アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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低線量被曝の真実(2)
 シリーズ記事で参照した佐藤教授のチェルノブイリドキュメンタリーチェルノブイリ報告は山下らの御用報告では決して伝わらない,すさまじい健康被害の実態があることを垣間見せてくれた。
 白血病の外にちょっと気になったのが,次の甲状腺がんに関する件りである。



  チェルノブイリ報告1
 「病気とわかったのは2ヶ月前です。」【注:91年の時点】
 「でも、リンパ節は事故直後から腫れました。」


 これで何を言いたいかというと,甲状腺癌の萌芽と発症の関係である。甲状腺がんの発症が増え始めるのは,通常,被爆後数年と言われていて,白血病より遅いことになっている。しかし,その前駆症状と言えそうな「リンパ節の腫れ」は母親の言によると「事故直後」だということである。
 すなわち,がんという病態にまで進展するのは数年かかるとしても,その芽は早期に出来上がっていることが多いのかもしれない,ということである。すると,後は増殖速度の問題となる。増殖速度の問題になれば,いつアグレシブな進展が生じるとも限らないのではないのかなあと思ったことだった。例えばがん細胞の変異とか新たな放射線による刺激などによって。だから,潜伏期間というのはそれほど確固としたものなのだろうか?という気がするのである。まあ,シロウト考えで申し訳ないが。

 それから偶然ながら大変面白いブログも発見した。
 院長の独り言
である。院長先生は現役の開業医のようで,医者の立場から多くの東電関連記事,および放射線障害に関する記事を書いておられる。面白いことに,若い頃は東京電力に産業医として勤務経験が御有りになるようである。
 スタンスは反東電,反原発で,現役の医者にしては大変珍しい。血の気も多いようだ。それでも医者らしく,ウズウズしながらも大変慎重な判断をしておられる。読者の皆さんもいろいろ記事を楽しんでみてはいかが。

 その中から,いくつか取り出してみよう。

放射能を必要以上に怖がることは「エセ科学」=カルト宗教-新聞論説から
 これは江川紹子さんが新聞のコラムに寄せた文章に対する院長先生の辛辣な批判記事である。まあ,たぶん江川紹子さんは気楽に書きなぐったのだろうと思うが,これで彼女が安っぽい売文家であることがわかるものだ。オウム報道で勇名を勝ち得たが,その分析にはパピヨンは不満だった。特殊な狂信集団として伝え,その所為で国民の多くは誰にも生じ得るという危険性の普遍化ができなかったのだ。また陸山会の裁判に関する評論も見たが,何か焦点がずれている。
 この低放射線被曝については,江川紹子は少しも勉強していない。低放射線の影響を恐れる者たちに対する悪意ないし軽蔑の気分があるとは思わないが,たとえば『あたかも低線量の被曝でこれらの急性症状が出るかのような誤解を与え・・・』の部分は完全にバイアスがかかっている。それを全く自覚してないことが勉強してないと断じるゆえんである。しかも,被爆者本人は低線量なのかどうかさえはっきり知るすべはないというのに。

われわれは原発事故にどう対処すればよいか(肥田舜太郎氏)
 肥田舜太郎医師は内部被曝の危険性をずっと以前から訴え続けてきている人で,今ではだいぶ有名になったことと思う。この引用記事でも触れられているが,内部被曝ではむしろ低線量が危険な可能性があるとのことである(何とか効果という)。高線量ならばむしろ細胞自体が癌化する間もなく死滅してしまうのに対し,低線量では活性酸素を生み出すなどして,死滅しそこなった細胞を癌化するというようなメカニズムが考えられている。90歳になる肥田医師の語りをぜひ読んでみて下さい。
 この中で,肥田医師は白血病に関して質問され,『白血病はまだでない。3年以降で、白血病はピークが5年、がんが7年だった。』と答えておられる。大体,白血病は被曝後,1年から3年で出始める,というのが通常のようである。

 このシリーズももう少し続ける。
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by papillon9999 | 2011-10-05 19:46 | Trackback | Comments(0)
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