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ああ,尖閣ビデオ
2010年 11月 05日
尖閣ビデオの衝撃的なデビュー。6本の画像をじっくり見たが,念には念を入れてみたので時間がかかった。これはいろんな意味でとても興味深い。この流出ビデオは事件のすべてを網羅するものではないが,衝突とは何であったのかなど,大体のことはこれでわかる。
だが,この部分的公開では日本側ナショナリストやメディアが期待したような,中国漁船側が一方的に悪かったということには,残念ながらならないようだ。以下,第一印象をとりあえず速報する。 1.政府はなぜこれしきのことを隠そうとしたのか まだ逮捕時の状況がわからないが,流出した分だけからいえば,これしきのことで,「中国に配慮するために非公開」なんて実に噴飯物である。衝突時について詳しい考察は以下に行うが,中国側はちっとも困らない。 むしろ,漁船のすぐそばでじっと監視する巡視船とか,二回目の衝突時に巡視船の方が漁船の進行をふさぐ形で回りこんで来ている点を隠そうとしたのではないか,と思うほどである。いやあ,意外とそうなのかもしれない。 2.流出した意図 興味深いのは流出した人の意図である。これらのビデオは明らかに中国側の非を知らしめようとする意図が感じられる。だけども,その意図は1に書いたように外れである。 しかし,この流出が興味深いのは日本側にも意趣を返している様子が窺えるからである。それはまず,菅内閣の学芸会のような隠蔽劇に対する嫌悪感である。まるでよその国のことのように,白々しく隠蔽を通す。それが耐えられなかったに違いない。するとこれはやはり流出元は海保関係者かもしれない。現場の苦労を何だと思ってるんだ,ということ。 また,国会議員に対する嫌悪感もあるかもしれない。一部の国会議員だけが見て特権意識を持ち,あれやこれやと勝手なことをのたまう。この嫌悪感は菅内閣の隠蔽劇に対する嫌悪感と一緒だろう。 ところで,最も大事なことは,この種の内部告発の有用性である。大本営文化の日本を正すために歓迎する。よくやってくれた! 3.第一回目の「よなくに」との衝突 巡視船「よなくに」は,船を停めて網を巻き上げている漁船のすぐ傍でずいぶんと長く付きまとい監視している。一体何をするためにこんなことをしていたのだろうか?拿捕する意志が感じられない。これは第一の疑問である。 漁船は初め長い巻き網を流して航行し(その間,中国語で停船命令が繰り返される),網に魚が入ってから停船,網を引き揚げ始めた。巡視船はずっとそばで監視しているだけである。違反操業を取り締まるためならこの時点ですぐに拿捕して,領海外と信ずる処へ追い返せばよい(いつもそのようにしていたという話を聞いたが)。そうしなかったのは,よく言えば船が魚を取るまで辛抱強く待っていたと見えないこともないが,これがいつものやり方なのだろうか? そして巡視船は静止したままの漁船に業を煮やしたように,その周囲をゆっくりと舐めまわすように船体を流す。漁船の右舷後方から右舷前方へ,さらに漁船の船首を通り過ぎて漁船の左舷が見えるような位置にまで移動した。 巡視艇が漁船の船首を横切って船尾が漁船の船首を通り過ぎたたころ,揚網を終えた漁船が動き始める。ビデオの音声でも,動き始めた,というような声が入っている。この段階では何も緊張感はない。動き始めた漁船は直進するが,巡視船の船尾をかすめるような方向なので,衝突の危機感というのは撮影者にはないのである。 ところが,漁船は微妙に左にカーブするような航跡を描いている。そして,撮影者の危機感が全くないまま,突然,船尾に衝突したらしいことが画面でもわかる。この時初めて,撮影者にもさっと緊張感が走る。これが,中国漁船が体当たり攻撃してきたとされる状況である。 しかし,これは体当たり攻撃と呼べるような代物ではない。たしかに漁船はわずかに左カーブ(巡視船の船尾方向)に進んだように見え,避けようとした気配も感じられない。しかし,これは恐らく操船ミスの類である。図体が半分ほどの小さい漁船の作戦としては危険である。実際,衝突とは言っても,「接触」程度のものにすぎなかった。 実は船長は酒を飲んでいたという。これは中国内でも確認された真実らしい。魚が獲れた喜びで飲んだ,ということになっている。操舵をしていたのが船長かどうか知らないが,操舵手もその喜びに浸っていたことは十分に考えられる。 ということで,中国船長は飲酒運転という重大犯罪を犯していたわけである。これは逮捕に値するが,残念なことに,逮捕して初めて分かったことであり,飲酒運転だから逮捕したという論理は成立しない。 4.第二回目の「みずき」との衝突 この衝突では,一回目と違い,みずきの方が漁船の進路をふさぐように回りこんでいる。この部分は微妙な処で,衝突直前ではみずきが回りこんだことがよくわからない仕掛けになっている。そして,編集して国会に出したのもこの部分である。つまり,国会に提出したのは,みずきが回りこんだことがわからないように編集したものであり,このことは編集が日本側に一分の非もないようにするためであったことを意味する。 みずきの方が漁船の進路をふさぐように回りこんでいることは,遠くの雲でわかる。撮影者の方が遠方の一点を中心として回転しているのだ。そして,衝突寸前では遠くの一点がわからず,漁船の方が旋回してぶつかったように思わせることができる。いや,実際にそう思わせたのだ。 ただ,みずきの方も,接触して逃げた漁船を捕まえるために進路をふさぐ形で回りこむことは仕方なかったであろう。こういう点からはみずきを非難することもできないはずである。 5.御用学者登場 この騒ぎで突如,テレビの寵児となったのが,東海大学海洋学部・山田吉彦教授である。彼は,パピヨンが4のように分析した,「みずきの衝突」を以下のように解説している。 ==================== フジテレビ系(FNN) 11月5日(金)13時14分配信 ・・・中略・・・ また、「みずき」との衝突について、山田教授は「左に曲がってきているのがわかります。ここで衝突するわけなんですが、船の側面、あまり傷がつかないような形でぶつかってます。 ・・・後略・・・・ ==================== これは明らかにパピヨンの分析とは異なる。それにしても,このような「肩書」で語らせるマスメディアの低劣さにはあきれ返る。 6.今後の流れ この流出で,中国側の非が期待したほどではなかったことで,マスメディアの論調は,流出責任の問題に移るだろう。そして,ついに菅内閣そのものへの反旗がマスメディアに翻る。 最後の興味は逮捕時のもみ合いである。どのような光景が広がるのだろうか。 それにしても,海保の職員の皆さんはいつもこんな緊張状態で仕事をされてるんですね。ご苦労様です。
by papillon9999
| 2010-11-05 18:24
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Comments(9)
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尖閣の事件は発端からすべて茶番であり、現政権の目的は自ら現政権を葬り自民党復権へのファンファーレを鳴らしているのだ、という私の確信は今回のビデオ流出の件で、ますます深まりました。
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この衝突事件そのものは別に作り物ではないでしょう。
こうすればこうなるとしていずれ起こるべくして起こっただけ。 そして、中国、アメリカ、日本政府など、関係各位がすべて合意の上で民主党政府倒しにこれを利用しているだけで。 つまりは民主党退場と自民党再登場の花道ですよ。 「流出犯」が当局の官僚ならそろそろ名乗り出てきて、クビにはなっても第二のタモガミのように持て囃されるんじゃないですか? そして、次の選挙には担がれたりもあったり? ![]()
>ビデオの出所は非常に狭い範囲に限定・ほぼ
>確定されている。 >にもかかわらず、丸一日以上経っても未だ告発者を >特定できていない。 >全力を尽くしてこの体たらくなんだから、 この一連の動きは最初から意図的に行われているので、犯人探しなど初めから無く、要するにことの反応を見ながら、どういう形で「誰がやった」ことにするのか最終調整段階だと思われますよん。 ![]()
日本における人民の抵抗権の発動のもっともめざましい形が、昔の一揆や、「部落解放運動」であったり、色々なストライキであったり、反米軍基地闘争であったりしますよん。
何にせよ国が秘密にすることは暴いて構わないというムードは大歓迎だ。 ![]()
みなさん!こんにちは「たかしズム」のたかしと申します。
ただいま私のブログでは以下のような「企画」を開催いたしております。 もしお時間がございましたら、是非一度おこしくださってご投票をお願いします。 今年のバカウヨは果たして誰?「輝けネトウヨ大賞!2010」! さて今年もやってまいりました。恒例の「今年一番の馬鹿」を決定したいと思います。昨年は年も押し迫ってからの投票でしたので、今回は少し早めにリリースさせていただくことに致しました。結果発表は2011年1月10日と致します。皆さんどしどし投票してください。今回エントリーされたネトウヨは次の四名です。 ①latter_autumn ②ぶさよでぃっく ③キンピー ④反売国 ではよろしくお願いを申し上げます。 http://takashichan.seesaa.net/article/168182327.html ![]()
クズ人間大賞なら、東本高志=たかしに投票させてもらうけどね。
東本さんとやらは,思い出したとよ。石原三選阻止の話題で共産党支持のとほほさんやらmsjさんらと論戦した人やね。ちょっと弱そうな論戦力やったが,うちの記事ではとほほさんらの論がおかしいとしたったいネ。
しかし,東本さんはきくちゆみなんかを支持したりして,あれれ?ちゅうこつも書いといた。 今度はどんなこつがあったとですかね? ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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