アルバイシンの丘
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低線量被曝の真実(5:生体内濃縮の謎)
 市川定夫埼玉大学名誉教授のレクチャーを続ける(放射能はいらない_1/4_2/4_3/4_4/4【注1】)。驚くのはこれはチェルノブイリのすぐあとの頃の話であること。そんな昔から低線量被曝を巡る冷たい闘いが戦われていたのだ。
 前報では,カリウムのような生命体に必須の元素でも,ごく微小の割合(1万分の一)でさえ放射性同位体を含むものは,体内に蓄積させず速やかに体外に排出する戦略を生命体は採っていることを学んだ。



 一方,ヨウ素は10のマイナス12乗のオーダーの割合で放射性同位体を含むが,このレベルになると体内に蓄積する方式が生き残った(この天然物は半減期が1500万年程度)。それでもごくごくわずかな割合で,犠牲になった個体は生命史上,数多くいたことだろう。

 体内に蓄積される元素は,確かに放射性同位体の割合がきわめて小さい。カルシウム,炭素,・・・その他あまり詳しくは知らんが,そうでなければ生命体は絶滅してしまうからだ。

 一方,生体には使われていないセシウムCsとストロンチウムSrは,いずれも天然には放射性同位体は存在しない【注2】。人間の所為でこの世に出現したこれらの放射性同位体は,生命体をしてそれまで経験したことのない事態に直面させたわけである。
 そこで重要なことは,ヨウ素,セシウム,ストロンチウムの放射性同位体は,生命体の中ではどのようになっていくのかである。この話が今回の記事の目的である。動画の1/4の終わり頃から2/4の中ごろまで,詳しくレクチャーされている。

 まず,ヨウ素について。放射性同位体が無い(と考えて良い)ものだから,安心して動物は甲状腺,植物も成長組織とか花などに集積させる仕組みを作ってきたので,初めて経験する放射性ヨウ素I131もそこにどんどん集積する。しかし,甲状腺では必要量が限られているので,そこに達したらたぶん不要として排出される。有名な,ヨード剤を飲ませれば良い,というアレの根拠である。
 ところが植物ではそうならないのだ。植物は限度なく,どんどん集積させるのである。大変興味深いところなのでぜひ見て欲しい。2/4の初めの辺りである。どれだけ蓄積するかというと,200万倍~1千万倍のオーダーもありうるというのである。
 しかし,一方では安心するだろう。ヨウ素は半減期が8日と非常に短い。だから,2・3週間注意すればかなり減って,被害を防ぐことができそうである。ところがそうではない。ここもレクチャーの圧巻部分である。こんなところにも恐ろしさが隠れているのだ。それは・・・
 下の図を見て欲しい。動画の2/4から1.07秒の時点を切り取ったものだ。黒板に2本の曲線が描かれている。縦軸はI131の濃度(強さ),横軸は日付であるが,チェルノ事故直後の4/28日から8日刻みで,大きなピークのある日の目盛が6/1日を示す。これはヨーロッパにおけるデータで,WHOによる実測値だと思う。
f0036720_21473592.jpg

 ”環”とある曲線が環境中のヨウ素濃度の変化を示したもの。4月28日ごろにピークを示し,8日ごとに半分に減って行っているグラフとなっている。そう,通常の,半減期ごとに半分に減って行くと理解したものは,この図そのまんまのことである。
 しからば,もう一つの曲線は何か?この曲線は全く予想外の恐怖の曲線でなければなるまい。それは野菜とか牧草とかの植物に含まれるI131の濃度なのである。
 ちょっと待って!と言いたい。これは”半減期8日”のルールに違反しているのではないか!?いーーーや,これこそ濃縮の恐怖なのである。どうしてこれは違反してないと言えるのか?動画のレクチャーでは触れられていないが,パピヨンの考えたメカニズムはこうである。
 確かにヨウ素は8日ごとに半分に減って行く。しかし,減った分といえども1か所に集まれば高い濃度になり得るのである。半減期で減って行くスピードと植物の処に集積していくスピードの兼ね合いで,まさに黒板のようなタイムラグのある濃度変化のグラフが出来上がったわけなのだ。つまり,野菜に濃縮されたヨウ素がピークとなるのは6月1日,ひと月以上も後のことになるのだった。
 パピヨンの認識が覆る。ヨウ素の心配は1ヶ月後にはなくなるのだと思っていたが,こんなメカニズムが働いていたのだ。
 以上はヨーロッパのデータだが,日本でも初めの頃は測っていたらしい。しかし,このような傾向がヨーロッパで明らかになったので,日本でもそれに追随する曲線が描かれるはずだったが,日本は計測をやめてしまった。その表向きの理由は国民のノイローゼを防ぐためということだが,とにかく野菜の高濃度化を国民に知らせないためであった。動画で直接確認してほしい。
 チェルノの次の年だから,初めて原発反対が新聞の調査で50%を超えた時代だった。雪崩のような反原発の風潮を少しでも食い止めようとしたのかもしれない。このような隠蔽体質はもちろん,大本営時代からだ。決して菅内閣だけの体質ではない。

 次にセシウム。セシウムはカリウムと原子位置が近く(族が同じ),性質はよく似ているという。それで生体はカリウムと同じように,1か所に留置くようなことはしないらしい。つまり,カリウムのように取り込みと排出とを間断なく行おうとするのだ。これは偶然の幸いだったのか?
 しかしながら,セシウムも大きな問題を引き起こすのである。セシウムの方がやや原子量が大きいので,カリウムほど排出がうまくいかないのだという。つまり,入ってきた分のほんのわずかは排出が遅れるのだ。すると次々に入ってくればその積み残しが次第に蓄積していくことになる。こうして放射性セシウムは筋肉などに次第に蓄積していくのである。
 これにも衝撃的なデータがある。次の図をどうぞ。
f0036720_22412024.jpgf0036720_22422361.jpg









 驚くではないか。チェルノ事故の後,ラップランドの住民たちの体内には2次関数よりももっと急激な上昇カーブを描いて,セシウムの体内蓄積量が増えているのだ!1年と3カ月経ったあとでもますます上昇が急になって行き,なんと数万Bqのオーダー。このピークが来るのはなんと数年後なのだそうである。
 そしてなんと日本人も!ベクレルの数値こそオーダーが違うが,チェルノ事故の直後からじりじり増え始めるのである。1年3カ月後には3倍にまで。
 ところが,このような『濃縮』を『飽和』という概念で誤魔化そうとするのが,御用学者の『御用論理』である。その理屈とは,
『元素の量は体内では飽和状態に達する。従ってそれ以上には濃縮しないので問題は小さい』
といったものである。これに対し,市川定夫はこう言って一蹴する。
 『飽和状態にはまだまだほど遠いレベルの話なのだ!』(2/4の最後から3/4の冒頭にかけて)

 最後にストロンチウム。これの放射性同位体にも生体はこれまで遭遇したことが無い。セシウムの場合はまだカリウムに似ているので,体内蓄積は激しくはなく,ストロンチウムよりははるかにマシと言えよう。ストロンチウムは不幸なことに,カルシウムに似ているのだ。カルシウムは動物が骨に用いている元素だから,ストロンチウムは骨に集積する。この所為でストロンチウムは骨髄を冒し,白血病を引き起こす。

 以上みて来たように,カリウム40のように,自然界にある放射線はスムーズに排出するメカニズムが出来上がっているのに対し,人為的核反応で生じた人工放射性同位体には生命体は防御体制が極めて手薄なのだ。だから,同じ放射能と言ってもベクレルやシーベルトの数値だけを比べても何の意味もないのである。

 次回は内部被曝そのものに迫る。

【注1】 この4本の動画の出自は1/4のコメント欄を解読してわかった。それによれば,元のビデオ制作がチェルノ事故の翌年,1987年のようだ。なんと24年も前のこと!そしてその制作スタッフの一人が hisuiys という人。そのhisuiysさんがさらにtoshiaraという人に,『昨年5月にVEOHへアップしてもらった­のですが、誰も視聴しないので失礼をかえりみずyoutubeに­あげていただいたという経緯です。』ということだ。つまり福島の約10ヶ月前に,チェルノからの警鐘という意味で,youtubeに­たまたま上げていた所,ついに怖れていたことが起こってしまったのである。何も知らずに動画を見ると,まるで福島のことをあれこれ言ってるように誤解してしまう。やはり人類は愚かなことを繰り返すどうしようもない生き物なんだ。
面白いのは昨年5月にアップしたんだが,”7ヶ月前”というから3月事故の直後当たりだろうか,視聴回数はなんとわずか400人以下だったという。そして6ヶ月前でようやく2000人になった(^o^)/ ああ,ホントにねえ。下らん記事や動画には何十万も集まるのにねえ。
あの岩­上安身氏にも拡散をお願いしたそうだが,黙殺されたとのこと。なんだかなあ・・・
かくいうパピヨンも知らなかったとはいえ,同罪じゃろう。

【注2】 ごく最近,眼にした記憶があるのは,”天然の”放射性ストロンチウムが”発見”された,というどこかの記事である。無論,きわめて特殊であり,記述を変える必要はなさそう。
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by papillon9999 | 2011-10-20 07:55 | Comments(7)
Commented by 磐梯朝日国立公園 at 2011-10-21 10:18 x
こういう危険な話の一方で世田谷のラジ
ウム事件というのもありますね。
どう考えたらいいと思われますか?
Commented by papillon9999 at 2011-10-21 21:54
ああ,そうですね。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20111020/Postseven_66165.html
のことですね。

一つは,ラジウムがα崩壊だとということですかね。有名な,紙一枚で遮蔽できるという話ですが,床下にあればその真上でもアルファ線は部屋の中には届いていなかった,のでしょうかね。
庭などでは,床下から庭までに遮蔽するものがなければだいぶん浴びたことと思います。
ただ,年間30mSvまで行ったとはまあ,考えられないでしょうね。
それから,ラドンですが,これは自然界にあるので,スムーズに排出する機能が人間には備わっていると思います。
という反面,WHOはラドンの放射線が肺がんの重要な原因であることを警告していますね。

これで思うのは,放射能ということで一緒くたにはできないということですが,いかがでしょうか。
Commented by papillon9999 at 2011-10-22 08:45
えーっと,小出さんの次のような証言を見つけました。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770713.html
小出「そしてラジウムという放射性物質は、アルファー線を出すと、ラドンという放射性物質に変わるんですが。それは半減期が3.8日というくらい短くて、すぐにそれもアルファー線を出して…・ ポロニウムという放射線に、あ、放射性物質に変わります。えーそれもまたアルファー線を出して今度は、鉛の214という物質に変わるのですが。それ以降ベーター線も出すしガンマー線も出すし、次々と様々な放射性核種に変わっていきまして。えー……その途中でガンマー線を山ほど出す、のです。・・・」

ところが,ウィキを見ると
http://ja.wikipedia.org/wiki/ラジウム
http://ja.wikipedia.org/wiki/鉛の同位体
次のようにあります。

『鉛(Pb)には4種類の安定同位体204Pb、206Pb、207Pb、208Pbと、半減期が53000年以上の放射性同位体202Pbが存在する。5種類は全て、水銀(Hg)にアルファ崩壊する。』

これらは矛盾しているように思います。どちらが正しいのでしょうかね?
Commented by papillon9999 at 2011-10-24 09:50
以下のような,雑駁で無神経なコメントをよこす男がおったが,即削除したとです!
生命体の放射線とどのように折り合っていくのか,作り上げた仕組みに感動せんとやろか,この男は。
神経を逆なでする紙のような感性。

『放射能を避けようと思ったら(地球はもう放射能で汚染されまくっているから)月面の地下にでも未来を託す「選ばれた人類の子供たち」を送り込んで隔離しておくのが一番よさそうです。』by Pulin
Commented by pulin at 2011-10-24 10:42 x
SF的な思考実験ですよ。
地上の矛盾や悪徳(因習・差別・暴力・搾取・犯罪等そして原発のような危ない文明も)から隔離して「天界」で暮らすことになった人間はどのような理想社会を作るのだろうか?
寓話と考えてもいいでしょう。
かつてそれに近い小説を読んだことがあるのです。
J・P・ホーガン『断絶への航海』  (ハヤカワ文庫SF)
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Commented by 磐梯朝日国立公園 at 2011-10-24 14:11 x
>放射能を避けようと思ったら月面の地
下にでも
月面の地下が放射能を避ける所という発
想がなんとも貧困です。
全体に、現実逃避の宗教的発想ですね。
Commented by papillon9999 at 2011-10-24 19:03
>自分はほとんど関心がないですね

はいわかりました。宇宙には放射線を避けて生き続けられるところはありまっしぇん。忘れちゃだめよ。