アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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ピーターラビットに逢いに行く(6)
6.山の下には何がある?
 我々は躊躇なくさらに先へ進むことにしました.今きた道を戻れば明るいうちにフェリーにまで戻れるのですから(帰りは登りになるのがつらいけど).気は強く持つことができました.だって,山の下には何があるか,それを見極めないで戻ることは考えられません.家族揃っては,もう二度と来ることはないのですから.おそらく.



 そういうことでどんどん下って行くと,10分ちょっとぐらいで車道にぶつかりました.そこはファーソーリー(Far Sawley,遠いソーリーという意味でしょう.上総下総,越前越後,といった意味で far と near を使うようです)という所でした.こんな所に!という感じで可愛い小さなホテルがあり,客とおぼしき数人が外にテーブルを出してゆったりお茶の時間を楽しんでいました.夕方のやわらかい陽光を浴びて,のんびりとした時間が漂っているようでした.
 ピーターラビットはニアソーリー(Near Sawley)にあります.地名からかなり近づいた事がわかりますが,あとどのくらいかかるのかわかりません.もう,山の下まで来てしまったので,これから山道を引き返すのかと思いましたが,なんとみんなは,まだ先に行くというのです.頼もしい連中です.それで,あとどのくらいかも聞かずに Hill Top の矢印の方向へ進んでいきました.
 その道は車道だったのですが,牧場に沿って延びており,いい形の教会や羊たちを横に見て,楽しい道でした.どんどん進んでいきました.けれでも車道ばかりで,しかも下りになっていきます.だいぶん過ぎた頃,どうも違うんじゃない?と誰かが言い始めました.おそらく勘のいい長女だったと思います.だって,Hill Top だというのに下ってばかりですから.それもそうだな,という感じで引き返しました.すると牧場の向こうから我々が引き返す方向に歩いてくる一団が見えました.ああ,あっちの道だったんだ,と思って,さらに引き返していくと,ちょうど牧場の入り口で彼らと一緒になりました.ああ,ここから中へ入れば良かったんだ,と思ったことでした.
 しかし,どうもおかしいのです.その入り口はがっちりと鍵がかけられ,こう書かれていたのです.

 「牧場内は立ち入り禁止.違反者は罰金100万ポンド」(だったかな?2千万円)

理由は 「Cow Decease すなわち口蹄疫や狂牛病の菌が牧場内の糞などから外に出て,農民が致命的な打撃を被る恐れがあるから」ということでした.そばにはなんと日本語でも書いてありました.すると,今牧場内を歩いてきたグループ(英国人と思しき親子親戚という感じ)は何なんだ?ということになります.ところが彼らはそれを見ても,何事もないように柵を乗り越え,堂々と立ち去っていきました.我々は唖然としてそれを見送りました.だって,狂牛病の菌がありそうな所に多額の罰金覚悟で入っていきたくはありません.
 「えー?これだったら結局Hill Topへは最初から行けなかったんジャン・・・ちゃんと情報を書いといてもらわないと・・・ もう戻るしかないジャン・・」みんな口々にぶつぶつ言いながら,戻り始めました.すると50mほど戻った所に,小さく Hill Top と書かれた矢印を発見したのです.方角はさっきのグループが来た方向とも違います.実はさっき通った時には見逃していたのでした.ああ,こっちに行けばよかったのか,とわかりましたがあとの祭り.だいぶ時間をロスしてしまったわけです.
 もう6時を廻っています.十分歩いたし,もうさすがにみんな帰るだろうと思いました.道は牧場の中を,向こうの小高い丘の方へずうーっと延びていってるのです.あとどのくらいかかるのかもわからないし,地図さえないのですから.ところが,みんなはさらにもっと行く,というのです.「えーっ本気!?」 ただ,安心なことに元の道を引き返せばいいということがありました.道を迷う,という心配はないのです.最終フェリーまでまだまだ時間はあります.「よーし,行くぞ」とカッコよく決断を下しました.

つづく.いよいよ次回は Hill Top に到着します.
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by papillon9999 | 2006-09-19 19:07 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 愚樵空論 at 2006-09-23 16:51
タイトル : 人間として当然のこと
一昨日、東京地裁で「国旗国家の強制は違憲」という判決が出た。当然の判決なのだけど、それに対して、例のごとくというか、小泉元首相が疑問を呈したという。 「法律以前の問題じゃないでしょうかね。人間として、国旗や国歌に敬意を表すというのは」 「法律以前の問題」と... more