政治家・谷亮子の覚悟

　またしても同時進行ネタ。この記事を書いたら益々嫌われそうだけど，まあよか。

＜柔道＞谷亮子議員が競技引退を発表　「今後は国政に尽力」

隔世の感がある。かつては橋本聖子，その前は小野清子，



かつてのスポーツウーマンはみーんな自民党に入って威張っていた。いや，橋本聖子が威張っているかはよく知らんが，小野清子はひどかった。いや，過去形ではないはずだ。橋本聖子も何やってんだか，よう知らぬ。とにかく小野清子を見ていて切歯扼腕していた。

　しかし，今や。スポーツウーマンは民主党の時代。ささやかな復讐を果たした思いだ。そして今日，谷亮子は柔道界引退の記者会見を行った。しかもその隣にはなんとかの小沢一郎がいるではないか。一体なぜ？小沢一郎が？柔道引退には全く関係なさそうであるが・・・

　この記者会見をニュースで見てパピヨンにはピーンと来るものがあった。それは谷亮子の覚悟と心意気。わざわざ小沢を横に据えての記者会見は，並々ならぬ決意の意思表示，宣言の類でなければならない。何を宣言したのであろうか？
　それは，小沢一郎を助けていく，ということに違いない。逆境にある不遇の政治家に敢然と寄り添ったのだ。引退の決心自体，柔道の事情と言うより，小沢一郎と運命を共にするという選択の結果だったのではないか，とすら思えてくる。何と男らしい！（いや，違った！女らしい！）潔さに感動する。

　残念ながら，菅直人は首相の器ではない。これはジャッカルさんとは見解を異にする点だ。（たぶん）　身近にいて谷亮子はそれを見通しているのだと思う。谷亮子にとって，小沢一郎はきっと偉大な政治家なのだろう。

　しかし，最も重要なことは小沢に襲いかかったこの逆境は，小沢が金権政治家か否かに関係なく，不当なことである。また，小沢が偉大な政治家か単なる野心家かに関係なく，不当なことである。その理不尽さはいずれ他の議員にもいつかは降りかかるだろう。
　そう，検察の恣意的捜査が続く限り，自民党にも共産党にも公明党にも民主党にも，そのような不当さに泣く議員は必ず出るだろう。谷亮子はそういう不当な境遇にある被害者に敢然と寄り添ったのだ。

　政治家・谷亮子の大成を祈る。