アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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波濤険しき朝鮮海峡を渡る(2)
 3.半島へ降り立つ
 船の窓から釜山港を見ると,なんかクレーンがにょきにょき立っていて,港は両側から山に抱かれた格好だった.その山の上はずっと上までアパートらしきものがひしめいていた.なんか言い知れぬ躍動感がみなぎっているように,感じた(はずだ.たぶん).



 いよいよ船から降りて,入国審査場へ向った.要領を得ずにうろうろしていたので,ずいぶん後ろになってしまった.外国人専用レーンに並んだが,かなり待たされた.たぶん,この初航海の時にはなかったと思うが,うろうろしていると,ハルモニやアジュマ(おばさん)たちから頼まれることがある.それは「この荷物を持っていってくれ」という頼みだ.たくっさんの大きな荷物を持っているからなのかと思ったが,そうではない.持ち込み制限のためなのだ.当時はバナナとかスルメとか,他の何やらかんやらが韓国内には持ち込み制限が課せられていた.何故スルメなど憶えているかといえば,地球の歩き方に書いてあったのだ.面白い品目なのでよく憶えている.バナナは高級品だったはずだ.日本もだけど.
 その時は気安く,ああいいですよ,と言って(ハングルで言えないのが情けなかったが)税関を通り抜けてあげた.お礼に何かもらった気がするが,何だったかなぁ? でも最近では人の荷物を気軽に預かっては絶対いけないですよ.その中に何が入っているかわからないから.もし覚せい剤でも入っていたら大変だから!!!
 入国管理官がパスポートにスタンプを押し,荷物検査が済んだら,いよいよ出迎えの人の待つドアを開けるのだが・・・ドアを開けたらオオーっと気圧されてしまった.ずらりと出迎えの人が並んでいる.初対面でもすぐわかるように手に手に歓迎の立て札や名前を書いた紙を持って,ニコニコ手を振りながら出てくる乗客を一人一人見ている.ああいう時はやはり意識するな,といっても無理だ.どうしても「見られている!」という意識には勝てず,表情と歩き方がぎこちなくなるのが自分でもわかるのだ.実に眼のやり場に困る.
 ちょうどいい例として思い出すのが,内閣の組閣の時,大臣が一人一人総理官邸に呼ばれていく時だ.多数のカメラの前を行き過ぎる大臣になる直前の議員たちの表情.何気なく通り過ぎ行く人はなかなかいないと思う.余りにみっともなく顔がほころびないように懸命に表情を取り繕って行く人ばかりだ.私の場合は大臣直前の顔ではないが,異国の見知らぬ人たちに無防備なまま見つめられるとやはりどういう表情をして良いのか,困ってしまう.
 それはともかく,目指す出迎えの人はすぐ見つかった.大きな名札を掲げて待っていてくれた.崔(チォェ)先生はソウルで待っておられる.釜山港へは崔先生の部下というか弟子というか,そういう人たちが3人ほど出迎えに来てくれたのだ.無論初対面である.
 「アンニョンハシムニカ」,「チョウム ベーケッスムニダ(はじめまして)」とスムーズに言えた.ついでに「チャール プータッカムニダ(よろしくお願いします)」までだ.あの4月号のおかげなのだ.出迎えの人たちも大喜びで何か言ったが,「???」.私はただあいまいにニコニコ笑っていた.
 私は一応,崔先生の客人という待遇なので,向こうがいろいろ世話をしてくれる立場になる.それでさっと荷物を持ってくれ,車までさっさと運んでくれた.どちらかといえば、韓国人はせかせかしているタイプが多い。気が短いと思う。いろいろ話さなければならないが、その暇はなかなか取れないのだ。向こうも日本語ができず(メインの朴さんは日本語が少し、私のハングルと同じぐらい)、結局英語で話す羽目になった。
 これからの予定は、釜山を車で案内して、昼食まで終えてからソウルへ行くというものだった。案内の3人も一緒に行くという。崔先生の弟子達がソウルへ集結する、という感じである。
 釜山のその時の観光はほとんど憶えていない。釜山タワーへ車で登ったことだけかな。あとは繁華街の南浦洞(ナンポドン)と昼食のために行ったチャガルチ市場である。チャガルチ市場の生簀刺身レストランはガイドブックで予め知っていた。とても面白いスタイル(営業)なのだ。2階建ての長い建物の2階にあって、階段が外側についており、そこを昇って中に入る。
 中に初めて入ると誰でもうなるだろう。広ーい2階はだーっと壁なしで広がっており、むき出しの座敷と魚が泳いでいる水槽のセットが、ずらーっと並んでいるのだ。そして客の顔を見るや否やあちこちから一斉に呼び込みの声がかかる。すべて威勢のいいアジュマやアガシ(お嬢さん)の声なのだ。またしても「見られている!」という自意識に占領される(何しろ女性だし^^;)。朴さんたちは入り口付近の元気な呼び込みを無視して奥へ進んで行って(と思う)適当なところへ上がりこんだ。そして適当な一匹を選んで刺身を注文した。
 これが半島最初の食事だった。このあと、崔先生のおかげで韓国のいろんな料理を味わい、キムチを20キロも抱えて帰るほどになる、その第一歩だったのだが、その時の味は?・・・うーん、憶えていない。ただ、その後の記憶も含めて考えると、量が膨大なこと、刺身の盛り付けが無造作でいっぱい並べられていること、などは確実に感じたはずである。しかし、味はどうだろう?私は醤油とわさびは日本のほうが断然うまいと感じている。それはきっと最初からだと思う。でもそのときは麦酒(メクチュ)と韓国焼酎で味もほとんどわからなかったかもしれない。初の半島上陸と大歓迎振りに感激していたのに違いない。その後私は何度か一人でここを訪れた。(その度に呼込みに自意識が震えた)。
 食事代はもちろん客人である私が払うことは不可能である。韓国人は客人にそんなことは決してさせない。そういえば、さっき釜山ターミナルで両替することもできなかった。だって、せかせか連れて行かれたんだから。
 これからソウルまで、汽車に乗る。
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by papillon9999 | 2006-07-11 23:19 | Comments(2)
Commented by KUMA0504 at 2006-07-12 14:54 x
こんにちは。このシリーズの最後が全く見えませんが、韓国はまだ私にとってはミーハー的な存在なので、こういう詳しい旅行記は嬉しいです。ということで、ミーハーな感想を。

私がはじめて釜山に行ったときも当然お昇りさんだから釜山タワーに登ったあとは、チャガルチ市場でした。
さかなの値段はメバル、ひらめ、あなごで2人前二万ウオン。料理三万ウオンまでは計算とおりだったのですが、ビール4000ウオン、アラをチゲ料理にしなおして各自5000ウオンというのは少し高かったですね。
あなごの刺身は初めて食べました。骨付きでも刺身にしてしまう釜山の人のおおらかさ。あと、チゲを食べて気がついたこと。日本のアラ汁は必ず頭は、背びれ、鱗、内臓は除いて料理するというのが普通。しかしここではまったく無頓着に入れています。「これは韓国人の気性が大雑把だからなのか」「いや、牧畜民族だから」と相棒とひとしきり議論しました。

Commented by papillon9999 at 2006-07-12 19:50
KUMA0504さん  実は帰りにまた釜山へ戻るのですが,その時にはプルコギ屋に連れて行ってもらいました.そこで最後のカルチャーショックを受けたのです.どういうカルチャーショックかはお楽しみに.
しかし,後年一人でプルコギを食べに行ったら最初の時と全然違うのです.やはり日本人相手の所だとだめなのかなあ・・と思ったりしました.
最近は物価自体も高くなって,割安感はほとんど失われましたね.