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アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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或る朝の小さな出来事
 これは限りなく真実に近いフィクションである。
 話の流れというものは,ある種,交通事故に遭遇する際の出来事の流れに似た運命的なものがある。
 あそこで信号がもうちょっと赤のままだったら,あの車とあの地点で出遭うことはなかったろうに・・・・あそこであんな話題が出現しさえしなければ,あんな後味の悪い喧嘩という”事故”に出遭うことはなかったろうに・・
 或る夫の或る朝がそうであった。妻と二人,朝食を囲んでいたひと時のことであった。



 ああ,そうそう,その夫婦の最近は,4人いた子供たちも嫁いだり,同居していてもそれぞれ別に勝手な時間に食事をしたりして,一緒に朝食を囲むのは夫婦二人だけになっていた。それがもう数年続いている状況であった。

 以前は二人きりの食事というのは,そえまでが大家族であっただけに,夫が無口なこともあってぎこちないものがあった。しかし,時間は偉大である。そのぎこちなさも時間が大かた消してくれ,日常会話もスムーズに交わされるようになった。
 そう,何の意味もない,とりとめのない会話が自然と出てくる,その何気ない言葉の交感が,ずっと長い間喪われていたのだった。年齢がそれを乗り越えさせたのかもしれなかった。

 その朝の朝食を取りながらの会話は,その”時”こんな風だった。

 「ねえ,ロビンフッド見に行きたくない?」

 「え?出てるのが彼だから彼を見に行きたいんだろ?」

 「まあ,そうだけど♪」

 今,妻は俳優・ラッセルクロウのファンになっている。スパルタカスに似たローマの剣闘士の映画,消されたヘッドライン,などをレンタルビデオなんかで見て,ビューティフルマインドも意外な役どころに感心したりして,ファンには最近なったのだ。ロビンフッドも彼の主演であることはテレビの宣伝で知っている。
 だが,ロビンフッドの提案はもっと深い意味があったのだ,とあとで夫は気がつくことになる。

 ところがその時,テレビがいつものように流れていた。すべての不幸な”事故”はこのことに起因する。テレビが流れていなかったら起きなかった“事故”なのだ。
 その時,そのミステリーチャンネルでは新春番組の宣伝をやっていた。すべての不幸な“事故”は,チャンネルがたまたまミステリーチャンネルだったからである。もし違うチャンネルだったら,テレビが流れていてもあんな不幸な“事故”は起こらなかったのに!
 
 「新春放映!刑事コロンボ全69話,あの懐かしいコロンボ刑事をすべてご覧いただけますっ!」

 「おおーっ!こりゃ素晴らしいじゃんか!全部ビデオに録画したかねえ!」

 コロンボ刑事の大ファンである夫は,ロビンフッドの提案をよそに歓声を上げた。だが,ここで録画の話さえ出なかったら”事故”は起きなかったのに・・・

 「ええ?,ちょっと待ってよ。コロンボって録画したのもずいぶんあるでしょ?あれ,ほんっとに場所取るんだからぁ」

 「いや,録画したのは全部じゃないし,ビデオからDVDに変換する機械を古論簿君から借りるから,それで場所は取らんで済むとやけん」

 「なあに,やるといってちっともやんないくせに。いつだって!」

 「なんか,偉そうに言うなあ。自分だって,エ〇バのビデオをいっぱい買うとるじゃんか。あれがどんだけ場所取ってるか知らんと?」
(お金も,というのはぐっと飲み込んだ。【注1】)

 「んま!なんてこと言うの!ああ,エホバ!お許しください!あのね,今はDVDになってんの!」
(急に口調が激しくなった。)

 「え?DVD?DVDになってもまあだ惜しげもなく洗脳されるものを欲しがっとるわけ?」

 「な・なんですって!?せ・せんのうぅ?!」

 しまったぁと思ったが,もう後の祭り!

 交通事故だったら完全にぶつかった状態である。もっと前方に気を付けていればよかったぁ
 いや,交通取り締まりで,完全に鼠捕りにひっかかった状態というべきか,15キロオーバーですバイ・・・【注2】

 もう長らくエホバとは共存関係でやってきた。時々,酒を飲んだ時に聖書の矛盾を指摘してからかうこともあるが,まあ,普段は触らぬ神に祟りなしの共存関係がうまくいっているのだ。だいぶ前に,子供たちをエホバから守り切ったので,夫(いや,父だった)の役割は終えている。妻が自分だけ,一人でやる分には,もう何も言わなくなっていた。

 ところが,時々,こういう“事故”が起きる。まさか,コロンボの宣伝がエホバの事故を引き起こすとは夢にも考えられないことだ。でも不運な事故というのはこのようにして遭遇するものかもしれない。

 そそくさと朝食を書きこんで,夫は席を起った。さあ,出勤だ!

 玄関を出る時,夫は背中で聞いた。次の嘆きを・・・

 「一緒に見に行こうなんて思うんじゃなかったわ・・・」

 出勤途中,夫はずっとその言葉が気になっていた。そしてついにある事にハッと気がついた。ひょっとしたら・・・

 『ひょっとしたら,・・・,映画は無論だろうが,もっと何か深い意味があったとじゃなかやろか・・・・? ひょっとしたら,映画は・・二人だけで外出するダシだったとじゃなかやろか・・・・?』

 その後,この二人はどうなったでしょうか?でももう紙数が尽きました。またいつかお話しする機会もあるかもしれません。その時までお待ちくださいネ。

【注1】 お金については,他の宗教の十分の一以下で,意外なことにあまりお金はかからないのだ。貧乏人は貧乏な額でよいのである。そもそもお金は回覧封筒に直接入れるので,いくら支払ったかはエホバのみしか知らないことなのである。だからうちのような貧乏人でもやっていけるらしい。

【注2】 見通しの良いやや下り坂の,最もスピードの出やすい辺りで罠は仕掛けられている。ししてそこを曲がった見えにくい所で”おいでおいで”が待っているのだ。
by papillon9999 | 2010-12-23 20:01 | Comments(0)