 完全に露呈している(怒 ![]()
ぼくのかんがえたさいこーのていげんしょ
そりゃ民主党だから「察しろ」というのもわかります。 連中のおつむが特別支援学校レベルだってのも 嫌と言うほど分かってます。 が、まさかここまでひどいとは!! 被災地の人はこれ読んで何も感じないのでしょうか? 前文から結語まで具体的提言等皆無。 本当に菅が総理でいいのか? 今まで、国会審議で錦の御旗のようにこの 「復興構想会議」を言い訳に使っていたんですよ。 野党から何を聞かれようが、求められようが、 「今、復興構想会議で審議いただいていますので、 その結果を待って」 「将来の復興にかかわることですので、慎重に。 拙速は無責任と考えます」 それがこの出来損ないラノベ。 事業概算要求すらできないレベル。 というか、やるべき具体的事業が書かれていないから 本当に自己陶酔の作文も良い所。 具体性がないから玉虫色に読めるようにしてあって 政府が言い訳に利用する気満々。 最たるものが、増税の一項目…(^o^)/
「ラノベ」って何かと思ったら(^o^)/^^^^^^^^^^
まあ,ホントに突っ込みどころ満載の報告書ですなあ。メンバーを見て初めからわかっとったけどね・・これほどまでに空虚な内容になるとはね。 そう,空虚。例えば情報公開がいかになかったか,いざとなったらいかに住民がないがしろにされるか,このような日本の文化の負の側面をこれから克服していかねばならないが,それがホントに抽象的すぎる。 挙句の果ては増税。お金がいることは当たり前やんけ。その前に不要不急の膨大な無駄事業,無駄会計をやめよ!なんてくらい書けよ! 抽象的すぎて仰るように玉虫色にどうにでもできる。 >事業概算要求すらできないレベル。というか、やるべき具体的事業が書かれていない ホントに何が出来上がっていくかわからんぞ,こりゃ。 パンドラの譬え,なんと小学生の作文コンクール一位の文章だ。細かく見るときりがないだろうな。時間取られるけんこんくらいでやめとこ。 ![]()
細野氏が原発担当相で入閣
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110627/plc11062717470011-n1.htm 「細野豪志 売国」 でググったら約 147,000 件 (0.07 秒) 「細野豪志 原発」 でググったら約 513,000 件 (0.08 秒) SPEEDI隠しの張本人が、原発大臣ですか。 管らしく何も考えて無い人事ですね…(^o^)/ ![]()
蛇足ながら…
民主党内閣は福島瑞穂、千葉景子、岡崎トミ子と 閣外に去って、蓮舫まで閣僚ではなくなったので 女性閣僚が0人になりました。 女性閣僚が0になったのは橋本内閣末期の 1998年7月28日以来13年ぶりです。 1998年7月29日に発足した小渕内閣 (野田聖子郵政大臣)から今回の内閣改造まで、 女性閣僚が0になることは無かったんだけど。 マスコミはどう書くのでしょう? フェミニスト団体や女性権利向上団体とかのコメントも 聞いてみたい。 あ、たんぽぽ様の意見も…(^o^)/
おおーっ!!!鋭い!!!!
これは菅は絶対に気がついてない!!だれか言ってやらないと。 だって,人気の条件の一つが決定的に欠けるじゃん! 目まぐるしく人をいじるからわからんのじゃよ! 脱原発目指す優しい人が男女共同参画を忘れるとは!!!! お里が知れた!馬脚が現れたというべきか! しかし,これに気がついた後がまた見ものですぞ!体裁を整えるためにお得意のサプライズ人事をまたやらかす!! 自然エネルギー担当大臣福島瑞穂!大臣超過のため男一人血祭り! 福島がどうという意味ではなく,人気取りに動くという証明になる! 姫の意見もじいときっと同じですじゃ!!!! |