随想や意見,俳句(もどき)
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腹がよじれたミステリー(完結篇)
2010年 02月 09日
キラキラと輝いた妻の”眼”と一緒に我が家へ帰還できた天才科学者の”眼”,完結編はその後の物語となる。あまりに残酷な描写が続くことをここで厳粛にお断りしておく。先へ進むかここで引き返すかは,いやな言葉だがあなたの自己責任とさせて戴く。警告は必要十分に為したと判断するからである。
さて,ある日の一コマである。 その天才科学者の上には(もちろん,”眼”だけの状態だが)反射鏡が立てられていた。つまり,”彼”のそばにスタンドがあって,反射鏡が眼の真上に来るように取り付けられてあった。”眼”は反射鏡の角度を変えることによって,いろんな方向を見させてもらうことができるのである。 ちょうど今,その反射鏡に映っているのは・・・なにやら煙・・・のようである。それも,・・・・,どうやら煙草の煙・・・・・一体誰が煙草を??? その煙をさもおいしそうに吐き出しているのは・・・あの妻であった。そう,妻は煙草を大きく深ーく吸い込んで,煙をプハアーっとその反射鏡に吹き付けているのだった。 ・・・その反射鏡は・・・ゴホゴホ,はしないけど,あの波形装置が一生懸命叫んでいた。・・叫ぶ???そう,”それ”はあの可愛いピコピコ音ではなく,普通の人にとっては明らかに甲高い耳障りな雑音であった。原子炉内部のガイガーカウンターよりもひどい感じがした。 ガーガー,ギャピピピ!,△〇×_@*■,ギガガガー,ギャピギャピー.×_@*■×_@*■!! △〇×_@*ピピピ!,△〇×_@*■,ギガガ@*■×_ャピギャピー.×_@*■×_@*■!! でも,妻はすでに,だいぶ前から,”それ”が,いや”夫”が,何を叫んでいるか大体わかるようになっていた。妻には次のように聞こえていた。 た・煙草を吸ってはいけない,ゴホゴホ,いけない,ぎゃぎゃー,!×_@*■! た・たばこをすっては・・い・ゴホゴホ,けない,ピーピー,ぎゃぴぎゃぴ,△〇×_@*■ その妻の唇には真っ赤な口紅ががべったり塗られていた。・・妻はそれを反射鏡の方へこれ見よがしに近づけてチューの真似事を・・・ !×_@*■ く・口紅を・・つけて・ゴホ・・・てはゴホ いけない ×_@*■! く 口紅で×_@*■チューは×_@*■×_@*■×_@*■!・ない! 真っ赤な口紅の隣にはどぎつく塗りたくられた顔があった。 お・お化粧をしてはいけない,ゴホゴホ×_@*■×_@*■!! 妻は顔をぐっと近づけて大口を開けて笑って見せた。 !×_@*■ お・大口を・・_@*■あけて・ゴホ・・・笑ってはゴホ いけない ×_@*■! 髪の毛も真っ赤っかだった。反射鏡の前でゆらゆらと揺すってみせた。 !×_@*■ か髪の・・毛を×_@*■染めて・ゴホ・・・てはゴホ いけない ×_@*■! 妻のスカートは,な・なんとミニスカートだった。反射鏡を少し下向きにして,ひざをパクパク開け閉めして見せた。 !×_@ミ・*■ ,ミニ×_@*■スカート・×_@*■ゴホ・・・と・とくに×_@*■ いけない ×_@*■!み・ミニスカートはと・と・くに・・ひ・ひざ×_@*■×_@*■ない 妻はケーキを口いっぱいにほおばった。口の周りはたっぷりとクリームだらけになった。それでチューしようと近づけた。 !×_@ミ・*■ ,ケーキ×_@*■ケーキ・×_@*■ゴホ・・・×_@*■ いけない ×_@*■! ギャピガーガー・チュー・・クリーム・・い・・ゴホゴホ×_@*■×け_@*■ない ・・・・・・ 夫にはまぶたが無かった。眼球を動かすこともできなかった。妻の眉間の皺はとっくに取れ,眼のキラキラした輝きは日増しにその度を増していった。 <完> 原作:不明,原題:不明,脚本:AXNミステリー,脚色:パピヨン,演出:パピヨン
by papillon9999
| 2010-02-09 23:59
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Comments(7)
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papillon9999 at 2010-02-10 20:54
あーん,やっぱり,『なあーんだ』と思われたみたい・・・・
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Dマゴギー
at 2010-02-10 21:01
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いえいえ、冒頭の伏線がしっかりと利いたオチでしたよ。
タイトルの「腹がよじれた」が面白いと言う意味ではなく、目玉おやじさんの腹がよじれている感情にかけてあるのもオチが利いてましたよ。
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papillon9999 at 2010-02-10 21:12
いやあ,なんと超辛口のDマゴギーさんに褒められるとは,感激ぃーーーっ!
ほんっと嬉しかっす!
はははは...(受けました。)
第1部の最初に書いてあったことなんて、 忘れかけたころになって...(お見事です、はい。) やっぱり、仕事人間というのはだめで、 ちゃんと家族のこともかえりみなきゃだめ、ということですね。
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papillon9999 at 2010-02-10 22:26
た・たんぽぽさんまで・・
>はははは...(受けました。) う嬉しかっす! >(お見事です、はい。) か感激っす! 面従腹背には気をつけましょうネ 妻とか・・・そうそう,党員,専従とかも絶滅危惧種の某政党の。 腹が背になったお話でした・・・
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灰汁狸菟簀
at 2010-02-11 09:52
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papillon9999 at 2010-02-11 12:08
そうです。反論できない境遇に長年ほうっておくと,相手の心の奥底に本人も気が付かずにヘドロがたまっていくんですね。
それを一気に吐き出せる境遇になったときの反動,その恐ろしさを想像しなくてはなりません。革命が通常は残酷な復讐劇を伴うのも,その流れでしょう。 (中・韓を一緒にしないでくださいね) |