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科学と道徳(3)
2008年 05月 14日
これまで見てきたのは,仮に『正しい道徳』というものを人類が手に入れたとしても,それは儚いものになるかも知れない,ということであった.そこで結局は右往左往しながら人類はああでもない,こうでもない,と揺れながら進んで行くのだろうか?とすれば,それを前提にした社会の制度設計が必要ということになるのではないだろうか.
哲人政治の裏表 誤解を恐れずに言えば大衆的知性への不信【注追加:悪い時代を変えるのも大衆の力だ!】,というものが(私には)ある.場合によっては知性が動物レベルから抜け切っていない面もありそうである.パピヨンごときがずいぶん偉そうに!と思われる向きもあろうが,無論,これは時と場合の問題である.大方は大衆の素晴らしい知性が発揮されて今日まで来たといってよいだろう. しかし,その知性がいつの時代にも『絶対に間違わなかった』とは言えないし,これからも『絶対に間違わない』ことを求めるのは無理であろう,ということなのである.そして強調したいのは, たとえ『正しい道徳』や『神の基準』がわかった後であっても『間違う可能性がある』 ということなのだ. というようなことで,一つの結論らしきものを書くとすれば,一見尤もと思える,『正しい道徳』→『多数の合意を得る』 という方向は,結局は意味のないもののように思えてくるのである. すると,もう一つの方向, 『多数の合意を経て』 →『正しいとするものを形成する』という行き方はどうであろうか.こちらの方がもっと頼りなく,危険ではないか?以下はこれに関する考察である. すぐ上に書いたように,大衆は『間違う』し,仮に『正しい道徳』があっても,忘れたり無視したりすることがある.これを『揺れ』とここでは呼ぶことにする.この揺れはたとえ民主主義といわれる社会にあっても(であれば余計に?),大衆を基本とする限りは多少とはいえぬほど揺れることは避けられないだろう.そこで,この『揺れること』に対してどのように考えるべきかが重要なこととなる. 揺れることや多少の間違いを怖れると哲人や神を頼りたくなる.哲人や神は絶対に揺れず,間違わないからだ.そして『神』はともかく,哲人は歴史上に何人もいたことだろう.その哲人たちはきっと揺れなかったに違いない.そして『正しい道徳』をこの世で実施したかもしれない. ところが,ここに大きな落とし穴が二つあることに気づくべきである.一つは,哲人は神でないために残念ながらいつかはこの世からいなくなる.つまり,哲人がこの世にいない時や所のほうが何千倍も多いわけである.すると,哲人がこの世にいる間だけいくら良い世界・時代であってもさほど意味がなく,哲人がいない長い時間,広い世界をどうやって行けばいいのか,という問題が依然として解決されていない. 二つ目は,だれが哲人かはリアルタイムではわからない,という点である.『哲人』と『悪意ある扇動者』の区別は恐らく非常につけにくく,後世になってみないとわからないだろう. 恐らく,大衆のポピュリズムによってファシズムが形成されていく過程では,大衆が『悪意ある扇動者』の中に,『神』または『哲人』を見てそれを現実化させようとする力学が働いているのではないだろうか.しかも,『悪意ある扇動者』自身,自らを『神の代理』と誤信する可能性だってある. こうしてみると,ポピュリズムというものは『揺れないもの=神や哲人』を求めたがる心性に深い関連があると思われる. 民主主義と揺れ 以上からいえることは,好むと好まざるとに拘わらず,『多数の合意を経て』 →『正しいとするものを形成する』という方向しかない,ということであり,この方向はポピュいリズムに陥りやすいというのは確かだけども,上に見てきたようにその逆方向でも同じこと,だからこの方向で制度を洗練させるしかない,ということである. ということで,たとえば現代であれば民主主義を基調とした,『大衆の揺れ』に強いシステムを考えなくてはならない.完璧に揺れをなくすことを目指すのではなく(無理だから),如何に少なく抑えるか,という観点でいい.これだけでもとても貴重な成果となるだろう.しかし,このシステムはどのようなものかは私ごときに判るはずがない.【注1】でも参照してもらおう. なんか結局は尻切れになったような気がするが,パピヨンごときではこれ以上無理なのは仕方のないことなのだと思う. ついでに調子に乗って,あと1回,科学者と倫理について書いてみます. 【注1】 大衆の揺れに強いシステムを調子に乗って少し想像してみよう.(一つの例として気軽に書くのでどうか笑わないでね(^o^)/) 自分でもおこがましいと思います.) 1.同じ人が指導者の地位に長く居れない仕組み!せいぜい5年!これが一番大事といえると思う. これは,哲人や神に頼らず,同じ人はたとえば二期で絶対に権力から去る,というルールです.哲人や神にも泣いてもらって,絶対に二期でやめてもらわなくてはなりません.だってその時は哲人とはわからないんだから. 2.同じ人の所へ権限を集中しない仕組み(裁判の独立を含む)! 3.・・・・うーん,出てこない.こういうことはみんなで考えよう! 【追加注】 この記述だけだったら大変重要なことを書き漏らしています.『よくない時代』を変えるのも大衆の力があってこそです.大衆さま,すみませんでした.
by papillon9999
| 2008-05-14 00:27
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Comments(1)
Commented
by
papillon9999 at 2008-05-15 08:59
『大衆の知性』について,私パピヨンは重大なことを書き漏らしてしまいました.ナチズムとか否定的側面ばかり頭にあって記事を書いていたからです.
書き漏らした重大なこととは, 『時代を変える原動力も大衆だ!』ということです.民衆です. このことを記事に追加します.
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