頼むぞ，枝野刷新会議

　ヤフーでチラッと見た限りで書くことをお断りしておく。正確でない点はご指摘ください。

さて，その記事に拠れば，枝野刷新会議（議長？）が独立行政法人を国家公務員体系に戻したいという意思を示したそうだ。
　この理由も書いてあったが，まさに正鵠を射ている。それはこういうことから始まった。



　頭の良い霞が関の官僚たちは，国家公務員の人件費に対する国民（マスゴミと御用学者，評論家に洗脳された）の攻撃をかわすために，独立行政法人化という戦略を考えだした。それまでにもいくつかはあってその旨味を熟知していた官僚たちは，その攻撃を独立行政法人化でごまかそうとしたのだ。（もちろんこれは小泉・竹中改革と関係があることは言うまでもない）。

　その典型が国立大学。人数が非常に多いためこれを”独法化”したら見掛け上，国家公務員の人件費を大きく減らすことができる。当時の（被）当事者たる知人たちは，”ドッポウカ，ドッポウカ”と言いながらいそいそとしていた。新しい体制に迎合し，いかに早く順応して有利な位置を占めるか，頭が一杯だったのだ。
　その結果はどうなったか。研究費の偏在と若き教員の身分不安定をもたらし，大学運営の”民主集中制”を招いた。もちろん，”民主”とつけたのは某政党を揶揄するためであって，”民主的”とは程遠い意味の”民主”である（ややこしいな！）。
　かくして，大学経営は理事会が牛耳ることになったが，なんとそこにちゃっかり，文部省からの天下りが鎮座ましてござったのである。たぶん，課長クラスの天下りだが，給与は非公開。無論，退職金も。

　”これを焼け太りという”　枝野議長（？）の言である。まさに，しかり。最後まで頼んだぞ。