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腹がよじれたミステリー(第一部)
2010年 02月 03日
ある天才科学者は超優秀な頭脳と引き換えに,自分の妻の心や感情に対しては全く想いを馳せることのできないタイプの人だった。彼としては妻をこよなく愛すればこそのつもりだったのだが,素晴らしい研究成果を挙げる一方で,妻にはたくさんの要求をしていた。例えばこんなこと・・・
・テレビを見てはいけない ・お化粧をしてはいけない ・煙草を吸ってはいけない ・ダンスをしてはいけない ・ケーキを食べてはいけない ・・・・・・ 妻は内心はどうかわからないが,表面的にはおとなしく長年その言いつけに従っていた。だけど知らず知らずのうちに表情には眉間のしわが寄るようになっていた。 さて,年月を経て,いよいよその天才科学者も寿命の尽きる時がやって来た。そして,とうとうその超優秀な頭脳と共に,この世から去ってしまったのである。あとには愛する妻だけが残された。 その残された妻の許へ程なくして弁護士がやって来た。その手には科学者の遺言状を携えている。弁護士はおもむろに妻の前で遺言状を読み上げた。 そこにはいろいろな財産の贈り物や最後のメッセージが書かれていたが,その他に奇妙なものが一つあった。それは封をされた手紙である。弁護士は妻の目の前でその封を切り,妻に渡した。その手紙にはこれまた奇妙な伝言が書かれていた。それは・・・ 「・・・前略・・・ 妻よ,この手紙を読んでるということはもう私の肉体は滅びていることを意味する。だが,悲しむことは無い。超優秀な脳外科医のA博士の許を訪ねて行きなさい。・・・後略・・・」 というような趣旨の内容であった。妻は無言で弁護士を見つめ,無言で尋ねた。眉間には悲しみに倍加された皺が浮かんでいる。 「行ってみるべきかしら・・・」 弁護士も無言でうなづいた。 時間の都合上,以上までを第一部としていったん終わり。第二部につづく。
by papillon9999
| 2010-02-03 23:38
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Comments(2)
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