アルバイシンの丘
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低線量被曝の真実(8:とんだ伏兵,トリチウム)
 とんだ伏兵もあったもんだ(いたもんだ)。トリチウム(半減期12.3年)である。これまではパピヨン,ほとんどノーマークだった。全くお恥ずかしい。
 まず,前報低線量被曝の真実(7:疫学的実態)で,イリノイ州の原発近くの或る町で起きている悲劇(=子供たちにがん死が多発)をお伝えした。



そして,その主犯は,原発排水中のトリチウムである疑いが濃いことも。
 しかし,排水中に含まれるトリチウムは微量なうえに,放射線エネルギーが低い。だから,ホントにそうなのかなと半信半疑の人が多かろう。
 トリチウムという放射性物質は水素だから,水の”原料”となるのでホントだとしたら大変じゃん! 大変そうじゃないから,大丈夫なんでしょっていう感じでスルーされやすい。

 実は,この原発排水にトリチウムという放射性物質が含まれること=放射性物質を環境中に放出すること,は,イリノイ州原発の特殊な処置であって,やってはいけないことをやっているのだとパピヨンは思っていた。そう思いながらその記事を書いたのである。
 ところが,なんと,このことはどの原発でもやっている,ごくありふれた周知の事実であったことを今日,初めて,次の記事で知ったのである。お恥ずかしいというのはこのことである。

 たまたまそのイリノイ州の原発が日本時間31日午前1時18分に緊急停止し,ベントによってトリチウムを大気中に放出したらしい(この原発が悲劇の町を脅かしたものと同じかどうかはわからない)。

アメリカ原発が緊急停止で「ベント」! トリチウムなど放射能を放出:報道まとめ

 これは国内の各紙とかNHKが伝えているので,事実自体は間違いのないことである。しかし,どの報道も,放出量には触れてないようだ(と思う)。記事によれば,米当局と原発会社は次のように言ってるらしい。

『NRCと電力会社は、「通常の運転でもトリチウムは蒸気などで定期的に放出されており、安全性に問題はなく、健康に影響はない」としています。』

 ならば,普段,定期的に放出している量と今回のベントによって放出された量の比較ぐらい示せよ!と言いたい。

 さて,そうだとすると,原発周辺の海や地下水や大気中には,微量ではあるがトリチウムが普通に存在していることになる。無論,自然界にも存在するらしいのだが,濃度としてはその千倍以上のオーダーだろうと思われる。(だから,定期的放出量とベントによる放出量を明らかにせよ,と言ってるのだが)。
 では果たして,この濃度のトリチウムは健康被害をもたらさないのだろうか?その吟味は絶対必要だろう。

 反原発,脱原発の非原発派がよく主張することに,原発周辺の住民にはがんや白血病患者が多い,がある。原発推進勢力がよく嗤いものにすることの一つだ。トンデモの観点からの嗤いともう一つは”差別だ”という批判が多い【注】。パピヨンも,実は根拠の薄い無責任な想像の類いだと思ってきた。
 しかーし,上のことが分かった限りは,トンデモとはとても言えない。少なくとも吟味が必要だ。特に,内部被曝をしたらどうなるか,という観点から。

 こういうことで探したら,小出裕章さんがこの件についてコメントを発していた。

トリチウムの危険性「細胞の中にでもどこでも入ってきてしまうし。有機物に化合するとDNAの一部に」小出裕章 1/31(1)

 重要なやり取りが交わされているが,箇条書きにまとめておく。
1.トリチウムは大変低いエネルギーのベーター線しか出さない。
2.水素なので,水になってしまい,一度環境に放出してしまうと回収の方法すらがもうない。
3.水そのものとなったからには,生命体は必ず体に取り込んでしまう。細胞の中や有機物に化合するとDNAの一部にもなってしまう
4.放射線の毒性だけではない,他の毒性もあるかもしれないと考えられている。
5.外部被ばくという意味ではほとんど問題にならない。しかし,内部被曝の危険性は3,4も含めてある。
6.食物連鎖で,濃縮されて取り込む危険性もある。
7.排水処理をして綺麗にしたと言っても,トリチウムだけはどこの原子力発電所からも日常的に出さざるを得ない。
8.トリチウム以外の放射性物質も,排水処理で完全に除去することはほぼ不可能。


 というようなことを,小出さんは語っている。

 そういうことならば,イリノイ州のある町の悲劇をもたらした犯人がトリチウムである可能性を疑うことは極めて合理的であると言える。そして,日本でも,原発の周辺ではがん患者が多いのではないか,という疑いは極めて合理性がある。原発推進派は,これを嗤う前に,嗤う根拠を示さなければならない。もしくは,そのような疫学的実態はないことを証明すべきである。
(後日追記:問題となったイリノイ州の住民たちは,”きれいに処理された”原発排水が含まれる地下水を日常的に使用していたという特殊事情が存在する。)

 以上のように見て来ると,やはり,日本の全原発にパピヨンの停留原理を適用してもらいたいと,改めて強く思う。

【注】 非原発派による,原発周辺の健康被害が多いという主張は,恐らく体感,実感の類いだろうと思う。実態を知らせることを,『差別だ!』と言って批判する原発推進派は,健康被害者を救うという観点から考え直してもらいたい。(健康被害者を排除するのは差別となることは言うまでもない)。
 だが,この個人情報と疫学的実態の公表の関係は,水俣病と非常によく似ていて大変微妙だ。水俣病の時の経験を活かして,健康被害者を救ってほしい。実態を公表したら原発は息の根が完全に止まるが。
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by papillon9999 | 2012-02-02 00:01 | Comments(5)
Commented by 磐梯朝日国立公園 at 2012-02-03 15:04 x
トリチウムは微量ですが、子供
にとっては大変悪影響があるの
でしょうね。
イリノイでは大人の被害がほとんど
なさそうですから。
大人と子供を同じもの、しかも
内部被曝を考えていないリスク
線図は怠慢すぎでしょう。
Commented by papillon9999 at 2012-02-03 19:18
一応,あのリスク線図は外部被曝と内部被曝を合計したものとしていますね。
でもこれは全くおかしな話です。距離がゼロとなる時に線量だけ同じでもダメージが違うのは当たり前です。
ホントは局所的なダメージを身体全体にならして,リスク線量を低く見せかけているからくりがあるのです。
ずっと前にそれも書こうとして忘れていました。
Commented by 豊島耕一 at 2012-07-22 00:44 x
>4.放射線の毒性だけではない,他の毒性もあるかもしれないと考えられている。
この主なものはおそらく「元素転換効果」でしょうね.水素だったのが突然ヘリウムに変わるのですから,これを材料にしていた生体高分子はメチャクチャ,破壊されるでしょう.
Commented by 眠れぬ人 at 2012-07-22 03:45 x
「元素転換効果」ですか。化学的性質が激変するのと物理反応のエネルギーの両方の影響があるはずですものね。
医師には未知の世界でしょうにね。
Commented by papillon9999 at 2012-07-22 11:51
豊島さん,コメントありがとうございます。眠れぬ人さんと全く同じ感想を持ちますねえ。かねがね言うように,ここ60年の状況は多くの人にとって未知の事態が進行していると考えるべきでしょう。
分子結合エネルギーよりも核物理反応に伴うエネルギーはけた違いに大きいと言いますから。
内部被曝への想像力が決定的に欠けている,というか敢えて知らん顔しているということです。