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こども手当ての所得制限
2009年 09月 21日
連立与党となった社民党と国民新党は,最も大事なことを忘れないで政権運営に当たって欲しい,という意味でこの記事を書く。最も大事なこととは,できる限り連立を維持していくことである。そのためには,政策すべてが自分の党が理想とするようにはならないことを深く肝に銘ずべきなのである。
材料は「こども手当て」だ。ヤフー記事によると,福島少子化大臣はこども手当てに所得制限を設けるべきだ,という主張をしているという。パピヨンはこれが選挙中からの主張だったことは知っている。 しかし,ここは福島社民党の政治感覚が問われる所だ。所得制限を設けるか無しとするかは重大な違いがある。それを感知しない政治感覚ではだめだ。 所得制限無しとするのは,たとえば義務教育無償化と同じこと,国民全員に適用される国のシステムの一つにする,という意味を持つ。 所得制限ということはどうしても国が恵んでやる感覚となる。そうではなく,国のシステムの一つとするということに重大な意味があることを感じ取らねばならない。 【国は国中の子供たちにメッセージを送らなければならない。『あなた方はすべて(金持ちの子もそうでない子も)国の大事な宝です。』所得制限無しというのはそういうメッセージなのだ。:10月19日,文意補強のため文章を追記】 それに,実質を考えてみるがいい。この受益者となる親はまだ若い。所得制限を仮に1千万円とすると,それに引っかかる人は非常に少ないだろう。どっちみち支出は大して変わらない。所得をチェックする事務量の方がよほど面倒だろう。 パピヨンは本来は心情的に社民党のマインドに近い。しかし,社民党の政策能力と今何をなすべきかという政治感覚は民主党にはるかに及ばない(そりゃ当然だ。みんな民主党へ行っちまった!)と思っている。従って,小異を捨てて連立与党に与したことを高く評価・応援したい。 しかし,それには条件がある。よほどのことがない限り連立政権を守り抜くという決意だ。少々のことは目をつぶってよい。社民党の役割は改憲を防ぐこと,早い話がそれだけで良いのだ。 こども手当ての所得制限など,そんなの小さい,小さい。社民党7議席の分際でこんなことはこだわる所ではない。民主党案の方が,すなわち,所得制限のないほうがより進んでいるのだ。それを遅れた側に引き降ろすことにこだわるとは何を考えているのだ。社民党の体面などをまさか考えてのことではないだろうね。もしそうだとしたら論外。社民党を見限る。 同様なことは国民新党にも言えるのでついでに言っておこう。国民新党は,郵政民営化の見直しにあたって,昔のように郵政の支出部分に群がる「郵政特権族」を復活させないことだけをやり抜いてくれればよい。(西川退陣は当然のこと)。 以上のように書いたが,民主党自身が国民を裏切るようなことを始めたら,それこそ断固闘わなければならない。そしてどうしようもなくなったら決然と連立与党を蹴るのだ。 しかし,国民主権を実質化しようとする方向の政策であれば,少々のことで出身党の体面を保とうとする必要はない。それは我を通すことになる。両党は我を通すほどの分際か良く考えよ。
by papillon9999
| 2009-09-21 20:47
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Comments(15)
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福島さんは良い判断をしたようです。良かったですね^^
子ども手当の所得制限は不要…福島氏が軌道修正 ttp://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090922-OYT1T00630.htm
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しっくいさん,どうも情報ありがとうございます。
ご紹介の記事,読みました。ようやく「軌道修正」して良かったと思いますが,「世論の反発が強いと見て」とはなんとも頼りないですね,社民党は。まあ,おいおい勉強して行って欲しいものです。 ![]()
お久しぶりです。生きてます!(^^
さてさて、この施策ですがあくまでも「少子化対策」として行われているんですよね。 そのへんはどうなんでしょうか? 「カネが足りないから子を産まない」との説は正しいのでしょうか? 昔、日本が貧しかった頃、少子化だったのかというとそうではありませんし、現在、発展途上国では少子化なのかというと、そうではありません。 日本に限らず、昔から、豊かな先進国ほど少子化傾向にあると言われていましたし、「文明病だ」とか言われていたと思います。 なんか、根本的に違うのではないかという気がするのですが。
Runnerさんも久しぶりにいらっしゃいませ。
さて,少子化対策として意味があるか,ということですね。 >なんか、根本的に違うのではないかという気がする とお聞きしてドキッとしました。あるいはそうかもしれません。パピヨンちなんか貧乏なのに4人もいたりして,むしろ貧乏人の子沢山の時代が長かったですよね。 その後時代は女性の高学歴化時代となって,出産年齢が平均して高くなったんですよね。 ところがまたその後,庶民レベルの所得受難時代がやってきて,これまで子供を産んで育てたいと思う人たちが,やっていけるだろうかと不安を感じるようになりましたね。(これは確かにあると思います) ですから,少子化解消に効果はあるとは思いますが,昔のような出生率に戻るはずはないかなと思います。 高学歴化で出生率が低下した時代ぐらいにまで戻ればいいのかなと。 手当ては家計支援になるでしょう。 反面,子供を授からなかった家庭やうちのように孫を持つ世代にはこの手当ては関係ないわけです。 でも元々,義務教育無償化だってそういうことは言えますから,要するにこれは国民主権システムの象徴として位置づけるべきかなと思っています。 ![]()
もう、30年ほども前になると思いますが、米国でDINKS(ディンクス)という現象が起きていて、それが近々日本にも上陸するのではないかと危惧されていました。
DINKSとはDual Income No Kidsの略で、共働きで子を作ろうとしない夫婦のことですが、結局、ほどなく、日本にも上陸してしまいました。 これが、今日の少子化騒動の発端ではないかと思いますので、ここに立ち戻って考える必要があるのではないかと思います。 で、当時からこの分析が社会学者たちによって行われたわけですが、当初、当事者夫婦たちからは、「子育てはうざい。自由をそがれる」といった言い分が出ていました。 で、しばらくしてから、アグネス・チャンさんなんかが、「共働きでも子育てできる環境を作れ」と訴え出し、これに林真理子さんがイチャモンをつけ、「アグネス論争」なるものが世間を賑わせました。 で、今回は経済的支援ということなんですが…。
DINKSの言葉は覚えていますよ。そうですね,子供は面倒くさいのでいらない,という人たちでしたっけね。今でも結構おられるんでしょうか?
アグネス論争も覚えています。たしか,「甘えないでよ,アグネス!」のような論争でしたか?元々,林真理子を”自民党に可愛がられたい芸者”というような評価しかしてなかったんですが,その後の決着はどうなったんでしょうかね。 全然,共働きの環境は整っていませんよね。福島さんはこちらを強調していますが,もちろん,これも緊急の課題です。民主党の動きが鈍かったら,こちらはがんばって欲しいですね。 ![]()
私は少子化問題は、「子育てはうざい。時間をそがれる」といった当初の言葉をもっと掘り下げて考えるべきではないかと思います。
「子は欲しいけど、諸事情で産めない」というのならよいのですが、そもそも、「子が欲しくない」のではないかと思うのです。 もし、そうなら、問題はもっと深刻で、いくら少子化だからといって、「カネをもらえるのなら子を産もう」というような親に無理やり産ませて、果たして、大丈夫なのかと思ったりもします。親による幼児虐待のニュースを聞く度にそう思います。 父親は昔から虐待していましたし、他の動物でもそういう現象はあるのですが、母親というのは動物的には子を虐待しないものです。 それが最近は母親までがせっせと虐待している。 なにか、哺乳動物として壊れてきているのではないかと思うのです。
>「子が欲しくない」のではないか
そう・・・そこまで考えたことはないんですが,子供がウザイんならおっしゃるとおり作るなよ,ですね。 親による虐待についてはよく知りません。増えているのか減っているのか。 昔もよくあったように思います。 そのトラウマが精神的につらい重荷となって人生を歩んでいる方と少なからず知り合いました。 ![]()
これは私の推測ですが、兄弟が減って子が子の子守りをすることがなくなったり、年の離れた子と遊ぶ習慣が壊れたり、住宅事情から犬や猫などを飼えなくなったりといった環境の変化が、母性本能の成熟を妨げているのではないかと思うのですよ。
母性本能というと、子を産んでから身に付くものと思いがちですが、そうではなくて、結構、幼い頃から熟成されていかねばならないもので、それが十分でないと、「子を欲しい」と思わなかったり、産んだ子を育てなかったりといった状態になるのではないかと思います。 動物園の動物は子を産んでも育てようとしないケースが多いということとも関係があるように思います。 だんだん、記事の趣旨からずれてしまいましたので、このへんにしておきます。
うーむ,これはきわめて重大なテーマでしょうね。確かにおっしゃるようなことがありうるような気がします。
何も語るべきものを持っていなくて申し訳ありません。 このままこのテーマを放っておくのは大変もったいないと思いますが・・・ ![]()
「子ども手当て」は、もともとは経済的に苦しい家庭への支援ではなく、
すべての子どもに保証される権利、という目的で作られたものです。 ご参考までにどうぞ。 ttp://blog.goo.ne.jp/mizucx/e/5115e331a4dcfc7c31f6066ba3d3bea0
水島広子さんのブログですね。情報,ありがとうございます。(デザインが同じなので,初めびっくりしましたよ(^o^)
やはり,理念的にこの記事に書いたことと同じで嬉しいです。というのは,民主党の理念が思っていた以上に進んでいて,崇高でさえあることに改めて驚いているのです。 自民も民主も同じ穴の狢だ!と叫んでいた人たちに聞かせてやりたいものですが。 (ただし,昨日,亀井大臣が将来は自民と大連立も可能なんて発言したようで,これには脱力ですが・・・) 崇高な理念は左翼護憲政党の専売特許では決してなく,むしろそれより進んでいたりすることもあるのかもしれません。(理念ではなく単に目先の政策だったりする。) ![]()
レスありがとうございます。
>(デザインが同じなので,初めびっくりしましたよ(^o^) 「デザインが同じ」って、あそこですね。(笑) >やはり,理念的にこの記事に書いたことと同じで嬉しいです。 アルバイシンの丘さまも、するどい!と思いましたよ。 「子ども手当て」の主旨が理解できるかどうかは、 「親の補助ではなく子どもの権利」であることと、 「生活保護ではなく公平さの保証」が理解できるかどうかだと思います。 公平さを保証することで、偏見を生まないことについては、 こちらが参考になると思います。 ttp://d.hatena.ne.jp/oda-makoto/20091003#1254552814 >民主党の理念が思っていた以上に進んでいて, 「子ども手当て」は2001年ごろから作り出したとあるけれど、 このころの民主党は、「政策おたく」と言っていいくらい、 政策を語るのが好きな議員が多くいた時期でした。 それでよく考えられた政策が、たくさん出て来たんだと思います。 >崇高な理念は左翼護憲政党の専売特許では決してなく, 他国では、左翼政党の「お株」を、日本では民主党が、 取ってしまったことは多いように思います。
たんぽぽさん,下記のご紹介,まことにありがとうございました。
ttp://d.hatena.ne.jp/oda-makoto/20091003#1254552814 まさに,パピヨンの言いたいことがはるかにスマートに主張されています。この方,かなりの人とお見受けします。 読者の皆さんもぜひご覧ください。 ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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