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共産党支持者達の錯覚
2009年 07月 12日
本日は今後の日本の運命を左右するほどの重大な選挙,都議選の投票日である。長年に亘る石原都政と自公国政の悪政からいよいよ脱却する,その第一歩が始まるのだ。残念ながらダサい所に住んでいて都民ではないため選挙権はないが,住民票を移してでも加勢したいほどだ。某宗教団体が選挙のたびに重点区に信者を移すといううわさを聞くが(ほんとかどうか知らないが),その気分はよっくわかる。その集団に支えられた党だが,投票率が高そうなのである楽しみを密かに抱いていることを白状しよう。
さて,石原悪政は教育,首都銀行,東京五輪など数々に及ぶが,その総括は別に任せて,この記事では標題の通り共産党支持者達へあるメッセージをお届けしたいのである。選挙妨害と取られるのは心外なので,記事公開の時期を見合わせていたが,もういい頃だろう。 共産党支持者の皆さんは, 『共産党はいい政策を出しているのに,なぜ反自公票が共産に流れずに民主党に留まるのだろうか』 と,不思議でしょうがないのではないだろうか?政党助成金は受取らず個人献金のみでまかなっている清潔な党なのに,なぜ護憲・平和勢力が共産党の下に結集しないのだろうか?とてももどかしく,いらだたしく,思っておいでなのではないだろうか。 そういう苛立ちからなのだろう,民主党の悪い所をたくさん教えてくださる。確かに,都議会では石原与党として石原悪政を推進した責任は絶対に免れ得ない。そういう意味では,今度の都議選では共産党に心置きなく躍進してもらいたい。民主党も今の都議達ではだめで,総入れ換えをすべきだ。民主党も味噌と糞が入り混じっている。いろいろなのだ。確かに民主党の人材はより良きものにすべきである。(なるかどうかは別として)。 ところが,ここからが大問題なのである。いよいよ本題に入る。なにゆえ『では民主党を見捨てましょう』とならないのか。それをじっくり考えて戴きたいのである。ここに大きなカギが存在している。このことを理解しないから誤解が生じている。 その誤解とは,共産党の政策がとても良ければ支持が増える,ということである。これは残念ながら誤解であり錯覚である。反共イデオロギー=共産党アレルギーに囚われている人は無論別であるが,そうでない人は,共産党の政策が悪いから支持しないのではない。 しかも,その錯覚に基づく良い政策との宣伝は,大抵はその性質上,競争相手(反自公側であるが,非共産党的なもの)を貶める攻撃性を伴うから逆効果になることさえあるのだ。 共産党の何が問題なのか。それは『体質』である。なに?体質などと雲を掴むような抽象的な非難ではわからないとおっしゃる? それでは体質というものを実感していただこう。日本共産党は党首を選ぶのに党員の公選で選ぶことはやっていない。そこに端的に現れている。今,これから党規変更をして任期制の党首公選を行うような体制にすることができるか?それはとても考えられないだろう。そういうことがとても考えられないこと,それが体質なのだ。【注1】 党員が党首を自由に選べるような党首公選をやったら,共産党の組織は危うくなる?そう,それは確かにその通り。それは共産党ではなくなるということなのだ。今のやり方は共産党を一枚岩を保つのに必要不可欠の制度だろう。これを言い換えると民主集中制という。すなわち,それがなくなると,すでに共産党ではなくなるのである。それが,体質,と呼ばれるものの正体なのだ。肌で感じていただけただろうか? この体質は,党は不謬だという不謬神話,大事なことは任せなさいという姿勢,自らが官僚となって国民を”指導”していく支配体制,旧ソ連の支配体制,これらを髣髴とさせるのだ。【注2】 つまり,共産党を支持するということは,その民主集中制を支持しなければならなくなる,ということなのだ。こういうことで,反自公票は共産党へ行くのをためらい,あるいは忌避し,民主党(あるいは社民系)へふらふらと舞い降りるのである【注3】。共産党そのものというより体質=民主集中制から来るもの,それを忌避しているのである。(もちろん,反共イデオロギー,共産党アレルギーは別) ということで,再度,日本共産党の支持者に謹んでお知らせ申し上げる。共産党の戦術,戦略の改善,政策の宣伝,さらには他党への攻撃などで共産票が増えることはない。それよりも党首公選制度の導入が必要なのだ。しかし,それだと共産党自身,瓦解しかねない。それは党幹部が誰よりも知っていることだろう。これは大いなるジレンマだ。 従って,共産党指導部の立場としては全国500万票の獲得【注4】のみを目的にすることしかありえないのである。いわば500万票で閉じた一種の宗教団体と同じこととなる。党幹部は教祖なのだ。 一体何人の有名無名を問わず有為の人材が,理想に燃えて入党したことだろう。そして,程なくして消耗し,除名か脱党の憂き目を見たり,あきらめて惰性に流されたりしたことだろう。これを営営と繰り返している。宗教団体の信者が失望して脱会する人の一方で新たな信者が入っていくのと,どこが違うのか。 いや,この記事は言い過ぎた。現在の段階では民主集中制も我々には実害がない。共産党の衆議院議員数は30~40名はいて欲しいと思っている。自公政権を倒すためには共産党の力もぜひ必要である。共産党支持者の皆さん,協力を図っていこう。 【注1】 自民党は時々禅譲の密談を行うことがあり,民主党の鳩山代表は国会議員だけで選ばれた。これを以って,他党だって党員による公選は行われていないではないか,などと言ってはいけない。それから,共産党だって中央幹部会委員が選ぶんだから党員が選んでいることと同じだ,なんても言ってはいけない。意味が違うことは明白だ。とにかく,党規としての公選制度はあの公明党だって持っているのだ。 【注2】 かつての美濃部都政時代,与党は社公共だった。美濃部都政の評価は措いておくとして,美濃部知事が最も信頼したのは当時の公明党だったフシがある。竹入ー矢野のコンビで信義にきわめて厚い黄金時代を築いていたが,今は同じ宗教団体に極悪人とされている。その時の共産党は非常に評判が悪かったのである。自組織の拡張至上主義で,各協力団体の組織をかき乱していた。 【注3】 先日の兵庫県知事選のように,自公民社対共産の構図となれば,共産単独でもかなり票を集めることができる。しかし,これを,共産票の広がりと錯覚しては決してならない。 しかし,共産党が信頼に堪えうると感じられるのなら,たとえ中間に民主や社民があろうとそれだけの票が集まるということでもある。得票率は三十数%にも及んだのである。 【注4】 参院選の比例区では400万票取るのに四苦八苦している。前回2007年の参院選ではようやく440万票である。
by papillon9999
| 2009-07-12 20:26
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Comments(13)
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papillon9999 at 2009-07-12 22:42
現在,22時40分の時点で,共産はまだ2議席です。公明は11議席。これは意外な結果です。公明jはやはり健闘,共産は各地でセリ負けです。
これはあまりにもさびしい。もう少し共産が多く当選しないと都議会は目茶目茶になるのではないかな。
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こんばんは。「民主集中制」まで、考えるかどうか..。ただ、負けるのが確実な選挙に立候補しているのを見ると、当選を目的とするのではなく、党内の独自の事情なのかと思ってしまいます。
勝てる選挙は、バンバン出て欲しいけど。 公明党は、強いですね。投票率があがっても、影響無しですね。
あ、あと政権交代して欲しいと思っている人が、多いときは、共産党は不利かなあ。政党間の関係は、私たちには、わかりませんので、その他の野党のせいかもしれませんが、政権交代した新政権に共産党が参加するようには見えないので。
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papillon9999 at 2009-07-13 00:01
こんばんわ。どうもコメントありがとうございます。
公明党,強い!もう改選前と同じ22です。共産は改選前13あったのに,今はまだ7。あとプラス1ぐらいしか望めません。情けない,というか可哀想過ぎます。民主の方へ取られたのかな?前回の得票と増減を比べてみたいものです。 さて,『民主集中制』を有権者が意識しているかどうかですが,明確に意識している人は少ないとは思いますが,その『体質』です。それが何となく臭うのではないでしょうか。その正体はわからずとも,何となく近寄りがたい。 尤も,反共イデオロギーに毒されている人が多いはずです。
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papillon9999 at 2009-07-13 00:51
なんと,最後の世田谷区で,最後の最後の二議席を公明と共産が取り,公明は23議席と1議席増を果たした。驚異であり脅威でもある。
共産は8議席となり,5議席減。実に38%減である。 党の幹部はどういう言い訳をするのだろうか。責任を取って辞任となれば新しい共産党の時代が開けるように思うが,無理だろうなぁ・・・
「民主との協力、政策ごとに判断 共産が衆院選基本方針」という記事が日経に出ていました。記事によれば【共産党の志位和夫委員長は16日の記者会見で、衆院選後に民主党中心の政権が発足した場合、一致できる政策には是々非々の立場で協力する「建設的野党」を目指すとした衆院選基本方針を発表した。】とのこと。都議選の影響のようですね。
あと、公明党は強かったのですが、当選順位は下げてますね。投票率があがった影響はあったようです。
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papillon9999 at 2009-07-16 23:46
散策さん,素晴らしい情報,どうもありがとうございます。もし衆院選で民主が都議選のように大勝したら共産党の役割は逆に非常に大きくなります。
是々非々を貫いて欲しいものです。そうすれば共産党への支持も広がることでしょう。 都議選の開票を見ていると,各地で自公共が競り合っているんですね。共産党に応援(精神的に)してたんですが,ほとんどで負けてしまいました。 しかし,そういう競り合いにもならない所が非常に多いです。いわゆる泡沫候補並み。そういうのを衆院選ではやめて欲しいですね。ほんとに後ろから裾を踏んづけることになります。 公明党ですが,選挙前後の住民票の移動の実態を調べた人はいないのでしょうかね。
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ワイナリー
at 2009-08-02 19:14
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はじめまして。古い記事に書き込みするのはマナー違反かもしれませんがお許しください。
実は私はパピヨンさんが嫌いな(?)創価学会の会員なのですが、一言。 ・・・パピヨンさんが疑念を抱いている「選挙のための住民票大量移動」の件ですが、私の経験から言ってデマだと断言します。アンチ勢力が広めた都市伝説や陰謀論の類と言って良いでしょう。 まあ今回の都議選のケースで言えば、全国から学会の同志が結集し、東京在住の知人友人に投票を依頼するという運動を、組織をあげて行ったというのが実際の話です。私は東海地方在住ですが、私の地元の会員さんも、週末になるとみんなで車に乗りあわせて東京まで行った方がかなりいましたね。それはすごいエネルギーですよ! 後、一応自分の立場も書いておきますが、私は左翼的な意見を持っていて公明党には批判的なので、今回の総選挙では自公政権打倒を目指し野党の支援活動をするつもりでおります。ちなみに公明支援に走り回る、名も無き庶民である同志の事は、異論を持ちつつも尊敬してますよ。 コメント欄での長文失礼しました。
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papillon9999 at 2009-08-02 22:13
どうもコメントありがとうございます。
>「選挙のための住民票大量移動」はデマ 都市伝説の類ですか。どうも失礼しました。もう二度と疑いを持ちません。ひょっとしたら,と思ったことを恥じ入るしだいです。(創価学会員一般の方々へ) そして教えていただき,深く感謝いたします。(ワイナリーさんへ) 竹中平蔵の件は本当でしょうね。(こちらもできすぎている感じはしますが・・・) 実はたんぽぽさんの記事へのコメントで,「創共協定」の話をちょうどしたところでした。 その時,パピヨンは「これで世の中が変わる!」と燃えるような期待をしたのでした。今で言えば「変革成るぞ!」ですね。 つまりその当時は,名も無き庶民である創価学会員も同志と強く感じられたのでした。ところが,今はご存知の通りで,失望していました。 しかし,その失望のあまり,学会員にもいろんな方がおられることを忘れてしまっていました。 再び恥じ入るしだいです。 思い起こさせてくださったことに,深く感謝いたします。
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ワイナリー
at 2009-08-04 09:39
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お返事ありがとうございました。
パピヨンさんも学会員にシンパシーを感じている時期があったのですね!私は「創共協定」の時はまだ生まれてませんでしたが。 ・・・残念ながら現在の学会では、「創共協定」が話題になることはまずありません。というか私と同じ年代の会員だと、そういうものがあった事を知らない人もかなりいるんじゃないかなという気がします。池田名誉会長は、庶民の団体である学会と共産党が、いつまでもいがみ合っていては日本のためにならないという、「薩長同盟」を結んだ龍馬と同じような思いで事にあたられたと思うのですが。 ところでよろしければ、私がちょくちょく書きこんでいる元左翼活動家の学会員・主義者Yさんのブログ・「つぶやき手帳」に、「公明党批判を開始します」という文章が発表されているので、暇があればお読みください。学会員にもそうでない方にも読んでもらいたい、素晴らしい文章です。
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papillon9999 at 2009-08-04 21:07
>「つぶやき手帳」
「公明党批判を開始します」という文章は見つけることができませんでした。 よろしければタイトルなど教えてください。 公明党は社公共から社公民,そして江公民とだんだんあっちへ行ったのでした。
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ワイナリー
at 2009-08-05 00:51
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あれ、見られませんでしたか?実は前回、すぐ見られるようにアドレスをコピペしてレスさせていただいたのですが、「スパムコメント」ということで承認されませんでしたので、「つぶやき手帳」・「公明党批判を開始します」
」という、検索のためのキーワードを紹介させていただいたのですが・・・。 ・・・私のパソコンではヤフーの検索で、「公明党批判を開始します」(←これがタイトルです)・「つぶやき手帳」と入力すればすぐ出てくるんですけどね~・・・ちなみに主義者Yさんは、村野瀬玲奈さんや、「かめ?」のgegenaさんとも仲が良いようです。 それはともかく、創価学会の信仰は絶対やめない!しかし、「民主主義・平和主義を破壊する公明党は、学会精神から見て支持しない!」こういう立場もあり得るのだという事を、理解していただければ幸いです。
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papillon9999 at 2009-08-05 19:12
検索にかけたら出てきました!それは昨日あれこれ見ていたカテゴリーでした。でも,日付が最近だと思っていたことと,タイトルが冒頭に現れるものと思っていたことで,発見できず,ついでのおまけのような感じで別のタイトルのものを拝見していました。
「公明党批判を開始します」は下の方にあったのですね。 決意の程が良く分かる大変素晴らしい記事だと思います。 そうです,以前の創価学会はどこよりも平和主義だったのです。 それなのにイラク派兵が実現したり小泉竹中が活躍できたのも,すべて公明党のおかげなんですね。創価学会は権力の味を占めて変わった!と思いました。 だって,公明党と創価学会は一心同体だと思うのが普通ですよね。 それが,こういう学会員もおられることを恥ずかしながらようやく知った次第です。 「民主主義・平和主義を破壊する公明党は、学会精神から見て支持しない!」という方が増えることを願っています。 |