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by papillon9999
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ドント式の代替案を試してみた
2007年 08月 07日
布引さんのコメントでハッと気が付いたことがあった.「あと何票あればあと1議席が得られたか」について,私は新党日本ばかり気にしていた.残余の数字が大きかったから,それに惑わされて,「惜しかったなぁ」の代表と思い込んでいたのだった.
ところが,よく見ると,「最も惜しかった」のはどうやら共産党の方であった.とにかく,指摘したように得票数が微増とはいえ増えたのに,議席は25%も減少したのだから(といっても1議席だけど). そこで,各党,それぞれ後何票あれば1議席を上積みできたか,という観点から調べてみた.すでにコメント欄に書いたが,改めて書くと次のようになった.(ただし,これは1議席あたり票数の最も低い公明を上回る最低票数,という意味である) 民主党が21議席になるためにはあと 39,730票 自民党が15議席になるためにはあと 95,284票 共産党が4議席になるためにはあと 29,391票 社民党が3議席になるためにはあと 693,280票 新党日本が2議席になるためにはあと 447,967票 を超える票数が必要だった,という計算になる.これからわかるとおり,共産党はあと3万票あればよかったのである.確かに「一番惜しかった」といえるのは共産党であった. しかし,不思議なことに思えるが,もし定数が48より多かったら,次は民主(だから今次点となっている),その次は自民,そしてその次に共産,という順序で議席が与えられるはずであった.従って,共産は定員50でも4議席にはならないのだ.このような状況を見ると,やはり,ドント式は直観とは少しずれるのだろうか.やはり少数政党には不利,というべきかもしれない.(これは分数関数の宿命,ということは以前に書いた.) そこで,もっと直観的な,得票数に比例したような議席配分法はないものだろうか,ということで一つの方法を試してみた.すでに何かで使われていたような気がするが,とりあえず思いついた素朴な方法である.この方法とは,次のようなアルゴリズムで配分する方法である. ================== 1.全投票数に対する各党の得票数の比率を計算する.(いわゆる得票率になるかな) 2.定数48にその比率を掛け,整数部分を議席配分する.(小数以下切捨ての意味. これだと,割当て数は定数より必ず少なくなる) 3.残りの議席配分を,小数部分の大きい党から1ずつ割り当てる, ================== このような方法で,今回の比例区の議席配分を試みた結果は,次のようになった.(ただし,全投票数のデータを調べるのが面倒くさいので,民主から9条ネットまでの票数の合計に,女性党分として50万票を加えた分とした.従って,得票率の細かい数値は実際と異なる.) ============================= 定数48に占める比率 整数配分 小数部分の上乗せ 1議席当たり票数 民主 19.107 19 0 1,224,012 自民 13.593 13 1 1,181,764 公明 6.380 6 0 1,294,220 共産 3.622 3 1 1,101,984 社民 2.165 2 0 1,317,358 日本 1.455 1 1 885,348 国民 1.043 1 0 女性 0.411 0 ? 9条 0.225 0 0 合計 45 3 ============================== この結果は,民主と公明が1減,共産と新党日本が1増となる.ただし,女性党の正確な票数次第(ここでは面倒だったから50万票とした)であるが,ひょっとしたら女性党の小数部分が新党日本の小数部分を越えるだけあったとすれば,その1議席は日本ではなく女性党に行ったかも知れない.(正確な票数を調べるのがもう面倒くさくなった). さて,この結果を見て,果たしてドント式とここでの方式と,どちらが「公平」に感じられるだろうか? 一つの目安として,1議席あたりの票数の最大と最小の比を出してみよう.ドント式では最低の公明と最大の新党日本の間の倍率は 1.60倍.それに対し,この新方式での最大と最小の比は 社民と日本の比となるが,それは1.49倍となる.これからすると,新方式の方が「公平感」があるようだが,もし女性党がもう少し票数が多く,小数部分で日本を越えていると,日本1議席,女性1議席,となって,その間の比は2倍近くなるかもしれない. こう見てくると,必ずしも新方式が「公平」とは思えなくなる.そもそも,新方式は小数部分の重みを同じとみなしているのだが,得票の大小に関わらず同じとして扱うことは,少数政党が有利となる.これが自明的に正しいとは限らないようにも思えるのだが,少数政党重視の立場からすると新方式の方がよいのは確実なようだ. しかし,いずれにしても何方式を用いるかで,微妙に1議席の増減に関わってくる.ミニ政党は連合して母数を増やした方が明らかに有利だ.布引さんがご指摘のように,衆議院では各ブロックごとに,1議席損となれば,各ブロックでわずか1議席ずつでも全体で大きな損失に結びつくのだ.
by papillon9999
| 2007-08-07 17:47
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Comments(28)
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布引洋
at 2007-08-09 16:03
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選挙前に天木氏のようにいくら外交センスがあろうと日本では票にならない。当選に必要な100万票越えは絶対無理で死票を増やすだけと批判していたのですが結果は27万票の票数。そのすべてが無駄(死票)になった。
護憲の9条ネットの支持者層は社民、共産と一部民主党と重なる。 死に票の6割が社民、共産、民主に三分の一(54000票)ずつ上乗せしていれば共産、民主が其々一議席増。自民公明の2議席を奪えたかも知れない。 一定以上の支持票が有れば当選可能な比例代表では、十分な情勢分析があれば可能な限り死票を小さく出来るが、敵味方、我彼の力量差の現状認識が正確に行なわれたのか疑問。 しかし正しい現状分析が出来ないようでは本物の政治を語る資格は無い。 無駄に立候補した9条ネットの選挙運動は結果的には自公連合に有利に働いた。
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布引洋
at 2007-08-09 16:23
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Tomorrow is Anather Happyで紹介されていた「ポラリスーある共産党支部のブログ」の記事。
>供託金1億5、3百万円が国庫に!!! >供託金が返ってくるのは、 定数1では、28選挙区中 1(高知のみ) >1億5,300万円が無駄に国庫に行ったことになるのです! 返って来たのは、8,700万円。 返却率は、36.25%に過ぎません。 こんな無駄なお金の使い方をしているのは、共産党だけです。 私たちが支持者に300円、1000円、2000円と小口で集め回った果実を、こういう形で使われてしまっているのです。 それも毎回! これが、党員の動きを鈍くしている一因だと思います。 全国決起集会で叱咤激励すれば『立ち上がる』というものではありません。 >これらから、考えると、殆どが「金持ち」とは縁のない、党員や支持者の零細な浄財寄付で闘うという日本共産党のあり方からして、定数-1の選挙区に無理して立てるのはやめた方が良い,ということです。
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布引洋
at 2007-08-09 16:31
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続きです。
> もし「立候補しないと党の支持票が比例代表でも分散する」と言うのなら、 護憲の共同候補を立てて、エネルギーを集中し当選を図るべきでしょう。 公明党は、選挙区では複数区に重点的に立候補し、限定作戦で臨んでいますが、比例では(今回は別として)これまで目標をほぼ達成し、日本共産党以上の票を集めています。 志位委員長は、敗北後の記者インタビューに応えて 「戦術は間違えていなかった」と言ったそうですが、 「政策は間違えていなかった」の“間違い”ではないでしょうか? 戦術は完全に誤っていたと、私は考えております。 書き始めれば、止まらないほど「戦術的誤り」は指摘できるのですが・・・ これは、コメントなどの反応を見ながら追々書いてゆくことにしましょう。 読んだ感想は、一般党員は非常に健全で、視野が広く、立派な見識を持っているが、肝心の党の最高幹部は必ずしもそうではない。 上下のレベルが逆さまになっているのが日本共産党の泣き所か。
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papillon9999 at 2007-08-09 17:41
ほんとに,私の記事でも選挙前から嘆いていましたよね.あと3万票と4万票の上積みで共産と民主が1議席取れ,自公の議席を奪えたのですが,その「補給」基地は9条ネットの票にありましたね.ご指摘になるまで意識してませんでしたが.
このようなことがいたずらに票を分散させることの具体的な「被害」といえます.おこがましい言い方になりますが,拙記事のような分析がなければ,分散させた責任がなかなか自覚できないと思います. 「正しい現状分析が出来ないようでは本物の政治を語る資格は無い」は現実的な意味で重要ですね.
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papillon9999 at 2007-08-09 17:53
共産党の供託金没収について.ご指摘のような観点は私もちょっと気が付きませんでした.
なるほど,そうですね.せっかくの党員費や赤旗購読料が,まったく無駄な(それどころか,護憲勢力にとってはマイナス効果!)立候補で税金代わりになってしまう,というのではまったく志が活きませんね. 「戦術は間違えていなかった」といつも強弁してそれで終わり.こんなことできるのも,「民主集中制」の「おかげ」ですね. 歴史的に見て,「優秀な物言う党員」はいつも脱党しますね.次々に入るのだけど次々にやめていく.何ということでしょう.個人を真に大切にしてない,と言えないのかな・・・・
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布引洋
at 2007-08-10 11:22
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優秀な物言う党員は組織のトップにとって目障りな存在か。?
数年前1週間ほど病院に入院した時の話ですが、その病院の看護方法に大きな問題点が有る事に気づき、色々改善案を病院側に指摘したのですが、そのために医者や看護婦に相当厄介者扱いされました。(物言う患者は嫌われる) 医者とか教師とか人から「先生」と呼ばれる職業の人の中には、周りから大事にされる為、生まれた時からお坊ちゃまの安倍晋三が勘違いするように、『自分は特別偉い』のだと信じきっている困った人がいるようです。 愚樵さんがTomorrow is Anather Happy7月12日の記事に不破議長と会ったときのエピソードをコメントしているのが面白い。 長い間、偉い人をやっていると段々と気が付かないように成っていくものなのでしょう。
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papillon9999 at 2007-08-10 12:38
ご紹介の記事とコメント,見てきました.なかなか面白い議論をしていたのですね.ところで愚樵さんの書かれたエピソードですが,彼がお感じになった「印象」なるものは,私にはどうも実体のないある偏見に捉われた「印象」のように思われます.私の感覚はむしろ水葉さんに近い.
「大きな組織になるとどこにでもある腐敗の匂いがしましたよ」という部分がありますが,これはとても飛躍したものに思えてなりません.後の方を読むと,「不破さん自身は紳士でも、周囲の人にはこのヒトはエライという思いがあって、ヘツラウような気分がある。不破さんは、どうもそれに気がついていない様子だった。何も不自然には感じておられない様子だった」という部分もありますが,このようなことで「腐敗の匂いがする」とは何と敏感な嗅覚なんでしょう.
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papillon9999 at 2007-08-10 12:46
いろいろ共産党の問題点をあげつらっていらっしゃいます.でもそれが不破委員長の「何も不自然には感じておられない様子だった」という所から敷衍されている,というのは私にはとんでもない飛躍だと感じられます.
たとえば,同行記者団に対してだったら,「ため口」をきくような仲になることがあるかもしれません.もしそのようなことからこういう印象をもたれたのであれば,ほんとに飛躍です.(もちろん,共産党自身の問題は問題として別にありますが) いや,本当に不破委員長が鼻持ちならない偉いぶりする人なのかどうか,私は知りません.仮にそうであったとしても,このエピソードだけからでは私には伝わりません.それで伝えようとすることは無責任です. 私は「共産党の怖さ」というのはこれでは全然感じません.
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布引洋
at 2007-08-11 16:51
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愚樵さんの直感をとんでもない飛躍と考えるのは当然です。
私は逆に愚樵さんの直感(インスピレーション)にえらく共感しています。 以前愚樵さんが本格的スポーツ登山をやっていた経験が影響しているのではないでしょうか。? 登山では技術体力経験意欲は勿論必要ですが、長く続ける為には其れ以外の科学や理論で説明できない『何か』が絶対にいるのです。 「運」とか「直感」とか「勘」とかそういう『何か』が最後の決定的要素を握っている。体力や技術や経験がいくら優れていても其れだけで生き残れるとも限らない。最後の運命を決定するのは、それらを超えた『勘』である場合が度々あった。 天気も良い、装備も万全、体調も申し分ない、しかし何故か意欲が湧かない、何やら恐ろしいというか、気分が如何しても乗ってこない。 ぐずぐず下降点で時間を潰していると登攀ルートのルンぜが突然ブロック雪崩に見舞われる。予定どうり行動したならメンバー全員雪崩に叩き落とされていたところを危うく命拾いする経験が何度かありました。
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布引洋
at 2007-08-11 17:08
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何人かで『遭難で生死を分けたのは何か?』を論じた時の結論は、人が万全を尽くしても運に見放されては勝ちようが無い。
結論はどうしようもなく非科学的で夢も希望も、みも蓋も無い話、『運』でした。 紳士的な不破議長に直感(山勘?)で何かを感じた愚樵さん。 『偉い人』を長くやっていると『偉い人』になってしまう。 普通の平民が何時の間にか『貴人』になっていることに気が付いたのではないでしょうか。? どれ程優れていても最高指導者を何十年もするべきではない。
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papillon9999 at 2007-08-11 17:35
お話の例はよくわかります.そうですね.言葉では説明できない,何か,があるのは確かです.その,何か,を信じて危険を回避できた,ということは大変喜ばしいことです.ただ,もうあまり強くは言いたくありませんが,ある組織,ある人物の評価を伝えるのに,それだけでは無責任ではないか,と感じたのですよね.それだと,いくらでもマイナスイメージを刷り込めます.しかも意図を気づかれないようにです.愚樵さんにそれがあった,と思ったわけではありませんが,一般的には無責任と言えましょう.
でも,山が崩れる,とか地震が起きる,ということを,何か,で気づいた人がいたら,ぜひ知らせてほしいですね.
私を肴に盛り上がっておいでのようで(笑)。なにやら弁解が要するようなので、ここで言い訳をさせてもらいます。
布引さんにエラクお褒めいただいた私の山勘ですが、こんなのは客商売を少しすると培われるものだと思います。たとえば水商売の女の子たちなんかは、こうした感覚は私の数十倍は鋭いことと思います。もっとも、私のようにそれを「腐敗」というふうには言わないとは思いますけど。 しかし、私も少し考えてみました。どうしてあれを腐敗と感じたのか。そしてやはり改めて、あれは腐敗なんだとの意を強くした次第です。 私にも勤め人をしていた時代がありまして、その時分に上司からよく言われたのが「オマエは腰が高い」とか「誰とでも対等に話をする」といったことでした。これは私の傲岸不遜な性格ゆえになのですが、私には“エライ人もただの人”という抜き難いが当然の感覚があるようで、そのおかげで随分と損をしているといつも上司から指摘をされておりました。
続きです。
そうなんです。欧米ではどうかしりませんが、日本の縦社会のなかでは肩書きがエライ人が人間的にもエライ人なんです。心のそこではどう思っていようが、表面はそのように振舞わなければならない。これも上司に言われたことでした。けれど、これはやはり腐敗でしょう? 若かりし頃もそう思いましたし、いまでもそう思っています。そして、その感覚を捨てきれないがために、今、樵などという仕事についているわけです。 しかし、です。偉そうに言わせていただきますが、民主主義というシステムは、本来、私が持っているような感覚を持って運営されなければならないはずです。共産党と、それから公明党が怖いのは、そうした感覚が組織の中で全くといっていいほど運用されていない。にもかかわらず、民主主義という言葉を口にするからなのです。 自民党や民主党は、よくも悪くも傲岸不遜な人間が多いようで、そのためにどうしても「肩書きが何だ、本当はオレの方がエライ」と考え、肩書きをエラサが人間のエラサに直結しません。これはこれ醜い騒動を引き起こすのですが、一見清浄に見える共産党的腐敗よりもずっと救いがあると思います。
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papillon9999 at 2007-08-12 09:59
みなさん おはようございます.私はいい人なんですが,今朝の4時頃までお酒でした.もっと寝床に居たかったのですが,目が覚めるともうだめ.床にじっとしておれません.加齢現象の典型的なパターンでしょうか.
ところで,愚樵さん,すみませんでした.勝手に盛り上がって.ただ,あのエピソードだけから『一見清浄に見える共産党的腐敗』を訴えるのは飛躍だな,と思ったものですから. どんなシステムも構成員のレベル以上にはなりませんよね.私の共産主義(社会主義かな?私は実は区別がよくわからないのです.これホント!)に対する評価は『時期尚早』ということですが,その意味は今の人間のレベルでは絶対だめだろうと,必ず腐敗する,という『におい』を感じ取るからなんです.
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papillon9999 at 2007-08-12 09:59
私はマルクスが終わったかどうか知らないけれども,その理想が実現できるかどうかは,指導者も一般民衆も含めた人間自体に依存している,と思うのです.ところが,今の人間のレベル(質的な)では,永久に無理だろうと.聖書で要求される人間のレベルに人類は永久に到達できない(だろう),というのと似てるかな.
しかし,共産党は現在はよくやっています.ただ,最も民主的な運営なのに(布引さん評)最後の一線だけは決して譲らない,そのあたりに問題が感じられるのは確かです.
聖書のお話をされましたが、今、私が考えているのも実は同じようなことなんです。ただ、papillon9999さんとは逆に、聖書のレベルに到達するのではなく、聖書のレベルに戻っていく、つまりはエデンの園の楽園に戻っていく、そんなイメージを持っています(それが庶民だったりします)。
創世記の失楽園のエピソードは、アダムとイヴがサタンの唆されて禁じられた「知恵の実」を食べてしまい、神の怒りを買って楽園から追放されますよね。「知」の暴走とは、そんなイメージです。
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布引洋
at 2007-08-12 15:13
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愚樵さんの共産党に感じた『腐敗する臭い』の話に戻しますが、『官僚臭』では無いでしょうか。?
愚樵さんはエリートキャリア官僚などの発する独特の臭気を感じ取ったのでは。? どんな組織でもある程度大きくなる為には事務局がしっかり機能することが重要。事務能力のある人材が絶対必要です。 世界の共産党はだいたい書記長が党首で日本も宮元書記長時代は委員長職は無く書記長が党首だった。 此れ可笑しくありませんか。? 書記局は党組織の幾つもある局の一つにすぎない。書紀職の役目は事務。事務屋のトップが自動的に共産党のトップを兼ねていた。 事務屋を党官僚と言い換えても何ら問題ない。 共産党官僚組織の問題点は、今問題になっている日本のキャリア官僚の問題点と幾等かは重複する。 共産党の問題点の一番の問題点は、何でも一度決めると変えることが難しい。 官僚は規則を守ることが任務で官僚に規則以外の行動を求めるのは無理。 今回の選挙で露呈した問題の数々。硬直した官僚組織の問題点と解釈すればほとんどが理解できる。共産党には党官僚は居てもマトモに政治家と呼べる人材が不足している。
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papillon9999 at 2007-08-12 15:34
愚樵さん 私はまったく逆に思っています.知恵のみを食べたからこそ人間は人間になったのだ,と.その前の状態は『神の家畜』に過ぎない,と思うのです.その前の状態は,だれか『指導者が必要な状態』といえます.愚樵さんのいう『庶民』とは,結局,ほかの誰かから,いいように指導される存在にしかならない,という危険性を感じます.神は人間をそのような存在(神の導きが必要)とみなしており,今の世でそれを証明しようとしているのです.(結局,神がいなければうまくいかないだろうが!ということ)
このあたりのことを記事にしようと奮闘しているのですが,なかなかまとまりません.
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papillon9999 at 2007-08-12 18:08
布引さん 結局,社会体制のすべての問題は官吏システムの出来如何にかかって来る,といえないのでしょうかね.北欧型はどうしてうまく行ってるのでしょう.今の人類のレベルでは難しいと思っていましたが.
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布引洋
at 2007-08-13 13:25
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最近社会保険庁職員による横領、使い込み不正支給が報道されていました。
何年にもわたって、可也の職員が何億円も猫場ババしていた。ただしよく読むと犯行は次長とか課長とか係長とか。長の肩書きが付くノンキャリア組の役人が不正を働いていた。 彼らのやったことは犯罪だがキャリア組みは合法的に不正な利特を長年得てきた。其れを知っている直ぐ下の中間管理職が『少しぐらい自分たちも』と考えたとしても不思議でない。 ちゃんとした官僚組織は絶対必要です。日本の政治家が此れほど無茶苦茶やっても何とか持っているのも官僚組織の御蔭。
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布引洋
at 2007-08-13 13:46
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今まではノンキャリアの官僚組織は腐敗していなかった。しかしキャリア組の腐敗がノンキャリアの上部に感染しかかっている。危険な兆候です。
キャリア組みの腐敗は相当ひどい状態になっている。掃除が必要でしょう。しかし大きな組織を運営する為には優秀なキャリア官僚そのものは必要。 何故日本のキャリアは腐敗したか。? 日本のトップは首相(政治家)だと誰をもが思っている。しかし本当のトップはキャリア官僚です。(此の辺が共産党と似ている) 例えば田中真紀子騒動で判ったように外務省で一番えらいのはコロコロ短期間に変わる外務大臣ではなく長年外務省を牛耳る事務次官。 首相には大臣の任免権はあるがキャリア官僚の任免権は無い。 此れは戦前に首相には陸軍相や海軍相の任免権をなかった為、結果的に政府、内閣の上に軍が君臨するようになった明治憲法の歪に似ている。 コロコロ短期間に変わる首相より長期間政府自民党を動かしているキャリア官僚が力を持つのは当然です。
布引さんの指摘を読みながら思い起こしたのは、中国の宦官です。自らには何の権威・権限も無いはずなのに、文書をいいように操ることによって国家を操った宦官。これは絶対政権での宮廷という閉じた空間の中であったからこそ起こった現象でしょうが、組織というものがその自己防衛本能から多かれ少なかれ閉じたものになってしまう以上、国家という組織に属する官僚も宦官と同様の腐敗は免れないということなのでしょうか。
そう考えると、私が感じたのが『官僚臭』という布引さんの指摘は当たっているのかもしれません。人間の価値は平等というのが民主主義が依って立つ原則のはずですが、閉じた組織の中に住まう官僚のなかにおいてはその原則が蝕まれていく。これは腐敗以外の何ものでもないでしょう。
>世界の共産党はだいたい書記長が党首
なにかの本で、これはスターリンの陰謀に端を発すると読んだことがあります。つまりスターリンは宦官的な発想に立ったわけですよね。間違いないでしょうか?
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愚樵
at 2007-08-13 14:47
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>北欧型はどうしてうまく行ってるのでしょう
たぶん、公務員の給料が民間より安いというところに鍵があるのではと思います。あちらでは、公務員は失業対策でもある。だから民間よりも給料が安い。ゆえに、公務員達は機会があれば民間に転職しようとする。そうしたインセンティブが働くことで、あちらの組織は閉じた組織になることを免れているのではないでしょうか?
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愚樵
at 2007-08-13 14:58
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>知恵のみを食べたからこそ人間は人間になったのだ
その通りだと思います。ただ、もう少し正確に言うなら「知恵の実を食べたからこそ人類は他の動物達との生存競争に勝ち抜いてこられたのだ」ということになりませんでしょうか? 知恵の実は、人類に「勝利」をもたらしました。いえ、もたらし過ぎたのです。このことが「環境問題」となって今、人類の前に立ち現れています。そしてさらには、人類を人類同士の競争に駆り立て、格差をもたらす。「知の暴走」です。 仰るとおり『庶民』にはなぜか、「知」に対する素朴な信仰があります。それが「知の暴走」を許してしまうわけですが、けれど「知の暴走」を抑えることができるのは庶民が持つ身体性を持った等身大の「情」である、というのが今の私の考えであるわけです。かつて「楽園」で暮らしていた人類にはそうした「知」への抑制が効いていた。「知の実を食べた」という比喩は、「知の暴走」を許してしまうようになったということだというのが私の解釈です。
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布引洋
at 2007-08-21 16:20
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宦官とは去勢した男のことで日本には例が無いが大陸諸国には色々あるようです。
男にとって一番の恐怖、屈辱は玉を取られることで中国では死刑と同等の刑罰らしい。 しかし身分の低い階級の出身でも宮廷に出入りできた。イタリアオペラのカストラーテは第二次性徴以前の少年を去勢して大人になってもボーイソプラノが歌える為ヨーロッパ貴族の寵愛を受けた。 高級官僚は宦官よりも朝鮮の両班に近い存在でしょう。両斑は貴族階級と訳されていますが科挙の試験に受かった者(家系)をさしています。 王族で無くても試験に受かりさへすれば高級官僚として取り立てる。しかし科挙の試験に受かる為には小さい子供の頃から特殊な勉強をし続けなければならないので貴族階級として身分か固定化した。日本の現在の高級官僚と瓜二つです。
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布引洋
at 2007-08-21 16:48
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キリスト教の人が知恵の実を食べたと言う神話より、ギリシャ神話の人が神の知恵(火)を手に入れた(盗んだ)という事ではないでしょうか。?
人は火を手に入れてることで,神の力を手に入れた。 示唆的なのはオリンポスから火を盗んで人間に与えた罰で、死ぬことを許されず縛り付けられてハゲタカに肝臓を食べられるプロメテウスの神話です。 或いはこの『神の火』とは今の日本のやっている危険極まりないプルトニウムの火の事かも知れない。 人は火を手に入れて、文明を築くことが出来たが折角築き上げた文明も、其の火によって滅びるかもしれない。
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papillon9999 at 2007-08-21 21:34
宦官は権力中枢近くで暮らすため,子孫を残されては困る,ということで思いついた方法ではないでしょうか.それにしても自分がされることを想像すると絶句・・・わが国の高級官僚達の多くは,すでに貴族階級気取りではないでしょうか.最近の新自由主義でむしろ焼け太りして,それを確固たるものにしようと狙っていたのでは?
神から盗んだ智恵には,火,文字.栽培,いろいろあるでしょうが,比較にならず最大なのは”言語”だと思います.最後の”火”の譬え,いつもながら冴えてますね! |