随想や意見,俳句(もどき)
by papillon9999
最近の10記事
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
最近の記事 ついーと 放射能・原発問題 憲法問題 犯罪・死刑・光市事件 9.11陰謀説 靖国問題 社会問題 政治・政局政局問題 官僚論 小沢一郎関係 私の感性と思想 韓国 俳句 紀行 宗教 よそ様でのコメント集 文化・論 酩格言コピー 身辺雑記 TB歴のあるブログ コメント集(非公開) 書きかけ(非公開) 写真集(非公開) 済み 以前の記事
2021年 07月 2021年 04月 2018年 12月 2018年 06月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 more... その他のジャンル
Stop the 原発ファシズム Stop the 官僚ファシズム Stop the 軍産ファシズム Stop the 経済成長至上主義 Stop the 弱肉強食システム |
”市民感覚重視”の欺瞞性
2010年 10月 08日
今までほとんど知られることのなかった検察審査会なるものが,小沢強制起訴というものをもたらしたために,がぜん注目されるようになった。この不幸な”デビュー”のために,小沢支持の人々には天下の悪法というイメージが持たれるに至ったようであるが,信頼できない検察・警察システムである限り,ホントは庶民にとっては最後の砦となるべき”有難ーい”システムなのである。
実際,あのめちゃくちゃなでっち上げ事件である高知県警白バイ事件を裁判の場へ送り込んだ快挙実績があるのだから。しかし,今度の小沢起訴相当の議決はとんでもない暴挙で,せっかくの素晴らしい制度が泥にまみれてしまった。 ここで図らずも明らかになったのは,「検察審査」という有難い理念を真に実現するための手続き,致命的な副作用を起こさないための防御策が何ら講じられていなかったことだ.譬えて言えば,よく切れる名包丁がバスの停留所に放置されていたようなものである.その名刀をその辺のガキが,「大人への不信!」なんちゅうこつば言いながら振り回した結果,町の名物おじさんに致命的な重傷ば負わせてしまった,ちゅう話でごわすたいネ. 尤も,単なるその辺のガキが偶然集まったのかどうかも実ははっきりせんたいネ.匿名は仕方なかとしても,どういう職業とか年齢とか(平均年齢じゃなかよ),個人特定につながらない情報はできる限り公開して,客観的公正さを納得させる必要があるったい.そういう説明責任がホントはあるったいネ.しかし,ここではそいとは別のもっと大事か話ばすると. 小沢強制起訴を議決した東京第5検察審査会なるもののトンデモ性はすでに前記事のコメントでもふれているが,その他にもあちこちで指摘がなされてきた。これについては別記事としてアップするが,本記事では違った方面からの考察を書いておく。。 それは「市民感覚(重視)」という概念,口実の本質=欺瞞性である.この欺瞞性を暴いておかないとこれから先も大変なことになる.ウヨにとってもサヨにとっても市民にとってもだ. 考察の結果は以下のとおりである. ここでいう”市民”とは,「検事Aは浦和市民である」という意味の”市民”ではないことは明らかである.その意味は,”法律の素人”という意味でなければならない.すると,”法律判断のプロ”である検察の判断に異を唱えるということは,どういう意味になるであろうか.考察の結果,二つ発見することができた. (1) 検察の判断が恣意的で,例えば生徒たちの証言があるのにそれを採用せず,起訴に値しないと処理したことに異を唱えるケース (2) とても立件できないと検察が判断して起訴を見送ったことに対し,法律解釈を誤って,もしくは知識がないために「起訴すべき」と議決するケース である.他にもあるかもしれないが,まあ,これらが代表的なものと思うのでこれらについて考える. まず,(1)について,これこそが検察審査会なるものの,最初っからの理念であろう.存在価値はここにこそある,と言うべきものである.検察の恣意的判断とは,たとえば与党政治家の有罪となる証拠を敢えて見逃すとか軽視する,といったことで,ここでは「癒着」という言葉で代表させたい. 上に例示した実績,「高知県警白バイ事故事件」も,検察と県警との「癒着」のカテゴリーに含めることができると思う. そもそも,検察審査会システムとはこのようなことを想定して作られたに違いないのである. では(2)についてはどうか.検察は法律判断のプロである.プロはプロである.いくら市民感覚と言っても,まさか法律判断をプロと競わせるという意味ではないはずである.もし法律判断まで「市民感覚でやれ」ということだとしたらどうなるだろうか?あいまいな法律判断によって,「起訴すべき」,という議決が「市民感覚」という口実でなされるとすれば,それは,法定主義を踏みにじることである.あの北朝鮮と同じことになるではないか!本来,罪には問えない人でも裁判に付される,この酷さをよく吟味せよ.それを軽く実行してしまう”何気なさ”がここに存在するのである. 今回の「小沢起訴相当議決」問題は明らかにこのカテゴリーに属している.その証拠は,議決の理由に「裁判で決着をつける」ということが実際に書かれているからだ.起訴とは検察が有罪を信じて裁判に付すものなんだぞ! もし検察が,疑わしきもそうでないものもすべて 「裁判所様,よくわかりませんから念のためにご判断をおねげえしますだ」 なんてやってたら,どんな世の中になるかを想像せよ. ったく,なんということだろう.早々に,検察審査会法を改正しなくてはならない.当然,上記(1)のみを行えるようにするために. それを担保するには,大きな欺瞞性を含む「市民感覚重視」ではダメなのだ.そうではなく,端的に「検察と被疑者の癒着防止のため」とすべきである. そもそも,こういう欺瞞性に満ちた「市民感覚」なる概念がどこから持ち出されたのか?それが次の記事のテーマになる.ヒントは「裁判員裁判制度にも共通している」だ.お楽しみに.
by papillon9999
| 2010-10-08 21:13
|
Comments(15)
Commented
by
pulin
at 2010-10-09 15:50
x
市民感覚重視とは、国民の総意(つまり多数意見)だから、その通りにしろ、ごく少数の裁判員の判断であっても、国民全員から無作為抽出されているから、母集団である国民の判断に等しい、という、筋書きの論法によって。そこに、市民感覚・多数意見は、正しいものという暗黙のすり替えが行われている。
ここでは市民感覚が、本当の市民感覚とはかけ離れて反論できない権威付けとして作用させられている訳ですね。 私はこう思いますよ。
0
Commented
at 2010-10-09 19:41
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
papillon9999 at 2010-10-09 20:09
Commented
by
papillon9999 at 2010-10-09 23:54
今日はおしまい!
Commented
by
pulin
at 2010-10-10 05:39
x
裁判員制度を選挙と同列に論じるなら、裁判員制度とは国民投票で判決を決めるようなものだと思います。裁判とはそうあるべきものという原則があるとしたら、むしろ裁判というシステム自体不要で、裁判に限らず、あらゆる公の意思決定は(公立病院での病気の診断を下すプロセスなどにも)、国民投票あるいはそこの住民投票に諮って決めればいいと思います。病院の例でしたらあるいは裁判員にならって市民から選んで成る診断員制度を導入することでもいいですね。医療にも市民感覚を入れるとして。
でも、実際はそんなことは出来ようもないので、裁判員制度は恣意的な市民感覚利用と言われるのです。 変な制度だとしても制度ができちゃって現に存在する以上、とりあえずはそれに従わなきゃ仕方ない、という見方は否定しませんが。
Commented
by
papillon9999 at 2010-10-10 10:06
pulin選手,絶好調!こいもホームランたい!!
Commented
by
papillon9999 at 2010-10-11 12:39
(しんみりとした口調で・・・)灰汁選手よ,もう二軍で修業ができたとネ??
まだまだ,こんなんじゃダメダメバイ・・・市民感覚ちゅうもんを都合よく使い分けるんじゃなか・・ >市民感覚とはこういう事です……(^o^)/ なにお―オ?片腹痛いとはこんこつばい。市民感覚ちゅう言葉ば利用して,おんどれの俗情を正当化しようとするんじゃなかよ。小沢憎しのためには何でも利用する心根が好かん。どこかの都合良い御用記事をそのまま垂れ流したりすることさ。 この記事は「市民感覚」ちゅうのを「法律的に曖昧でも良い」ちゅうこつに使おうとしとるとば批判しとると。 二軍のオープン戦でも三球三振。 政党助成金は政治家の政党活動のためタイ。全然問題なかとは言わんよ。しかし,政党を発展解消した時に全額返金せよちゅうこつは,その集団は政党活動できんちゅうこつやろ?それはおかしかたい。引き継いだ処で使ってよかろうもん。そのためのコツや作戦は仕方なかろう。 そもそも返金するちゅうこつは議員の寄付行為に当たるわけで禁止されとると。だけん,それも可能にする特別な定めが逆に必要になるわけたい。 その結果,ようやく「返納もできる」ということにしたとよ。
Commented
by
灰汁狸菟簀
at 2010-10-11 17:23
x
papillon9999様
『毒蛇山荘日記』 http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20101005/1286234124 >日本が世界に誇れる唯一の有能な政治家・小沢一郎の >政治生命を奪おうとして、マスコミや検察、あるいは >その背後にいる米国日本占領支配グループに洗脳されて >「起訴相当」と議決した「検察審査会」メンバーこそ >犯罪者である。ただちに11名全員の氏名を公表・ >公開すべきである。 極論的にはこういう事ですか?……(^o^)/
Commented
by
D
at 2010-10-11 17:28
x
メンバーの氏名よりも審査会での議論内容(使われた資料など)を公開するべきでしょうね。
Commented
by
D
at 2010-10-11 17:59
x
ちなみに、マスコミにリークされているレベルの情報だと、検察の資料は、短期間ではとても読みきれるレベルの量ではないらしいね。
Commented
by
papillon9999 at 2010-10-11 21:46
>日本が世界に誇れる唯一の有能な政治家・小沢一郎・・・
いやあ,灰汁選手,まあだわかっとらっさん。対象が小沢だから言っとるとじゃなかとよ。尤も,安倍シンゾーさんだったら考えもせんやったけど,よく考えてみたらこの記事のような結論が出た,っちゅうことたいネ そこがまあだ理解できんようなら二軍脱出は難しかよ! 11名の氏名公表など,決まってないのだからせんでよかとは当たり前。しかし,裁判員裁判程度の公表はあってよか。特に年齢構成と職業構成,みんな在特会のメンバーやったりして(^o^)/^^^^^^^^^^ パピヨンはこういう意見も馬鹿げとると思うとよ。そいがまあだわからんとね。情けなか・・・・
Commented
by
papillon9999 at 2010-10-11 22:04
灰汁選手もこのD選手ぐらいになれば,だいぶ戦力もアップするとばって,
状況証拠による客観的な推定では,この11人の集団には決まった結論に導く何らかの特別な力学が作用した可能性がある,その一つに,膨大な検察資料が存在すること。それをどの程度の時間をかけて分析したのか,ちゅうこつ。 その他,11名の集団形成に恣意的な意図が介在する余地がなかったのかどうか,説明する責任がある。こいこそ,説明責任ちゅうこつたいネ。ふつうは介在する余地はないものと,暗黙裡に考える。だがホントにそうか,説明責任を求める。 D選手,貴重なホームラン!!
Commented
at 2010-10-12 09:07
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
D
at 2010-10-12 21:48
x
http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY201010110151.html
この国の検察組織や大手マスゴミは全面解体すべきものだと言う記事が出ていますね。 推定無罪の原則を無視して、罪が確定していない人を懲戒免職処分にするとは、法務省が聞いてあきれます。( ^ω^ ) また、その事に何も言えないマスゴミもね・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ
Commented
by
papillon9999 at 2010-10-13 08:46
これまた仰る通り!もし無罪だったらどがんするとでしょ?せめて休職扱いぐらいに止めとかんば。
特に記者とか論説委員(岸井とか)の偉そうな顔見ると吐き気がするですね。普段,著名人と会ったりしているので自分も偉かと思ってるフシがあるとです。 |