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緊急速報!都議選分析上巻
2013年 06月 24日
2003年都議選が終わった。すさまじい結果にめげることなく,正しい分析を行って,次の参院選に備えなければならない。といってももう遅いが(^o^)/(力ない笑いを表現したい!)
まず,朝日新聞の分析はクソ分析である。こんなのに惑わされてはいけない。 反アベノミクス票、民主から共産へ 都議選出口調査 今回の都議選の最大のキーポイントは低投票率である。 投票率 過去2番目の低さに しかし,各社の報道は低投票率という事実を淡々と伝えるのみで,これの持つ意味と選挙結果とのつながりを分析したものはほとんどないようである。しかし,この点を軽視した分析を信じてしまっては,反自公側,憲法理念絶対堅持側,脱原発側の今後の戦略が大きく誤ることになる。 そういう危機感のゆえに,パピヨンの分析結果を緊急速報する。果たして朝日がクソ分析で伝えるように,反アベノミクス票は共産党に流れたのか?そこを間違うと,共産党自身も大きな失敗をするだろう。この記事の分析をぜひ参考にされたし(尤も,共産党幹部はこういう分析はすでに行って,喜びも中くらいの心境でいるのではないだろうか?) ここでは,速報第一弾として,23区部選挙区のみであるが,前回2009年の都議選の得票と比較して,その出入りを明らかにする。票数は以下のデータを用いた。(23区以外についてやるかどうかは保証の限りではない。時間との相談次第。) ・2013年都議選結果 ・2009年都議選結果 ただし,無所属や諸派のわずかな票数は面倒くさいので無視した個所もあり(始めと終わりで方針がぶれて一貫していない),数百~数千票程度の誤差を含むと思う。集計単位については,最後にあるように,自公共民の単独集計のほか,みんなと維新は一緒にし,その他は無所属も含め一括集計した。 それでは23区部すべての得票の増減を以下でお楽しみください。(急いで集計したので間違いがないとは言えない。その場合はご指摘ください。訂正します。) 一見してすぐわかるのは,大躍進した共産党,全員当選の公明党が,その印象とは裏腹に,むしろ得票を減らしているということである。例えばいきなり目につく葛飾区。ここは今回共産党が新しく議席を得た選挙区だが,落選した2009年は23574票であったのに対し,今回は18912票で4千5百票も減らしながらも当選できたのである。これはひとえに低投票率のおかげである。 公明党も同様である。これらの政党は,低投票率の場合は相対的に選挙には勝てることが,いまさらのように確認できたわけである。まるで湖が干上がって,湖面に隠れていた枯れ木が姿を現すような情景に似ている。 まあ,こういうように23区全選挙区で増減を調べて行って,その最終勘定をまとめたのが,この表である。 なんと民主党は百十万票あまりも得票を減らしている。なんと気持ちの良い,民主党の累々たる死屍!その110万票もの大量票は一体どこに行ったのだろうか?そして,公明党が8万票減,共産党も6万票減。 このうち,公明の8万票減はその半分がみんなの党へ,残りの半分が自民党へ行ったのではないだろうか(単なる直感推理【注1】)。また,共産票の6万減はやはり,棄権に回ったとみるべきだろう【注2】。 一方,自民党が16万票の増。この低投票率の中で16万票増というのは結構すごい。アベノリスクに期待したい人がそれだけいたということだろう。その四分の一の4万票は公明からの鞍替え,残り12万票は,前回民主党に入れてみて,期待外れの結果,ホームポジションである自民党へ回帰した,ということではないかと見る。 そうすると,今回初の選挙を戦ったみんなと維新が獲得した合計50万票は,公明からの票を一部(4万)含むものの,その大半は民主党からだろう。四十六万票が自民党へ行かずにみんなと維新へ行ったことになる。こうして,民主党を見限った110万票は,12万が自民,四十六万がみんなと維新へ行き,残りの52万票が行き場を失って棄権したということだろう。(推定値の誤差は±2万(^o^)/) この風任せの票を再び取り込まなければならない。 それにしても思うのが,民主党議員の馬鹿さ加減である。前回は政権交代の前夜,都民の期待を一身に集めて大量得票,大量当選できた。だが,よく考えてみよ。一体,だれのおかげでそのような状況がもたらされたと思うのか。お前たちの力なんでホントになにもなかったんだよ。そうだ,そう,小沢一郎がいたからこそなのだ。それを忘れて,小沢一郎を追い出して,こうなるのは当たり前のことだ。お前たちは小沢一郎がいなくなったら何もできないのだ。何が大事なことか,何を為すべきなのか,ちっとも勉強してない。バカモノ! 小沢一郎は今回,民主党との連携を探ったとのことである。当然のことである。よく政界を見渡せば国民主権派側に核が見当たらない。政治家個人のレベルでも政党のレベルでもだ。このままでは一度手にした大魚が永久に逃げ去ってしまう。もう日本は終わりだ,という地点に差し掛かりつつある。核が必要だ。 かつて容共政権という言葉が流行ったことがある。あるいは容共マインドという言葉。今でもあるのかどうか知らないが,これをもじって,民主党は小沢一郎と行動をともにできるグループと行動をともにできないグループに分かれるべきだ。今のままでは民主党は核がないので決して結晶ができない。再度の最後の賭けを小沢一郎に託してみようではないか,民主党の諸君よ!菅,前原,野田,仙谷,岡田!のような輩とたもとを分かち,民主党を再生せよ。そして,小沢一郎をはじめとする国民主権派連合形成の核となるのだ。 【注1】 公明支持層の中には安倍自民のカルト的右派体質に忌避感を持っている人たちもいる。前回は民主党への風に危機感を感じ,公明が埋没するのを恐れて票が集結した。今回は自民の勝ち過ぎに危機感を感じ,非自民の自公補完勢力へ流れた層も存在すると見た。また,アベノリスクに期待したい人もそれなりにいたはずで,その層は自民へ行った。その比率は半々。根拠は直感のみ。 【注2】 前回共産を支持した層がアベノリスクに夢を見るはずはないという素朴な信頼に基づく。どうせ一票減っても大勢には影響ない,どうせ愚昧大衆は安倍に行くんだろ,という一種の諦観があったと見る。しかし,ホントはこの票が参加してたら共産議席は20ぐらい行ったかもしれない。あきらめはダメという教訓を感じ取るべし。
by papillon9999
| 2013-06-24 21:02
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Comments(3)
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赤城
at 2013-06-26 15:27
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売文で金稼いでいる評論家たちの分析よりも、はるかに的確な分析に感心しています。まさか公明と共産が票を減らしていたとは思いもよりませんでした。 民主党は小沢容認系とそれ以外に分裂したほうがいい。前原なんかは維新と同じだし。
自分の見るところ、安倍が憲法に深入りしない限り、維新は石原のモチベーションが無くなって、自公維、みんな系民主、小沢系民主(+小沢系リベサヨ)、その他(容共左派+非容共非小沢系リベサヨ)の4つ(細かくは5つ)の対峙時代に入るのかなと。
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赤城
at 2013-06-26 15:51
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papillon9999 at 2013-06-27 07:42
赤城さま,コメントと展望をご披露いただきありがとうございます。
民主党を非小沢系と小沢系に分けるのは賛成です。みんなは強烈な非小沢系なので結構親和性があるかもしれません。 自公政権が諸悪の根源だと感じている『風』の主役たちは,やはり核となる人物,党を求めています。信頼できるものとしてそれが確立したら,風はまた起こるでしょう。そこに希望を見るしかやってけない。頼りは結局はあの方しかいない。逆に情けない状況とも言えますが,ともかくまだまだ頑張ってもらわんと仕方がない。(かつては嘉田由紀子のセンスに期待したのでありました(^o^)/(力ない笑い)) みなさん,票の行方の根拠を注を追加しました。適当なのでお遊び程度にネ。 |