随想や意見,俳句(もどき)
by papillon9999
最近の10記事
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
最近の記事 ついーと 放射能・原発問題 憲法問題 犯罪・死刑・光市事件 9.11陰謀説 靖国問題 社会問題 政治・政局政局問題 官僚論 小沢一郎関係 私の感性と思想 韓国 俳句 紀行 宗教 よそ様でのコメント集 文化・論 酩格言コピー 身辺雑記 TB歴のあるブログ コメント集(非公開) 書きかけ(非公開) 写真集(非公開) 済み 以前の記事
2021年 07月 2021年 04月 2018年 12月 2018年 06月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 more... その他のジャンル
Stop the 原発ファシズム Stop the 官僚ファシズム Stop the 軍産ファシズム Stop the 経済成長至上主義 Stop the 弱肉強食システム |
JR西日本社長の誠意:責任の取り方
2009年 08月 22日
書きかけの記事がたくさんあるのに,さっきヤフー記事【注1】を見て急遽,今日の記事はこれにすることにした。その記事とは,<福知山線事故>JR西社長「歴代経営陣に責任」 説明会でというものである。
念のため,私・パピヨンが題材とした記事の全文を掲げておく。 ================= JR福知山線脱線事故(05年4月)の負傷者、遺族に対するJR西日本の説明会が22日、大阪市内のホテルで始まった。自社検証の結果として、初めて事故の背景などを説明。「責任は歴代の経営陣にあり、現経営陣も重く受け止めなければならない」と述べた。山崎正夫社長が神戸地検に業務上過失致死傷罪で在宅起訴され、社長辞任を表明後、公式の場で同社トップが負傷者、遺族に事故について説明するのは初めて。 午前中は負傷者に対する説明会が開かれ、118人が出席。山崎社長らは「ゆとりのない事業運営や過度の上意下達など、事故で明らかになった課題は、会社発足以来の経営基盤に由来する企業風土に内在していた」とし、安全軽視の体質が原因だったと認めた。 現旧幹部29人の処分や歴代社長3人の顧問契約打ち切りについて「会社の組織的、構造的な問題への責任を明確化した」と説明。「被害者への対応」など三本柱に引き続き取り組み、山崎社長も取締役の立場で尽力するとして改めて謝罪した。 ================= この記事だけで,大きなことを言うのは憚るべきかもしれないが,パピヨンとしては思い当たることがあるのだ。それは,この事故の後,山崎社長が各遺族に対し,お詫びに廻るのを見たときに,非常に誠意があるような感じを受けたことである。 元々この事故はちょうど韓国の崔先生の家で実況で見たのだった。この事故でパピヨンの関係者には犠牲者は全く無かったのだが,旅先という特殊な状況下で見た生々しい事故ということで,特に印象が強く残っている。 事故当時の社長であった山崎正夫は,その責任の取り方として,事故のけじめをつけるまでやめないと宣言していた。その後,そのけじめをつけるために地道な努力を続けていたのだろう。そして今回のヤフー記事の内容がその答えなのだろう。その答えを再掲しよう。 『「ゆとりのない事業運営や過度の上意下達など、事故で明らかになった課題は、会社発足以来の経営基盤に由来する企業風土に内在していた」とし、安全軽視の体質が原因だったと認めた。』 どうだろうか。パピヨンはこの答えを高く評価したい。そもそもこの山崎社長は国鉄生え抜きのようであるが,すでに官僚である。国鉄解体によってJR経営陣はより官僚化したはずである。その官僚と言う意味は,個人ではなく無記名の黒子ということである。 今回の答えは,その黒子が被り物を取って,責任を個人として認めたということである。これは大きな意味を持つ。先輩にさかのぼって黒子の被り物をはずし,責任を認めた。これは高く評価すべきである。こういうことをきちんと評価してあげないといけない。個人の良心を発揮した官僚がここにもいた,ということである。ささやかだけど,こういう毀誉褒貶を適切に与えることが官僚システムの弊害を崩すものと信じる。 いや,こういうことは当たり前のことで,改めて讃えることではないとは思う。しかししつこく繰り返すが,官僚システムの最大の弊害である無責任体制,個人が表に出てこないシステム,それを掘り起こしている点を高く評価したい。高く評価すべきである。 とは言いながらも,犠牲者の遺族の方々には不満も多いことだろうと思う。遺族の皆さん方はこの山崎社長の実際の行動を見ておられるわけである。それがホントに誠実なものであったかどうかということは,部外者たるパピヨンには実は全然わかっていない。 もし,当事者の方々は,それほどの誠実さを感じておられないとすれば,この記事も意味のないものとなる。それをお断りした上でこの記事を挙げる。 それから,検察の起訴が前任社長に及ばなかったということは大いに不当なことであり,これは検察の体質が官僚そのものであるということだろう。 【注1】 ヤフー記事はイマイチ信用ならない。産経新聞記事がとても多い。とても読めたものではない。ブログ『雑感』を主宰するudonenogureさんがいつも的確に指摘しておられるように,産経は報道機関というも恥ずかしい,単なるバックラッシ御用達の機関紙に過ぎない。そこが源の記事をメインに垂れ流すヤフーは信用しない方がよい,皆さん方。(そのほかに毎日と時事通信と読売も流していることを記しておく。朝日はない。) ところでメディアとしてみた場合,朝日の方がもっと悪質だ。つまり,朝日は偽善の仮面をかぶっている分だけ,バックラッシの機関紙という正体を露わにしている産経より悪質である。最悪のメディアだ。
by papillon9999
| 2009-08-22 23:52
|
Comments(1)
Commented
by
papillon9999 at 2009-10-04 16:55
まことに残念な事態が発覚してしまった。事故報告書の内容を前もって教えてもらうように画策していたというのだ。
無論,山崎(元)社長の関与が第一級のものだったらしい。これでは山崎社長の誠意など認めるわけにはいかない。 まことに残念ながらこの記事の内容は完全に撤回しなければならない。 パピヨンの見る眼もまだまだ甘い!
0
|