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国民の幸せを奪うもの(官僚)
2009年 05月 15日
時間がずいぶん経ってしまったが,前記事の続きをお楽しみください。
ところで,その前に,官僚批判,霞ヶ関主犯説に躊躇する読者も多いことだろうから,その種の動揺を鎮める意味で整理しておきたい。 官僚批判を躊躇する理由としては,あまり批判しては優秀な官僚がやる気をなくす,とか霞ヶ関はやはり政治に支配される側ではないか(つまり,やはり悪い政治家に翻弄されているのだ),とか我が国がまあまあなのは官僚がよくやっているからだ,とか,パピヨンなりにいくらかは想像することができる。 パピヨンだって,政治や政治家が悪くないとは一言も言ってないし,官僚個人個人を攻撃しているわけではない。しかし,官僚の『悪さ』と政治家の『悪さ』とは表裏一体のものである。時代,時代によって,この両者の『悪さ加減』は変化すると捉えるべきだろう。今は政治も官僚も悪い時代である。しかも,特筆すべきは,政治の側が無能,かつ生殺与奪を握られていることである。 政治が悪くて官僚は悪くない時代もあったことだろう。そういう時代には官僚は悪政遂行に抵抗する役目,ブレーキの役目を担う。それは体の良いサボタージュ【注1】,国民のためのサボタージュに拠るだろう。政治家は国民が選ぶ。その国民が総バカの時代には,悪い政治家が出現する,そういう時こそ官僚の真の優秀さを発揮すべき時なのだ。 政治の悪い時代の典型例としてはすぐに戦前の軍国主義時代が思い起こされるが,この時代,官僚システムはその役目を果たせなかった。そういう時代の芽は,自らの腐敗が招いた一面もあって,抵抗できず国は崩壊した。 この時代,官僚システムとしては役目を果たせなかったが,個人的に官僚としての優秀さを発揮して,隠れた貢献を為した人物が何人もいたことだろう。その例として杉原千畝を挙げておこう。 もう一つの例として小泉時代を考えよう。この未曾有の悪政下,さすがの官僚側もタジタジとなっただろう,というのは表面的。以前の記事,新官僚システムの宣言か(2006年 09月 28日)とウィルスの変異(2006年 10月 01日)に書いたように,官僚システムはこのような役割を果たすどころか,新たな利権集団=新自由主義集団に適応する変異に成功したのだった。要するに,これら両者はうまく棲み分け談合を行って互いの利権を高めあったのだ。 以上のような政治が悪い時代には,官僚は『バカ殿』を諌める忠臣としての役割を担うべきなのである。 では政治が良くて官僚だけが悪い時はどうなるだろうか? 官僚腐敗のひどい社会を理想に燃えた政治家が立て直す時がそれに当たるだろう。歴史的にはゴルバチョフの時代?(ゴルバチョフにはパピヨンの思い入れがあって正当に評価できていないので的外れかな??(^o^)/),あるいは各国の賄賂政治?,などがあると思う。 近くで思い出すのが,前長野県知事田中康夫の就任時の県官僚のすさまじい抵抗。政治の側が良い政治に変えようとしても,(悪い)官僚側はすさまじい抵抗を為す。霞ヶ関改革はまさにこれに当たる。生半可な決意では到底成功しないのである。恐らく,小沢辞任によって,霞ヶ関は今後数十年は安泰だろう。 今の時代は,脱官僚政治=国民の幸せのための政治,をやろうとすると官僚が抵抗するという構図の時代なのであり,しかも官僚側が政治の上を行く力関係にある。それを決定付けたのは何度も言うように小沢秘書逮捕問題。政治家と官僚側は持ちつ持たれつの関係,いやそれよりも進んで,政治家が飼われている状態,それが現代なのである。 今は政治に限らすどの世界,学界や会社,宗教団体でさえ,執行役がどこも人材を得られていない時代,アホな人しか重要な役目が回ってこない時代である(軍部時代と同じだが,今のは新自由主義のバカなシステムの所為。まともな人ならあんな馬鹿げた評価システムを真面目にやれるはずがない)。 このような時は特に事務方が大事である。だから,官僚システムはきわめて重要,だからこそ批判が重要なのである。 司馬遼太郎によれば,官僚の支配体制は太政官時代からのものだそうだ。しかしパピヨンはそうは思わない。やはりそれは明治維新からだろう。(別にこのことで争うつもりは無いが(^o^)/)。パピヨンは明治維新の時から裏方であるべき官僚と政治家が一体となってこの国を引っ張ってきたと見る。したがって官僚支配の歴史は浅い。十分に官僚支配脱却可能である。 本来は,官僚システムを別に敵視する必要など無いのだ。もし国民の真の幸福のために働くのであれば,国民はそれにふさわしい尊敬とそれに恥じない報酬を以って優秀な官僚を遇するだろう。 ということで,念のために官僚批判の意味を認めました。連載記事は続きます。お楽しみに(^o^)/ でも途中で時間が空いてすみません。 【注1】 なにかのインターネットでのアンケート結果で,『良心に反しても指示に従うか?』という問に,4割が従う,という答だったそうだ。官僚はこの『良心』を『国民の幸せのため』に置き換えて,指示に対してサボタージュすべき時と推進すべき時を使い分けて欲しい。
by papillon9999
| 2009-05-15 01:47
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Comments(16)
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たんぽぽ
at 2009-06-07 23:14
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↑のような、むずかしいことを考えようという気力が、
ようやく戻ってきました。 上下のエントリが、すごいことになっているので、 いたって静かなこちらにコメントします。 >下のエントリ(霞ヶ関の高笑い) 冷戦初期はともかく、最近の共産党支持者の認識は、 「階級史観」から崩れているように思います。 いまでも階級は想定しているし、将来は労働者の政権を作ることを 党是とはしているけど、実際には、大企業が利潤を作り出し、 そこからの再分配を要求して、貧しい人たちが富みを得るという、 固定化された状況に安住している感じがするからだけど。 >上のエントリ(民活) 国鉄は特別なので、事情が違うのかもしれないけど、 中曽根時代は、民営化は進んだけれど、お役所の認可が増えて、 かえって行政が肥大化した、というのが、わたしの認識です。 (この「行政の肥大化」に、官僚の意向が入ったのかと、ちょっと思った。)
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papillon9999 at 2009-06-08 01:23
『ようやく戻ってきました』
それは良かった!でも元気をなくされた原因がよくつかめてないんですよ。 『中曽根時代は、民営化は進んだけれど、お役所の認可が増えて、 かえって行政が肥大化した』 そうかもしれません。この辺は割りと雑な感じで書いているので,細かい?部分では精確を欠くかもしれません。 しかし,流れとしては, 『官僚は損するようなことはやらない』 ということで一貫しています。だから,精確さを欠いても,『さもあらん』という感じで驚きはしないですね。 『共産党の安住』 存在意義というのか,ニッチというのか,他党攻撃の独善的常套句を唱え,選挙になれば候補を立てて選挙する,というルーチンをこなしているだけのような気がします。ある一定数の支持者を頼りに商売するような感じですね。
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たんぽぽ
at 2009-06-08 23:28
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>でも元気をなくされた原因がよくつかめてないんですよ。
いろいろと心配してくださって、ありがとうございます。 原因は表に(はっきり)出ないことで、こうした場合のご他聞にもれず、 人には言えないことだったりするんです。 >『中曽根時代は、 前にも言ったけど、国鉄は事情が特殊なのかもしれないです。 (国鉄の民営化のことを、わたしはくわしく知らないので、 あまり信用なさらないでくださいね。(苦笑)) >『官僚は損するようなことはやらない』 民営化に悲観的な人たちは、どうせ官僚が口ばし挟んで、 自分たちのいいようにやるだろうから、民営化の効果が じゅうぶん発揮されない、という考えがあるのかもしれないです。 >存在意義というのか,ニッチというのか,他党攻撃の独善的常套句を唱え, 単一争点で反対を唱えて、一過的に支持や注目を集めるという、 典型的な「万年野党」というやつかな?(苦笑)
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papillon9999 at 2009-06-09 12:23
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たんぽぽ
at 2009-06-09 23:00
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papillon9999 at 2009-06-10 18:53
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たんぽぽ
at 2009-06-10 23:38
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いっぱい心配してくださるのに、本当にごめんなさいね...
ところで、こんな記事があるんだけど... 「共産・志位委員長「政権党への成長」に意欲 8中総開幕」 ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090604-00000567-san-pol |さらに次期衆院選で政権交代を目指す民主党について |「官僚支配を打開してどうしたいのか。外交をどうしたいのか。 |民主党政権がどういう日本を目指すか、さっぱり見えてこない」と |厳しく批判した。 これはやはり、「共産党は官僚支配のなにがイカンのか、 よくわかっていない」ことを意味するのかな?
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papillon9999 at 2009-06-11 01:22
>官僚支配を打開してどうしたいのか
うーん,ほんとに,問題意識がぜんぜん違いますねぇ・・民主党を批判することによって650万票がもっと増えるとでも思っているのかなぁ 委員長を公選で選べない党が,他党を民主的でないと批判しても説得力はありません。自らが官僚になるつもりなんでしょう(ああ,これは前にも書きましたが・・) 650万票を相手にしていれば官僚予備軍としての地位は安泰ですからね(ニッチともいえます)。その程度の議席は持ってもらって結構ですが,小選挙区での票が分散するのがなんといっても痛いです。
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kyusedai
at 2009-06-11 03:12
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民主党がどういう政権を目指し、日本をどうしたいのか、私もさっぱりわかりません。
共産主義化を目指していないと言うことはわかりますが、国と地方の関係を「上下・主従の関係」から真の「対等・協力の関係」へと改める言われても、それじゃ地方の基礎的自治体は独自に自由に憲法を作れるのか、そして、それが国の憲法に抵触する部分があってもかまわないのか等不明な点が多いです。 まして、政権獲得後3年目までに基礎的自治体のあり方の制度設計を進めると言うのですから、要するに我々国民には民主党のめざす行政の在り方などはわからないのが当たり前なのです。
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kyusedai
at 2009-06-11 03:17
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地方に新たな官僚がどんどん生まれていくのが民主党の目指す政治なのかと思えてくるのです。これではなんとも窮屈な生活になりそうだと思えてくるのです。
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papillon9999 at 2009-06-11 21:52
議論しておられるのですか?意見の表明ですか?
民主党支持は是か非かという議論をなさりたいのですかね?
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kyusedai
at 2009-06-11 23:14
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仕事の合間のコーヒーブレイクに書き込んでいますので、議論しても良ししなくても良しです。
各党良いところも悪いところもあります。 どんな政党を支持しようと各人の自由です。 私支持政党なしの一自由人ですが、パピヨンさんをオチョクル目的で書き込みしているのではありません。ただ、あなたのもの言いが一市民としてなんとも気になるのです。 ご迷惑なら去りますよ。
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papillon9999 at 2009-06-12 00:02
それならこれっきりにしましょう。なぜなら
『もの言いが気になる』 というのは生理的な反応です。そういう場合,議論しても有益にはなりえません。 民主党はいろんな考えの人の寄せ集まりの場です。だから,民主党が今後どうなっていくかは,これからどんな考えの人が多くなっていくのかによるのです。したがって,自民党や新自由主義や軍国調の方に走ることもあるでしょうが,そうなったらおさらばです。民主党をどういう党にしたいのかは,これからの我々の問題なのです。 >それじゃ地方の基礎的自治体は独自に自由に憲法を作れるのか・・・ これ以降の文は残念ながら議論の対象になりえません。
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たんぽぽ
at 2009-06-12 23:19
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papillon9999 at 2009-06-13 11:29
たんぽぽさんへ,まだkyusedaiさんからお返事は戴けていませんが,それとは無関係に,コメントがあられましたらどうぞ。歓迎ですよ。
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たんぽぽ
at 2009-06-13 22:34
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>それとは無関係に,コメントがあられましたらどうぞ。歓迎ですよ。
どうもありがとうございます。 でも、どうしてもお返事したい、というほどじゃないんですよね。 なので、kyusedaiさまから、なにか言って来たら、考えることにします。 |