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随想や意見,俳句(もどき)

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比例代表選の罠,小党分立
 参院選総括第2弾,比例選挙に眼を向けてみよう。本記事では,比例代表選だと陥りやすい罠,すなわち小党分立傾向が存在すること,を書く。ほとんど同じ主張をもった小党が分立して戦うことは非常に不合理なことであるが,それは何度も繰り返されてきたことであり,本記事ではどうしてそういう不合理なことが生じるのかについても考察を行う。



     議席   得票数       1議席あたり  次の議席では  議席率 
自民党 18 18,460,404(34.68%) 1,025,578  971,600 37.5%
公明党  7  7,568,080(14.22%) 1,081,154  946,010 14.6%
民主党  7  7,134,215(13.40%) 1,019,174  891,777 14.6%
維新の  6  6,355,299(11.94%) 1,059,217  907,900 12.5%
共産党  5  5,154,055(9.68%)  1,030,811  859,009 10.4%
みんな  4  4,755,160(8.93%)  1,188,790  951,032   8.3%
社民党  1  1,255,235(2.36%)  1,255,235  627,618   2.1%
生活の  0   943,836(1.77%)     ------   943,836
新党大地 0   523,146(0.98%)     ------   523,146
緑の党  0   457,862(0.86%)     ------   457,862
みどり   0   430,673(0.81%)     ------   430,673
幸福実現 0   191,643(0.36%)     ------   191,643


 生活の党からみどりまで,きれいに獲得議席ゼロが並ぶ。これがいわゆる桁落ち効果である。つまりある得票数以下は,何十もの小党が並んだって獲得議席はゼロのまんま。今回の選挙では,その閾値となる得票数は民主党が比例最後の議席を得て決まった,1,019,174票である。これより1票でも少なければ,いくら小党が並ぼうが,ゼロのまんまである。

 これですぐ言いたくなるのは,生活の党はあと7万票余りがあったら一人目の当選ラインに届いたということである。その”原資”は至る所にあった。もちろん,新党大地,緑,みどりの票以外にも,社民党の票でもよかった。
 社民党は125万票余で1議席を確保したのだが,実は1議席の為には多すぎたのである。むろん,102万票あればよかったわけで,その差,約23万票は一種の死票であることに注意しよう。その中から,8万票ほどが生活に回っていたら,1議席生活が得たのである。(尤も,たった一人ではどうにもならんというのは理屈であるが,今は数字のアヤを楽しんでください(^o^)/。ただ,その効果はたった一人に留まらないはずのことを後で書く。)

 そういうことで,主張がほとんど同じ,生活からみどりまで,もし一緒になって(統一会派名簿で【注1】)戦ったとしたらどうなったのか,知りたくなる。それは次のようになる。


生活~みど 2  2,355,517(4.78%) 1,177,759   785,172
(民主7→6,自民18→17)


 すなわち,2議席を獲得できた。その2議席で失われるのは,民主党と自民党である。自民最後の議席はあのワタミこと渡邊美樹氏だ。大変大きな意味があった。
 ええい,いっそのこと,社民党まで一緒になったらどうなったかみてみようではないか,ということの資料が次である。


社民~みど 3  3,610,752(7.14%) 1,203,584   902,688
(民主7→6,自民18→17)


 この場合は,獲得議席総数は3のままで変わらない。ということで,社民からみどりまで一緒になっても増える議席はわずか2議席というこになる。従って,結論としては,個別には渡部氏の落選とか三宅洋平氏の当選とか,大きな意味があるにしても,2議席では大勢にほとんど影響はないといえる。(共産党は別の勢力だから,一緒に考えても意味がない。)

 ところが,それは単なる数字の寄せ集めだけを見たからである。この種の一本化というのは,ひょっとすると自公に勝てるかも!?という思いで相乗効果を生み出す。そういう受け皿の存在が期待感を育み,棄権志向の人々をして投票へと掻き立てるのである。このことについて異論を持つ人はいないだろう。

 ではなぜそういうようにならないのかを考察する前に,次の記事を採りあげてみる。なんと,山本太郎が統一名簿作りを提案していたというのだ。

 ・統一名簿作りの提案 山本太郎

 もしこれがホントだとしたら,山本太郎は思った以上に重要な働きをする政治家になるかもしれない。このセンスは後で触れる谷岡郁子などよりもはるかに先を行っている。横道にそれるが,反自公,憲法理念擁護,国民主権確立派の統一会派づくりは,無所属の山本太郎が核となればひょっとしたら実現するかもしれない。ひょっとしたら,山本太郎は大化けできるかもしれない。そういう期待を感じさせてくれる。改めて考えてみたい。

 さて,本筋に戻って,一体なぜ,小党分立という不合理なことが生じるのだろうか。(生活は小党分立志向ではないので除外する。ただし,上のリンク記事によれば,山本太郎の呼びかけに対する森ゆう子の反応は,芳しくなかったようだ。)
・新党大地はなぜ”新党大地”で戦わなければならないのか。その必然性は政策的にはほとんどない。あるいはそこに必然性を主張すべきではない。
・緑とみどりは最後まで統一化を話し合ったらしいが,結局は分立した。しかし,なぜ分立しなければならなかったのか。その必然性はあったのか。それは乗り越えられなかったのか。それは有権者たる第三者が納得できるように説明がなされたのか(ひょっとした説明はしたかもしれませんが知りません(^o^)/)

 このように,小党分立の必然性については我々が納得できる理屈に到達しているとは,到底考えられない。それなのになぜ小党で戦いたがるのであろうか。そう,『戦いたがる』という表現をせざるを得ない,そこに問題の根源が隠されているのである。

 それは,多くの『新設』小党がそのリーダーの私党だからである。いや,私党と呼ぶには大きいところもあるが,マインドとしては狭い意味の『自分たち』である。自分たちが当選すればよいという『志』しか持っていないということである。そこには,脱原発をいかに実現するかとか,憲法理念崩壊という危機をいかに乗り越えるか,という真の危機感が感じられない。そういうものに根差したものではないということである。(そしてついでに,これこそ比例代表選挙制度の罠だと言いたいのである。別に民意を比例させるということが悪だという意味ではない。だが,その民意とやらが,独りよがりのわがままに陥ったものであるなら,その民意とは洗練されたものではない。そういうものは,民意というように誤解された,幻というべきである。いや,幻というより,単なる俗情と言った方がふさわしい代物であるかもしれないのである。比例代表選はそういう幻とか俗情を抱えやすいので,定数配分に関して多くの比重をかけるべきではない。従って,国民の民主主義意識が成長しない。というようなことを言いたいのだが,ここではこれ以上はやめておく。)

 ちょうど良い材料があったので提示したい。たまたま見つけた記事であるが,谷岡郁子のこの引退会見はまさにずばりの病弊を露わにしている。

2013/07/22 【愛知】みどりの風 谷岡郁子代表 代表辞任会見
みどり・谷岡代表、政界引退を表明 「党の役割終えた」

 別記事を立てたいくらいなのであるが,ここでは引退遺言の一つ,「党の役割終えた」にまな板に載ってもらう。この言葉こそ,『自分たちが当選すればよいという『志』しか持っていない』ことを端的に表わしたものである。今こそ我々にとって重大な危機に直面しているときに,「党の役割終えた」とは,言い換えると,党の役割はそこにはなかったということになってしまう。まさに自分(たち)だけの党だったのである。
 これは典型的な私党意識であって,ではなぜ自分(たち)だけの当選だけでよいのかといえば,その真の目的が議員たるポジションだからである。そのポジションは一ヒラ議員のそれではない。それはいわば評論者としての非常にかっこいい立場なのである。党利党略に囚われず,是々非々の立場で,相手側にもいくばくかの正当性を見出し,しかしそれでもだめだ,と断ずることのできる,かっこいい立場をものにすることができる。たとえば,天木直人が議員のポジションを得ている状況といったところだろうか。つまり,議員のポジションは本来は有力な手段というべきなのであるが,このような『志』では,議員のポジションが目的と化しているのである。
 もちろん,脱原発を達成したいとかTPPは国を亡ぼすという危機感が偽物と言いたいわけではない。しかし,当選には程遠い票数しか取れないことが分かっていて,ただの惰性で選挙を戦うというのは怠惰でしかなく,真の危機感を感じた行動原理ではありえないのである。

 みどりの風は,前回はなかった党であり,谷岡郁子をはじめとするメンバーは主に民主党で当選した者たちである。あの,政権交代前夜という期待感に満ち溢れた,わくわくする時代の申し子たちである。一体,誰のおかげで当選できたと思っているのか(^o^)/!!! 自らの実力で勝ち取ったかのように,すぐにうぬぼれてしまった結果がこれである。
 尤も,みどりの風の出自からこれまでの経緯を見ると,必ずしも他の3党と理念的に一致しているわけでもないかもしれないと思う。むしろ,谷岡郁子の方が,区別したがっていたといえるかもしれない。もしそうであれば,一緒になれるというこちらの期待も片思いにすぎなかったわけで,話の前提が崩れるのだが。すると,みどりの風に投票した人たちの少なからぬ人たちが,『誤解』に基づいて投票したことになる。これはこれで罪が大きいのである。
 ちなみに,みどりは4党の中で票数が最も少なく,みどりを加えなくても他の3党と社民を統一化すれば,3議席確保は実現している。(なんて細かいことを言ってるんだ,オレは!)

 以下において小党分立の歴史と,ついでに各党の票数の消長を見てみよう。

(2)2004年、2007年、2010年各参議院議員通常選挙の比例代表選挙における各政党の得票数
政党名 2004年(票) 2007年(票) 2010年(票)
公明党  862万1265  776万5329  763万9432
自民党 1679万7686 1654万4761 1407万1671
国民新党  --      126万9209  100万0036
たちあがれ日本 ―       ―        12万32207
みんなの党    ―       ―        79万43650
創新党      ―        ―        49万3619
幸福実現党   ―        ―        22万9026
維新新党・新風 12万8478 17万0509    ―
新党日本     ―     177万0707     ―
共生新党     ―      14万6984     ―
女性党   98万9882    67万3559   41万4963
民主党 2113万7457  2325万6247 1845万0140
社民党  299万0665   263万4713  224万2736
みどりの会議 90万3775    ―         ―
九条ネット     ―      27万3745     ―
共産党  436万2573   440万7932  356万3557

計    5593万1785  5891万3700 5845万3432


 こうしてみると,ウヨや保守の側にも小党分立していることがわかる。たいていは泡沫政党っぽいが,創新党やトンデモ女性党だって40万票以上を獲得している。
 国民主権派をみると,新党日本の177万票はすごい数字なんだね。みどりの会議は中村敦夫だった。9条ネットは天木直人だけど,この27万票は情けない数字。本人はこれで自信を無くしたのだろう。再挑戦は無しだ。他の政党や政治家と行動を共にするということがないので,私党的立場を堅持したい人と見る。ひょっとしたら知らないうちに国民主権派攻撃を始め,保守派にちゃっかり居座っている可能性もある。

 ああ,この記事はピリッとしたまとまり感に欠けるなあ。モチベーションが上がらん・・・

 共産党はこのところの票数自然減の法則をいったんは抜け出したかのようだ。都議選で実際の得票は減らしたのに,受け皿となったという誤解が蔓延して,ウソから出た真という感じでホントにいくばくかの受け皿となった。でもこれが本物の地力回復と言えないことは党幹部自身が百も承知だろう。このような誤解を広めてくれるマスコミを共産党が敵視してないことは上手な戦略と言える。ただし,そのために他党支持の国民主権派には心底不信感を生み出していることを忘れないことだ。自分らのために。
 公明党は都議選に現れた頭打ち傾向がこの参院選ではっきりと形となって表れた。自公政権を維持するという,100年後に残る大罪にとうとう投票者たちが気づいたのだとすれば,希望の光が大いに増すのであるが,果たして・・・
 その他は面倒くさいので省略。

 ところで,またまた次の記事を発見した。
フライングダッチマン
 
 意外と知らない(一般には知られない)ところで,若い世代のミュージシャンが頑張っているような気がする。どうかつぶれないで,つぶされないで,やり続けてほしい。それが今唯一の希望の光だ。元々は,ロックやジャズは反体制の文化だった,なんて話は別の機会にすることにしよう。
 
【注1】 統一名簿作りの提案 山本太郎
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by papillon9999 | 2013-07-29 23:37 | Comments(1)
Commented at 2013-09-11 00:01 x
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