アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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『高福祉は高負担で』と言う前に
 この記事は以前に書いた記事,
 税金収奪システムの表現(国民負担率のまやかし)
と全く同趣旨のものである。だけど一向に解ってもらえないので,何度でも書こうと思う。
 ここでヤリ玉に挙げる問題とは,



反自公側・反構造改革派・反新自由主義・アンチ小泉ヘーゾーの立場に立つ人々(以下,共生思想派と呼ぼう)の間にも,『高福祉を言うなら高負担も覚悟しなければならない』,『高福祉のためなら消費税増税もやむを得ない』という,物分りの良い議論が多く見られることだ。
 こういう考え自体は霞ヶ関,自公側・構造改革派・新自由主義・小泉ヘーゾーの立場に立つ側(反共生派と呼ぼう)と同じである。その動機は違うにしても,つまり,消費税増税に唇を噛んでやむなく同意するか,内心しめた!と思って消費税大増税を企てるかの違いはあるが,高福祉実現に対する手段も目的も結果も同じとなる。
 これらは,高福祉政策で高度な成功を収めている北欧にお手本を見て,そこは高負担が当たり前の社会になっている,だから,高福祉を求めるならそれ相応の高負担が必要なんだ!という刷り込みが起こるからである。もちろん,反共生派側は以下のことはわかった上で,その刷り込みを利用するだけの話であるが,ナイーブな共生派サイドは,素朴に刷り込まれるだけである。

 再度強調しよう。

 今のまま,高負担化=大増税しても絶対に高福祉にはならない!
 =ザルで水を掬うようなもの


 なぜ,北欧国民が高負担を受け入れているかを考えよ!

 要するに,せっかくの共生派でありながら,彼らに欠けているのは北欧ではなぜ高負担を受け入れているのかについての洞察である。いや,それは簡単にわかるかもしれない。高負担でもそれに見合う,またはそれ以上の厚い見返りが戻ってくるから,ということは。だから,件の共生派の方たちは言うだろう。『無論,そうすることが前提だ。』

 だが,ここに大きな,重大な見落とし,がある。霞ヶ関官僚たちの『国民の富収奪システム』がある限り,大増税をしてもそれに見合う分が国民の方には廻って来ることは絶対にない。正確に言えば,少しは廻ってくる。しかし,その量は収奪された残りの分に過ぎない。
 こういうと,件の共生派はさらに言うだろう。『いや,だから,わかってるって!それをきちんとすることが前提だってば!』
 だが残念ながら,この言い分は,何が最も困難なことなのかがちっともわかっていない言い分だ。現在,厳としてある『霞ヶ関の『収奪システム』。これを壊すことが最も困難なことで,かつ一番重要なことなのだ。よく考えて欲しい。いや想像か。これを壊すことがどんなに困難なことか。人によっては,官僚機構にメスを入れるのは不可能だよ,とあきらめる人さえいるくらいだ。しかし,これをやらないと,どんな変革も全然意味を持たないのである。

 言い換えると,この『収奪システム』を壊して,真に国民のために国民の富が使われるようになったら,その後の増税はむしろ容易なのだ。件の共生派たちの容認する増税論は,困難なことを解決した後の簡単な部分を,今言っていることになる。言うならば,話の順序が全く違っているのである。
 今言うべきは,その前の最大の障害,『収奪システムを壊せ』ということだ。そもそも,一体何%増税しなければならないか,この障害を取り除かなければわからないはずではないか。

 今の国の体質は,霞ヶ関官僚システムによって,重篤な状態にある。そこにいくら増税という薬をばかばか飲んでも効くどころか,全く危険である。あるいは現状をこういう喩えはどうか。『増税という水を掬うためのバケツには,底に穴が開いていて,その穴の先は霞ヶ関の庭のプールに流れ込んでいる。』こう考えると,まずやるべきはそのバケツの底を塞ぐことだとわかるだろう。あるいは病気に喩えると,『体質改善』。
 街頭インタビューなどでおっさん,おばさんたちが,受け売りのくせに賢しらに口にする『財源論』。これすらも,体質改善によって自然と解決できる問題である。

 最後にもう一度念を押しておく。

 『収奪システムが壊れる前に増税容認を叫ぶことは百害あって一利もない』
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by papillon9999 | 2009-08-28 23:19 | Trackback(5) | Comments(0)
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