アルバイシンの丘
papillon99.exblog.jp

           
ブログトップ
メール     
当ブログ内の表現,論理などは,平和活動等のために活用してください.ただし,オリジナリティーが当ブログに存するものについては原作者を騙ることは禁止します.オリジナリティーを尊重してくださるようお願いします.     

随想や意見,俳句(もどき)

by papillon9999
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最近の10記事
トップページ
・田原のじいさんの世迷い言
・民進党はやはり分裂すべき(最悪を排除する視点を!)
・稲田辞任で誤魔化されんようにしよう
・国家戦略特区事業すべての検証を!!
・菅直人の姑息な生き残り策
・安倍一狂政治とは(5.目くらましがバレバレに気が付かない痴性)
・加計学園と安倍晋三があれほど獣医学部に拘ったわけ
・安倍一狂政治とは(4.反クーデターが必要)
・安倍一狂政治とは(3.ポピュリズムではなく警察国家利用のクーデター)
・前川メルヘンに胸が熱くなった!文春記事を読もう!
・神輿に載った晋三さんのソフトクーデター(2:安倍一派のトンデモな目的)
・神輿に載った晋三さんのソフトクーデター(1:前川前事務次官の反乱の意味)
・安倍シンゾーがあぶないと北朝鮮が・・・
・さっさと出てゆけ,自民党民進派!・桜田淳子問題の考察
・安倍の敵は僕の友(森友学園は僕の友になれる)
・百条委員会の真の意義:汚染土地購入の責任者と理由の解明を
・日本人が真に誇るべきことー現場力ー
・さようなら,オバマ
・トランプ現象を考える・続
・トランプ現象を考える
・豊洲移転問題のそもそも論
・宇都宮健児さん,あなたの英断を称えます
・ああ,宇都宮さん!もういい加減にしてよ!
・参議院選結果を考える
・出馬をやめよ,宇都宮健児さん(またかよ!)
・ますぞえ現象の本質・続々:庶民の賤しくも哀しいタカリ
・ますぞえ現象の本質・続:庶民の賤しくも哀しいタカリ
・ますぞえ現象の本質:庶民の賤しくも哀しいタカリ
ついーと
原発御用記念碑
TB歴のあるブログ
スパムコメ
最新のコメント
>いえいえ,大した内容の..
by たんぽぽ at 22:10
いえいえ,大した内容の記..
by papillon9999 at 09:33
トラックバックをたくさん..
by たんぽぽ at 06:44
たんぽぽさん,コメントあ..
by papillon9999 at 09:54
脱原発を前面に出して新党..
by たんぽぽ at 06:45
トラックバック機能が廃止..
by たんぽぽ at 23:42
7月中とお尻を切ってある..
by papillon9999 at 07:33
コメントありがとうござい..
by たんぽぽ at 23:28
たんぽぽさん,たくさんの..
by papillon9999 at 20:02
最近流行りの言葉で言えば..
by papillon9999 at 20:51
最新のトラックバック
都議選・自民党の歴史的大敗
from たんぽぽのなみだ~運営日誌
トラックバックがなくなる
from たんぽぽのなみだ~運営日誌
都議会選・楽観する民進党
from たんぽぽのなみだ~運営日誌
民進党・壊滅はまぬがれた
from たんぽぽのなみだ~運営日誌
安倍一狂政治とは(5.目..
from アルバイシンの丘
安倍一狂政治とは(5.目..
from アルバイシンの丘
安倍一狂政治とは(5.目..
from アルバイシンの丘
加計学園と安倍晋三があれ..
from アルバイシンの丘
加計学園と安倍晋三があれ..
from アルバイシンの丘
加計学園と安倍晋三があれ..
from アルバイシンの丘
カテゴリ
以前の記事

Stop the 原発ファシズム
Stop the 官僚ファシズム
Stop the 軍産ファシズム
Stop the 経済成長至上主義
Stop the 弱肉強食システム
腹がよじれたミステリー(第三部)
 その部屋で妻は亡くなった夫と対面した。いや,正確に言えば,”対眼した”というべきかもしれない。そこに”居た”のは1個の”眼玉”だったのだ。”それ”はぽつんと皿の上に載って”居た”。それが皿ではなく茶碗に”居れば”まさしく鬼太郎のお父さん,目玉オヤジそのものなのであるが,皿だから入浴はできない。その他大きな違いとして夥しい配線を引きずっていたことがあった。



 「ご主人です。」

 「・・・・・・」

言葉も出ない妻に,天才脳外科医は続けた。

 「ご主人が亡くなる直前にうまく脳を取り出すことに成功しました。他の知覚器官ともつなごうと最善を尽くしました。しかし,眼球1個とつなぐのが精一杯でした。耳も不成功で,知覚器官はこの眼玉1個の視覚だけになってしまったのです。」
 「何しろ,直ちに血液ポンプとつなぐなど,多くのやることがあって,どうにも仕方がなかったのです。」
 「従って,”彼”には我々の話は全く聞こえていませんし,まだ我々も彼からは見えていません。眼も視野が極端に狭まっているので,真上から覗き込まなければ彼からは認知できないからです。」

 「すると・・・今,主人は天井を見つめているだけなんですか?」

 「そうです。眼球を動かそうにも筋肉はないし,瞼もないのです。」

 「・・・・」

少し落ち着いたところで妻は改めて部屋を見廻した。眼玉を載せた皿が置いてある机の横には大事そうな箱があって,そこから夥しい配線が這い出しており,眼玉のほうへ伸びている。
 もう一方の側にはオシロスコープのような計測器があって,その画面には心電計のような波形が画面を流れていた。今はピコンピコンと信号波形が流れていたが,それは非常に退屈そうな流れ方であった。

 「あの箱の中にご主人の素晴らしい脳が大事に保管されているのですよ。培養液に漬け込まれていますのでご安心ください。」
 「それからあの波形装置は脳から出る信号を取り出しているのです。あれで反応がわかるのですよ。今は退屈そうな信号ですが,見ていてください。」

 そう言うと,外科医は眼玉の所へ行って,その眼玉を真上から覗き込んだ。

 「やあ,元気かね?今日は大変良い知らせがある。実は奥さんがやっと来られたのだよ。尤も,君には何も聞こえないんだが。」

 その時に,信号波形は待ち兼ねたようににピコピコ揺れた。それは踊っているように見えた。同時に軽快な信号音が発生した。それはとても嬉しそうに聞こえた。

 「さあ,奥さん,あなたも早く”逢って”やってください。」

 妻は気味悪そうに,恐る恐る,眉間の皺で顔全体を縮込ませながら,”夫”のそばに近づいていった。真上から覗き込んだ時,妻の顔には複雑なものが浮かんでいた。それは気味悪さと憐れみと懐かしさと,・・・いやいやそういう個別の感情に分けることはできない,いろんな感情が交じり合っていた。

 妻が覗き込んだその時,信号波形は一段と跳ね上がり,踊り狂った。そして,信号音も女学生同士が久しぶりに会ったときのようにキャッキャッとやかましく,しかし嬉しくてどうしようもないという感じで部屋中を跳びまわっていた。

 妻は我が”夫”を複雑な表情でジイーット見つめていたが,ようやく表情が落ち着いてきた。そして,ついにその口元が緩み,眉間の皺も取れた。その新たな表情は,”いとおしい”というような感情を浮かべているかのように見えた。

 妻はようやく夫の”上”から離れ,脳外科医に懇願した。

 「お願いです,先生。主人を家へつれて帰りたいのです。ぜひ,ぜひ・・・」

その眼はキラキラ輝いていた。

時間の都合上,以上を第三部とする。次回は夫も自宅へ戻り,いよいよ完結篇となります。
[PR]
by papillon9999 | 2010-02-06 17:24 | Trackback | Comments(5)
トラックバックURL : http://papillon99.exblog.jp/tb/12795258
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by 灰汁狸菟簀 at 2010-02-07 19:28 x
papillon9999様

「ドノヴァンの脳髄」か「ドウエル教授の首」のような
SFホラーを期待していたのですが…オチが読めません(泣
Commented at 2010-02-07 20:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by papillon9999 at 2010-02-07 23:54
あーん,またまたプレッシャー!
そんなんじゃないけど,なあーんだって言われたらどうしよう・・・
(^o^)/^^^^^^^^^^
Commented by たんぽぽ at 2010-02-08 23:10 x
家に連れて帰るのはさもありなんだけど、
それでどうなるのかは、わたしもわからないです。
Commented at 2010-02-09 10:04
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。