味噌糞現象社会

　我が国におけるあらゆる組織や社会において，最近の傾向として（と言ってもここ十年とちょっとぐらいのタイムスパンにおいて），そのポジションにふさわしくない者がその場所を占めるような現象が起こっていないだろうか？この状況はまるで，糞が味噌の中に混じってしまって，味噌の顔をしているかのようだ。



　会社で言えば，社長や取締役はもちろん，部課長から何かのプロジェクトリーダーに至るまで，学校で言えば学長や学部長，校長，その取り巻き連中，新聞やテレビなどのマスゴミでいえば論説委員や編集主幹，コメンター，解説委員，キャスター，そして，ひょっとしたらPTA会長さんさえも？

　会社で言えば，良心を殺してリストラに豪腕を振るうことができる人が重用されたり，大学で言えば文部省の意向に唯々諾々とついて行くだけの人だったり，新自由主義対応の無意味な報告書をわんさかと書かせる制度を作ることに疑問すら持たない人だったり，御用学者として重用されるのが学者もどきだったり（あの竹中ヘーゾーさんが筆頭！【注１】），マスゴミでいえば露ほども恥を感じることなく論理的な不誠実さを以って不公正な議論を吐き出してお上に迎合する言論を撒き散らすひとだったり（雑感さんより），PTA会長さんで言えば・・・えっとよくわからんが(^o^)~~~~~~

　こういう味噌糞現象社会の最たるものとして政治家を挙げることに異論はあるだろうか。総理以下の各大臣は無論のこと，多くの地方自治体の首長たちのことだ【注２】。

　あの東国原さんのこともこういう『味噌糞現象』の一つと考えることができる。『眠り猫』さんの所で，あの下卑た品性をこき下ろした小気味良い記事があったが，それを読んで虚しく溜飲を下げた。
　実は時々酒を一緒に飲むことがある，或る御仁はこの東国原と高校が同じだそうである。都城泉が丘。宮崎県では進学校である。埼玉在住ではあるが時々高校の同窓会をやっているらしく，そういう時はやはり東さんの応援一色らしい。まあ，それは仕方のないことだろう。でも，味噌の中に糞が混じる責任は，そういう一般国民にもあるんだよね。

　この人の一つ覚えのごとく繰り返す『地方分権』とは一体なんだろう？地方分権そのものは霞ヶ関支配を突き崩す大きな材料，大阪城の外堀である。しかし，それを叫ぶからと言って手放しで喜んではいられない。どういう理念に基づいているのかだ。結果が良ければ良いとして良いが，いつあっさりとひっくり返るかわからない。まあ，ウォッチしておく必要があるだろう。

　ウォッチと言えば橋下大阪府知事。なにやら最近はマスゴミの注目度も高い。ひょっとしたら大化けしつつあるのだろうか？この人も味噌糞現象の典型例だと思っているが，期待している国民も多いようだ。大阪府民ではないからわからないが，府政はその後どうなんだろう？しばらく静観してみるべきだろうか？

【注１】　終わったばかりの静岡県知事選，民主推薦の川勝氏が大接戦をものにした。しかし，この川勝氏，経歴を見ると過度の信用は禁物。うまく立ち回るタイプの人間のようだ。今回はシンボリックな意味で民主党推薦の勝利は大事だったが，こういう人物を推薦してしまう民主党は極めて危うい。こういう人物が民主党に増えていったら，大変だ！

【注２】　昔も悪政政治家は多かった。彼らが政治家としてふさわしい，と言うのでは無論ない。だから，政治家に限っては，最近，ということではないかな，やはり(^o^)~~~~~~。
いや，味噌糞現象にあくまでもなぞらえるとすれば，これは『悪味噌』と表現しようか。腐って腹を壊すような味噌であってもあくまでも味噌だった，ということだけど。でも味噌が腐ることあるのかな？