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アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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ピーターラビットに逢いに行く(2)
2.車中のできごと
 車内は大変快適でした.向かい合った4人掛けの席の間にはちょうどいい高さと広さのテーブルがあるのです.そこでは食事やトランプなどいろいろできます.もちろんうつ伏して眠ることもできます.こういう点,かつての鉄道ファンだった私は非常に残念です.



何がって,日本の鉄道のつまらなさ.特に,国鉄からJRになってますますひどくなったように感じますよ.単なる運び箱.道中の楽しさがまったく考慮されていません.国鉄の親方日の丸もひどかったけど,JRの官僚体質もひどいものですね.

 さて,我々一行は5人なので長女が譲って横隣の席へ.ビールと昼食用のサンドイッチを買い込んできて,早くも旅行気分満喫です.長女もよく酒を飲むんですよ.走り出すとさっそく家内も入れて3人で始めました.中1の息子は3女とトランプをやり始めましたが,それに飽きるとなんと勉強道具を広げました.可愛いでしょう?帰国してすぐテストがあるのでどうしても勉強道具を持っていく,と言うのです.私は今回はビリでもいいから精一杯遊んだ方がいいじゃん,と言っていたのですが,やっぱりたくさん抱えて持ってきていたのでした.
 車窓は素晴らしい景色が続きます.なだらかな緑の丘に点々と羊,牛,木々,そして可愛い家!絵本のような世界です.イギリスではどこもそうだけど,家の色調が集落の中で統一されていて,まわりの自然とよく調和しています.材料はレンガであったり石であったりしますが,白壁とレンガや石の壁,それと屋根の色調がうまく溶け合って絵本の世界を現実に見るようです.日本では屋根や壁も赤や青が無秩序に氾乱してまったく周囲と調和せず,実に見苦しいですよね.昔のわらぶき屋根だったら見事に調和しているんですけどね.
 私は列車に乗る時はいつも眠りません.窓の外の景色を見るためです.見逃した景色にどんな素晴らしいものがあるかわからないではないですか.眠るのがもったいないのです.小さい頃は汽車の窓から「カクイわた」だの「イセキ農機」だの,宣伝の標識が次々に通り過ぎるのを飽きもせずよく見ていたものでした.
 わが息子は,その頃は勉強にも飽きて,他の者達もしだいに気持ちよくなってきて,みんな夢の世界に浸って行ききました.さっきのきれいな丘のてっぺんのかわいい家も見逃して,ほんともったいないなぁ・・・と思いながら・・・かくいう私も・・・いつのまに・・か・・同じ・・世界に・・z z z・・
 なにしろ列車はぜんぜん停車しないのです.ロンドンを出た後,次はあのプレストン(憶えてますか?)まで,その間どこにも,大都市バーミンガムにもです.(別の路線を通ったのかもしれないけど) 快適な揺れとビールで,さすがの私もいい気持ちでつい不覚.まるで○○の授業を聞いているようでした・・z z z z・・・

 プレストンに着く頃みんな目を覚ましました.確か30分ほど遅れました.(イギリス鉄道は時間通りに行くことがほとんどありません.この旅行の結末をお楽しみに).ウィンダミアへ行くにはオクスホルムという駅でローカル線に乗り換えとなります.でもその駅には特急列車が停まらないので.プレストン駅で特急列車を降りて乗り継ぎしなければなりません.
 みんな目を覚まして無事に乗り継ぐことができました.そして30分ほどでオクスホルム駅に着き,ここでいよいよ幹線と分かれ,ウィンダミアへ向うのです.このローカル線区間は1両編成で単線区間でした.しかしそれにしては客が多く,乗り換えのために息子を走らせたけど席にはありつけませんでした.
 でも幸い,この区間も乗る時間は30分ほど.立っているのも苦になるほどではなく,ほどなくしてウィンダミアに着きました.線路もここで完全に切れています.ターミナル駅によく見られる,ちょうど寝っころがって膝を立てたときのように,線路がクルンと丸まってホームの端で終わっていました.いよいよ到着しました.
つづく...
by papillon9999 | 2006-03-13 00:34 | 済み | Comments(0)