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靖国の英霊たちへの架空インタビュー
2006年 03月 14日
首相の靖国参拝はなぜいけないか?こんなことは当たり前すぎて今さら改めて議論する気にもなれないが,「何で人を殺していけないの?」と真面目に質問するガキがいるくらいだから,それに対する対応を用意しておくのと同じように,「なぜ首相の靖国参拝はいけないか」についてもきちんと考えを整備しておく必要があるのだろう.
一言で言えば実に単純な話で,国の宗教行為へのかかわりを禁じた「憲法20条」により首相の靖国参拝は禁止されているからだ.でも,憲法があっても守らない国(9条など),道交法があっても守らない人(私も時々そうだが)がいる現実を前にしては,もう少し考えを深めて,なぜ憲法にはそういう規定が定められているのか,ということを再度肝に刻んでおく必要がある. でも実はこれも答は簡単.国が宗教を通して国民の心を支配することのないようにするため,である.一人一人の心が国に支配されるとどうなるか.その結果が,北朝鮮やテロリストに支配されたイスラム国家(もしあるとすれば)などのような国,そして先の大戦に無謀にも突入していったかつての我が国である.憲法20条はその痛哭の反省なのだ. というわかりきったことを書いていることに虚しさを覚えるが,新聞などの論調を見ると,これも無駄ではないようだ.とにかく,「中国や韓国を刺激するから」,「A級戦犯も祀られているから」,といった理由で以て首相の靖国参拝に疑問を呈する,という程度の実に情けない態度がよく見られる.たとえ中韓が何も言わず,A級戦犯を分祀したとしても,首相が靖国参拝することは決して許されないことなのだ. とまあ,正面から重たい議論をすると上述のようになるが,ここでは全く違った点から靖国参拝問題を考えてみたい.参拝される「英霊」たちの声をぜひ聞いてみようではないか.明治の初めに薩長藩閥政治家達に作られた,歴史も由緒も格式もない招魂社上がりの靖国神社に,先の大戦で没した「英霊たち」がありがたがって集っているとは到底思えないが,仮に靖国神社に集まっているとして,果たして英霊たちはどんな風に思っているだろうか.架空インタービューを試みた. 私:「まず早速ですが,首相の靖国参拝,どのように思われますか?率直なご感想を」 英霊1:「うむ,そのことで俺たちも実は困っているのだ.」 私:「え?お困りになってる?一体どうしてですか?」 英霊1:「俺たちは自ら進んで軍人となった者も強制的に兵隊に召集された者もいる.俺は 進んで軍人なったが実に恥ずかしいのだ. 私:「え?何が恥ずかしいのですか?」 英霊1:「我々は国と国民を守るために給料をもらっていたプロだ.確かに俺たちは奮闘した けど(ずるくて卑怯で頭悪いのも多かったけど),あれほど国土を蹂躙され,日本国 土において何百万もの国民が殺され,挙句の果てに原爆まで落とされてしまった. 戦争の見通しを誤り,国民や国土を守れなかった俺たちはプロとして完全に失格だ った.」 私:「なるほど.おっしゃることはよくわかりますがずいぶん勇気のあるご発言ですね.」 英霊1:「それなのに,俺たちが守れなかった国民を差し置いて,俺たちだけが祀られて いる.それがとても恥ずかしいのだ.面喰っている.俺たちは後でいいのだ.まず 非業の最期を遂げた非軍人たちを手厚くもてなして欲しい. さらに,なぜ俺たちの遺族だけ遺族年金をもらっているのか.実に恥ずかしい. 俺たちが守れなくて非業の死を遂げた国民の遺族にはなぜないのだ. 真のサムライならみんなそう思うはずだ.ただ,このことは,強制的に兵隊に取ら れた者には酷な話だけど.」 私:「なるほど.真のサムライというのは恥を知るのですね.」 英霊2:「私たちは元々軍人ではないし,靖国神社などに祀られることになんの嬉しさも誇り もありません.あんな理不尽な国に二度とならないことが一番嬉しいことです.」 私:「靖国問題を考えるのに,これまでと異なる観点を知らせていただき,大変興味深く拝 聴しました.どうもありがとうございました.」 以上,「真のサムライ」である英霊のみにお聞きしました.
by papillon9999
| 2006-03-14 22:22
| 済み
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