アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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Stop the 軍産ファシズム
Stop the 経済成長至上主義
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TPPはやはりアレだ!
 どうやら私の中ではTPPに関して結論が出たようだ。以前に?マーク付きでこわごわ書いた記事のタイトル
TPPは新自由主義の悪あがき?
から?マークを取り去る時機が来たと思う。



 TPP推進派は原発と同じく、どうもその本質をぼかしたまま、論点をずれたところに設定しようとしているように見える。しかし、その本質に気がついた人々がおり、すでにそれらは発信されている。それらによく耳を傾けてみればその本質は透けて見えてくる。その本質とはTPPはやはり新自由主義の悪あがきということだ。具体的に書いてみる。

 まず、野田首相の以下の明言。
首相、国民皆保険は「断固守る」
いつの間にかリンクが切れているが、この中でなんと野田首相は、『TPPは導入しても国民皆保険は断固守る』と言ったのである(という趣旨のことが書いてあった。これは磐梯さんも見ておられる)。
 TPPを考える上で、このことが重視されないのはおかしい。いや、わかっていた人には何の不思議もないだろうが、TPPッテナンダロ?とよくわかってない人は、これを聞いて驚かなければいけないはずである(と思う)。
 その驚き(驚くべきこと)とは、『なんで国民皆保険とTPPが関係あるの?』でなければならない。

 そう、TPPは製造業の輸出と農業の保護の二者択一の問題と多くの人は思っているだろうし、テレビで喋る人も(実は見てないが)そのような対立軸でしかこの問題を語らないのである。そのような解説者は上に書いたような驚きを持つはずがないから、意図的に論点をそこに誘導していると考えるしかない。例えば次だ。
TPP参加の意向表明に至った「野田プロセス」の嫌な感じ
 これは、確かに野田首相の進め方に『違和感』は表明しているものの、その違和感は本質を全く衝いていない。背中がかゆい時に肩のあたりまでしか手が届かない、という感じだ。このような経済人は無論、TPPの本質は理解しているはずなので、このとぼけぶりは意図的であることは確かである。
 逆に言えば、とぼけなければ本質に気が付かれる、それは気が付かれるとまずいから、というコロンボ式推論が成り立つ。しかし、それほどまでしてもTPPに国民を道連れにしたいのだろうか?

 すでに本質は暴露されている。
中野剛志が批判する「米韓FTA」とTPPの共通点がムゴすぎる! 日本はもう99%手遅れ!
 もはやコトは単なる農業過保護か競争原理に晒すか、なんて小さな問題ではないことが明らかである。(ちなみに、農業は過保護でちっとも構わん。福祉をお金ではなくコメで支給すれば良いのだ。また海外援助もコメという実物で行う。世界の食料供給の一翼を担うのだ。尤も、今は原発で無効が遠慮するけど。とにかくこれは今は措いといて)
 上記リンク記事や小林よしのりの右翼たちの反対派もちゃんと本質を捉えている。そりゃそうだ。国体が壊れるかどうかの瀬戸際なんだから、ホントの右翼だったら、このTPPは蹴散らさなければならない。一方、リベサヨはどうか。これは別の観点から、つまり人間を経済の一道具とする人間疎外主義を否とする立場からTPPに反対しなければならないだろう。真のウヨとリベサヨはここで連帯しなければならない。

 なぜ国体が壊れるかって?国体なんか壊れたっていいのかって?
まず、国体とは、『国体護持』の国体とは違う。日本型システム、という意味にすぎない。これは右翼的な秩序も含むが、それだけではなく、曲がりなりにも国民皆保険や年金など国民の幸せを一応担保するシステムも破壊される恐れが強い。
 ウヨが恐れるのは、国家を超越した資本の論理。国家が昇華・止揚するから万々歳だ、とサヨは喜んではいけない。国家を超えた資本の論理に、世界中の民衆が隷属することになるからだ。民衆の解放とは無縁のことなのだ。

 いや、もちろん、TPPの世界に自分の活路を見出したい人、アメリカの52番目の州になったほうがいいわ、と思っている人等にとってはTPPは諸手を挙げて推進して良いと思う。本質的にどちらが善でどちらが悪か、ということとは無関係だから。

 このTPPの本質を別の方から書いてみる。例えば、米国の訴訟業とか金融業が自分たちの商売を世界で2・3番目の経済規模を持つ日本でビジネスを展開したいということは、先の野田首相の『決意』で逆に知られることになったが、その他に、例えば教育業とか防衛業とかの業界が、「俺達にもやらせろ」といってきたらどうするんだろう?いや、今実際にそういうことを迫っているのかどうかは知らない。しかし、たまたま迫ってないだけで、原理的にはありうることだ。文部省の検定教科書なんか商売の邪魔だ!と訴訟沙汰になる(かもしれない)。
 今は絶対にありえないだろうが、そのうち、アメリカの巨大な『銃器業界』が迫ってきたらどうするんだろ?原理的には、『銃刀法は自由なビジネスを阻害するから法改正を訴訟によって求める、ってことが、「原理的には」可能なのではないか。TPPとはそのようなシロモノであるようなのだ。

 もうひとつ別の観点から反対する理由がある。TPPに入れば、アメリカと一蓮托生になるということである。そうでなくてもギリシャの放漫国家経営やリーマンショックなどですでにわかったように、今でも世界経済の事故はすべてに連動してくる。TPPに入ればこれがどんなにひどくなるか、日本はものすごい覚悟が必要になるだろう。
 例えば、農業を保護したくないんだったら自発的に関税をなくせば良い。それと製造業の輸出とは無関係である。それは我が国が我が国の国民のために考えるべきことである。市場の成り行き任せにはしてはいけないのである。

 このような無理をなぜアメリカは仕掛けてきたのか?それは無論、アメリカが行き詰まりを打開するため,各業界が触手を海外に広げて来たことにあるのは間違いない。はじめは経済規模の小さなニュージーランドクラスが集まって互いの商圏を作ろうとしたのに、そこに米国が入って来て小さなところからでもシコシコと巻き上げようとしたのだと思う。つまり『米国が拡大した』のである。
 TPPとはそうやって、次々に新たな手を打たなければならない、アメリカだけで立ち行かなくなったシステムの破綻を先送りする方途の一環なのであると思う。破綻を世界中が膨らんでしまうまで先送りできるシステム、それが新自由主義であり、TPPはその悪あがきというしかないのである。国を動かしてまで(オバマ)他国の規制を超越するシステムをビジネス上求め続ける。トンだ自由主義があったもんだ。国家におんぶにだっこされなければ成り立たないシステム、それが新自由主義。破綻しても国家が助けてくれる過保護ビジネス、それが新自由主義。

 今は出張中で慌ただしく書いているので、取り留めのない書き方になっていると思うが、最後にもう一つ。次のような記事を偶然発見した。(たんぽぽさんのところのコメントで紹介してあった)。
TPPに関する素人考え
 記事の趣旨は、『TPPはアメリカが日本に押し付けてくることばかり心配している、どうして日本がアメリカに日本型システムを押し付けようとしないの?』ということである。
 これはとても間が抜けた記事である。なんで自分とこのシステムを相手に「押し付けごっこ」せにゃあかんの!って感じ、この一言で間が抜けたという評価の根拠は十分だろう。

 最後にもう一つ。橋下さんもTPPと親和性が高そうな感じがして心配なんだけど、たとえば公務員改革のようなつもりで、TPPで改革しようなんて思わないでほしい。TPPで解決しようとすれば副作用で重篤な病を得てしまいそうだ。ゆえに別の方法で実現すべき。橋下氏がこの途を辿らないよう祈りたい。せっかく彼の改革を理解できそうな気がしてきたので。

 読み返しもほとんどせずにアップする。おかしい部分があれば後日修正するということで。
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by papillon9999 | 2011-11-26 14:57 | Comments(11)
Commented by 磐梯朝日国立公園 at 2011-11-27 15:27 x
私には大変わかり易かったです。
拡大を続けなければシステムが
持たないのですね。
自転車操業ですが、新自由主義の
どうしようもない属性なんでしょうか?
Commented by papillon9999 at 2011-11-28 04:20
コメントありがとうございます。たぶん、彼らの考える金儲けの仕組みが、ポテンシャルではなくて変化ではないかと思うんですね。
どういうことかというと、あるレベルの利益を確保できる『状態』ではなくて『変化』つまり絶対値ではなくて微分係数(正の)でしか儲けがでないようなことしかもはや残されていない、ということから来る『悪あがき』だと思うんですね。
高い状態でも変化しなければ金を生み出さない。だから低い状態のほうが変化率が高くて、莫大な利益につながる、というような仕組みではないでしょうか。(いや、全くの推測ですぞ(笑)
Commented by Ladybird at 2011-11-30 20:40 x
 またまたお邪魔します.

 昔(今も?),米国への留学が流行っていました.その頃よく言われていたことは: 米国での暮らしは楽しい.ただし,それは君が健康でいられる限りである.
 ひとたび病気になると,そこは地獄.米国の保険会社はすべて私企業.日本の「共済」のようなものはありません.

 米国の対極にあるのが英国.「揺りかごから墓場まで」国がすべて面倒をみてくれます.これが英国の誇りNHS(National Health Service)で,国民も,英国で暮らす外国人さえも,医療費はタダ.ただしNHSの財政難は明白で,たとえば手術が必要と診断されても,実際に手術してもらえるまで何ヶ月も待たされます.それが嫌な人は高額な医療費を払ってprivate な治療を受ける.結局は「地獄の沙汰もカネ次第」の世界です.

 こうして比べると,国民皆保険という日本の制度は,政府と国民の負担にバランスがとれた,すぐれた制度と言えます.それを米国ふうに変えようとして,一歩を踏み出したのが小泉改革.その総仕上げが「TPPへの加入」,というところではないでしょうか.
Commented by papillon9999 at 2011-12-05 01:20
過ぎたるは及ばざるが如し というアレですね。
『手術が必要と診断されても,実際に手術してもらえるまで何ヶ月も待たされます』
こういうこともあるんだ。基本的に全く依存はありません。

国民皆保険という優れた制度を我が国は持ったわけですが,これは自民党・官僚が導入したものだと思います。
そこで,パピヨン史観である官僚の『税金収奪システム』との関連について,忘れないように書いておきたいです。
例えば国民皆保険は霞が関の税金収奪システムとも相性が抜群に良かった。国民のために良い制度とその中からすこしずつ掠めとって官僚王国を築くことが両立できたということです。
しかしそれもバブル崩壊前まで。その後は両立できなくなって,これまでの掠め取りを維持するためには消費税増税などに目を向けざるを得なくなったわけです。
そしていよいよ,余裕がなくなれば新自由主義と手を組まねば鳴らなくなった。これが霞が関と小泉との結託です。
Commented by papillon9999 at 2011-12-05 01:20
今回のTPPについては,霞が関はあらゆることを使って実現しようとするでしょう。それはもはや国民皆保険から掠め取ることは期待できないからです。TPPの中で新たな収奪システムをしっかりと確保するでしょう。(逆に,それがないと官僚はTPPに反対するでしょう)

このTPPというのがホントに新自由主義の悪あがきであれば,この種の圧力は繰り返し繰り返しかかってくるでしょう。そのいずれをも跳ね返すことが出来るかどうか,まず不可能でしょうね。
Commented by たんぽぽ at 2011-12-05 22:27 x
おかえりなさい。

ご旅行お疲れさまでした。
Commented by papillon9999 at 2011-12-05 22:49
わーい,お帰りを言ってくれる人がいたo^o^^^^

いまちょうどTBして頂いた記事にコメントを差し上げてきたところです。急いで書いたのでどんなもんだったでしょうか?\^o^/^^^^^
Commented by たんぽぽ at 2011-12-06 22:26 x
ご旅行はどちらだったのですか?
カナダとか外国ですか?
差し支えがあるようでしたら、もちろん結構です。

>いまちょうどTBして頂いた記事にコメントを差し上げてきたところです

なかなか手厳しい意見ですね。
いましがたわたしからレスをつけてきました。
わたしもくわしいことはわからないので、
たいしたことは言えないんだけど。
Commented by papillon9999 at 2011-12-07 08:59
外国ですが,差し障りがあるのでメールでこっそりお知らせします。お楽しみにぃ。\(^o^)/
Commented by 磐梯朝日国立公園 at 2011-12-24 21:54 x
差し障りのある外国となると、
思い当たるのは例の将軍様の
国ですか。
何事も起こらなければいいですね。
Commented by papillon9999 at 2011-12-29 21:35
いやあ,ひ・み・つ。
かのお国だって,将軍さまが,指導する立場を合法的に独占しているのですね。労働者階級を解放する名目で絶対王制を敷けるのも,その根本は共産主義革命思想自体に,指導する立場と指導される立場の二つが想定されているからだと思いますよ。