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共産党による浅野批判の悪意性(4)
2009年 11月 13日
6.国保取上げ数の比率の問題
次第に枝葉で見えなくなってくるので,ここで論点ツリーを確認しておきます。東本さんの赤旗への反論とその後の主な論戦を整理すると,次のようにまとめることができそうです。 (実に細かい点を赤旗はつついて来るのです。それで浅野県政が福祉に冷たいと証明可能ならよいのですが,全然批判になっていなかったのです。それに反論するにはこちらも同じ土俵に乗って数字を調べ,”そうではない”というしかないと東本さん(たち)は思ったのでした。) A.国保の取上げ数 (1)前県政がゼロだったこととの比較 (1)-1 浅野時代の推移(総数) (1)-2 浅野時代の推移(取上げ数比率) (2)国保取上げは県ではなくて市町村だ (3)2005年に1年間で26倍に増えた B.住民税と福祉関連財政について この節は上のまとめの太字部分,(1)-2についての議論になります。 [AML12574]『「赤旗」の浅野批判の誤謬について(訂正版)』 by 東本 既出の訂正版で,東本氏は着火版に無かった”国保取上げ数の比率”に言及します。これは恐らく,シリーズ(3)で紹介した宿六さんの論文にあったので,それも取り入れたものと思います。宿六さんは平成18年度のデータで,東本さんは2004年度のデータで算出します。 資格証明書交付率(資格証明書交付数÷滞納世帯数)を算出してみると、浅野知事在任中の宮城県の同交付率は47都道府県中低い方から8位。全国的にみても国保の取り上げは少ない方の自治体といわなければならないでしょう。 東本さんは,2004年度のデータでも,宿六さんが書いたような”全国的に見ても8位(宿六さんの平成18年度は7位)という好成績?の県であったことを証明したわけです。 これに反論するmsqさんの論文を見てみます。 [AML12607]統計の”チラリズム”でトリック by msq 既出の論文ですが,その最後に”おまけ”があります。そこで小池議員のHPから論点ツリーのA(1)-2に関する資料を持ち出します。小池氏のHPは元々この論争とは無関係のものです。 (D)[オマケ] "都道府県別滞納世帯数等(2003年6月1日現在)" 小池晃議員(共産)のページ これを元に、保険料滞納者数に対する、資格証明書交付世帯数の割合を見ると 宮城(2002/2003) 1.08/1.39 (浅野知事) 東京(2002/2003) 0.90/1.66 (石原知事) 長野(2002/2003) 0.57/0.73 (田中知事) 沖縄(2002/2003) 0.08/0.19 (稲嶺知事) 福岡(2002/2003) 20.48/19.67 (麻生知事) 全国(2002/2003) 5.48/5.67 (全数について) 全国(2002/2003) 6.42/6.63 (割合の平均) 数字で見るなら石原氏と浅野氏では大差ないといえますね。もし宮城の数字が少ないというなら、東京の数字も悪くはないといえます。石原氏と浅野氏では福祉は争点にならないかもしれない。 と言ってます。意味がお分かりですか?ここでは,浅野と石原とどっちもどっちだと言いたいのです。しかし,どちらも悪い数字なら両方とも福祉に冷たい,と一刀両断できたのですが,あいにくとどちらも良い数字だったのです。だから,最後に『石原氏と浅野氏では福祉は争点にならないかもしれない』という結論になるのです。比較でも甲乙つけがたく,どちらも良い数字だからです。 ちょっと面白いのは,下線部。”もし宮城の数字が少ないというなら”という文言がmsq氏のえこひいき,ないしは苦悩を表しています。msqさんはこれが好成績と”自発的に”思わないのでしょうか?少なくとも”浅野は福祉に冷たい”と証明できる数字でないことは暗に認めていることは確かです。 それから,この論点については,msq氏はさらに,「続々」編でも触れています。 [AML12641]統計の”チラリズム”でトリック(続々) by msq 宮城の 2.19% は低い方から8位かも知れませんが、『東京の 1.94%はそれよりさらに低い』。ちなみに『2005年は石原知事』です。つまり石原さんほどには福祉のことは重視しているということでしょう。 ここでは『宮城は全国8位で良い方だけど石原の東京よりは下だ』。だが,『石原程度の福祉重視は認めよう』,と言っています。こういう所で,msq氏の論理構成が涙ぐましいもの(しぶしぶ認定)とパピヨンには感じられるのですが,どうでしょうか。 だけどここで言うべきは,『こんなあいまいなことで福祉に暖かいか冷たいか,全然議論できないじゃん!なんでこんな数字をあげつらうんだ,共産党は!』ではないでしょうか。 そういう風に浅野県政を貶める努力を何のためにしたのでしょうか。要するに,共産党にとっては浅野氏立候補が邪魔だったわけです。邪魔なのは無論わかりますが,その邪魔な対象を批判することの方が至上価値となってしまう所に共産党の真髄がありそうです。そのわけ(理由)と意味をシリーズの最後に考えて見ます。 msqさんは同じ論文で続けます。 反石原プラスアルファベータガンマ・・・の候補がいるのに、『ぐずぐずと後出しの反石原しかまったくとりえのない候補』の方が良いという判断を有権者がするでしょうか。そういうことを決めるのが選挙であって、選挙前に、石原再選阻止のために、他の候補が降りてくれたらと思うだけでも非常に変です。またそれを望むとしたら、[AML 12526] や、[AML 12574] のような文書は出せるはずがない。「アカ」に対しては高姿勢でよいという態度が見えますね。また、有権者を非常に愚弄しています。 石原三選阻止のための何の戦略もないことがここでわかりますが,ここではこれ以上書きません。論争はまだまだ続くのです。 このmsq氏の論文に対して,すぐ批判が現れました。 [AML 12661] Re: (続々) 統計の "チラリズム" でトリック by YAMAKAWA Kazuki 読者を「愚弄する」内容だと思います。 東本論文の主張は「浅野知事になったせいで資格証明書交付が『非常に増えた』という共産党の主張は根拠がないかズレている」という内容です。 これを「トリックである」とまでいうなら、高々論証の仕方だけでなく、「逆の結論」の証明まですべきでしょう。 つまり、『浅野知事の責めで資格証明書交付が理不尽に増えた』ということを証明せねばなりません、と私は思います。 とくに、それ(資格証明書交付)が悪いことである、あったという証明が必要でしょう。 ・・・中略・・・ msqさんの「トリック」と題する論文では東本氏主張がトリックであることが全く証明されていないにもかかわらず、そういう印象づけをしようとする「努力」をされているように、私は感じます。 911関連で丁寧な検証をされているのに、こういう暴論をされると幻滅します。 というように,msq氏の立論こそ”読者を「愚弄する」”ものだとたしなめられています。そして,赤旗のあげつらう数字がなぜ浅野が悪かったことになるのか,という証明をしないまま批判することの不当が的確に指摘されています。それから”トリック”についても同じことが言われています。 これに対し,msq氏はさらに反論しました。 [AML 12675] Re: (続々) 統計の "チラリズム" でトリック by msq 一般的に言えば、その見解を信用するかしないかの判断については、逆の結論はまったく不要です。論証過程に問題があれば、信用しないという判断は可能です。とくに政治的問題では備考や保留事項として表面に出すことさえ、すべきではないでしょう。 あくまでデマゴーグに騙されないためには、むしろ、あやふやな「逆の論証」とやらに目を奪われるのは百害あって一利なしでしょう。 東本氏の資格証明についての意見はこの点で信用できないということです。また、このような時期にこの論証方法で公党の代表者を批判することは不適切と言えます。 まず,下線部を見てください。『公党の代表者をこの論証方法でこの時期に批判するのは不適切』とは,全くのブーメラン。このような根拠で,都知事選を戦っている候補者を貶め,薄弱な根拠で攻撃すること,しかも公党の党首が,それこそがものすごい笑い話,いや!悲劇?いや喜劇!いや石原三選で甚大な被害を受けた人々からするとやはり悲劇だ! というべきではないでしょうか。 また長くなったので(4)はここで終えますが,この論文でmsq氏は東本氏の批判の根拠を誤解していたことに気がついた節があります。それで微妙に軌道修正するような気配が見えます。長い論文なので機会があればあとで論じようと思います。
by papillon9999
| 2009-11-13 00:01
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Comments(2)
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最後に引用されている、[AML 12675]のmsq氏の投稿は、
議論をやっていて都合が悪くなった人の典型的な反応ですね。 反証ができなくなると、「反証は不要」などと言ったり、 自分はさんざん枝葉の議論をしておいて、 「あやふやな「逆の論証」とやらに目を奪われるのは 百害あって一利なし」と言ったり。 下線を引いたところ、「このような時期にこの論証方法で 公党の代表者を批判することは不適切」にいたっては、 志井のやっていることを棚に上げて、あきれ果てましたよ。 (ついでに、批判されて都合が悪くなると、 「内輪で争うのは不毛だ、真の敵と戦え」などと言って、 自分への鉾先をそらそうとする、某騒動「共感派」を 思わせるものもあります。)
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ここは最初からmsq氏がはずれた議論をやっているところです。
YAMAKAWAさんはそれが最初からわかっていて,[AML12712]でも 『msqさん ズレてますよ』 と同じコトをたしなめる場面があります。 しかし,msqさんは長いこと意味がわかっていなかったフシが感じられます。最後あたりでどうやら気づいたような気配ですが,とうとう最後まで明言はしていません。 |