アルバイシンの丘
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随想や意見,俳句(もどき)

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ユダヤ人とは何か(1)ユダヤ教
 前の記事でお知らせしておいた「ユダヤ人はなぜ迫害されたか」の本を少し飛ばし読みして大体読み終えた.そのような俄か勉強で何千年にも及ぶイスラエルとアラブの隣人間に存在する人類最大の難問に挑むとはなんともおこがましい限りである.



そのような大非難を覚悟の上で,私なりのユダヤ理解を書き留めておきたい.間違いや誤解に対するご指摘は,より正しい深い理解に到達するためにに必要不可欠のことである.ぜひご指摘ください.

1.前書き

 その本を読み終えた直後としての第一印象は,世界の側がユダヤ人やイスラエルを大変誤解しているということである.「誤解」が存在しているという程度にはユダヤ人側・イスラエル側の論理というものが理解できた気がするのである.
 ただし,念のため強調しておくが,この本あるいはユダヤの論理にパピヨンが同調したというのではない.この本の著者はおそらくユダヤ教の敬虔な信者である.そういう立場の人が展開する論理は一方的なものである.例えば,ユダヤ人側の受けた迫害の詳細な記録はあっても,ユダヤ人側だって過去何度も加えたであろう非道な暴力に関しては何も記述されていない.そういう偏りは承知の上で,被害者としてのユダヤ人側の論理・見方がわかった,という意味である.
 この本での迫害に関する記述については,冷静かつ公正で事実としては間違っているとは思えない.ただその意味付けについては独断があるはずである.そういう点を承知の上で,彼らの論理がなんとなく理解できた気がする,とということである.つまり,あなた方=ユダヤ人の言い分は分かった,という意味である.

 以下では,私なりのユダヤ解釈を書いていくが,この本そのままのことを書くわけではない.特に明示しない限り,あくまでもパピヨン自身の考察によるものである.だから,記事中に間違いや誤解などがあっても,この本ではなくパピヨン自身に責任があることを明記しておく.

2.ユダヤ理解の必要性と必要条件

 当たり前のことであるが,ユダヤ人が絶滅しない限り,ユダヤ人は地球上で生を営む権利はあるのだから,どこかで非ユダヤと共存しなければならないのは自明の理である.その場所が一箇所に固まった場所がイスラエルなのである.どこかにイスラエルというユダヤ人のための独立国家を建設したい,というのがシオニズムである.(あるいはもっと強い意味で,それが神のご意志だと思い込むことまで含まれるかも知れない).
 ところが,このシオニズムに対して,反ユダヤ側はイスラエル建国の論理自体にユダヤ人の傲慢さを見ている.そして,その傲慢さの由来がユダヤ人自身が持っているとされる「選民思想」であると信じている.それは旧約聖書を信奉するユダヤ教という宗教を狂信した結果であり,従って彼らを一種のカルト集団として忌み嫌うというマインドが反ユダヤ側に生じているのである.
 パピヨンは,ユダヤ人が世界からこのように思われていることに大変同情的となってしまった.可哀想だと思う.少なくとも現在世界が思っている「選民思想」とは意味を誤解されている,と伝えたい.(こう思うようになったことはこの本を読んだおかげである).
 別にユダヤ人をえこひいきするわけではない,単に「選民思想」の意味の誤解がある,と言いたいだけである.このシリーズ記事の趣旨,「ユダヤ人とは何か」についてはなによりもまずそれについて書かなければならいと感じたのである.

3.ユダヤ教とキリスト教とイスラム教

 そういう「選民思想」というものを理解するためには宗教的な基礎が必要である.後に書くように,イスラエル問題は大方のイメージに反して,実は宗教問題ではないのである.しかし,宗教の比重は無論軽いものではなく,その基盤を知らないとまったく理解できないこととなる.(宗教問題ではないことを理解するために宗教のことを知る必要がある,ともいえる.)
 そこでまず見極めるべきことは,ユダヤ教徒が果たして狂信的カルト集団なのかどうかということである.そのためにはキリスト教やイスラム教と比較するのがいいだろう.パピヨンは,ブログを始めた頃に次のような記事を書いた.

   -キリスト教は一神教か-

 この記事はキリスト教について考察したものだが,その比較としてユダヤ教も持ち出している.パピヨンは次のように思っている.
 (1)ユダヤ教のカルト的イメージを呼び起す原因は旧約聖書の中に存在するだろう.すさまじいエホバ神(以下,ヤハウェと書く)が他民族であるカナン人を皆殺しにしてカナンの地にイスラエルを建国せよと命じる.シオニズムはこの命令どおりのことをしているに過ぎない,としてシオニズムを正当化しようとするのであれば,確かに狂信的カルトといってよい.
 しかし,これは2点においてカルト集団だという証拠にはならない.
 まず一点.旧約聖書を通じて,ヤハウェがユダヤ民族に侵略,殺戮を命じるのはここ一箇所だけである.(と断言できる自信はないが(^o^))
 第二点.話は逆なのであって,この部分が書かれてから侵略したのではなく,侵略した事実を聖書として記述したものである.つまり,この部分はどの民族も為したであろう武力侵略を記述した神話に過ぎないと言うことである.こういう神話なら世界中のあらゆる所にあるはずで,その神話を以ってカルトということはできない.
 (2)キリスト教(イスラム教も)が旧約聖書と絶縁できない理由は-キリスト教は一神教か-に書いたように,イエスのようなメシアがいつか到来する,という預言が書かれているからである.【注1】それがないとイエスキリストの信憑性がなくなってしまうのである. 
 だから,旧約聖書のこれ以外の部分をキリスト教徒はあまり重視していない.キリスト教徒による過去の蛮行,十字軍遠征は旧約聖書のこの部分ではなくて,新約聖書の使徒伝のいずれかにある,「行ってその弟子にせよ」を基にした可能性が高い(自信はない).
 つまり,旧約聖書のこの部分はカルト的狂信を引き起こす可能性は皆無とはいえないにしてもそれほど強烈なものとはいえない.そして紀元前ならいざ知らず,現代世界のユダヤ人の中で,この旧約聖書の命令でイスラエル建国を行わねばならない,と狂信しているユダヤ人は殆どいないのである.
 大体以上において,ユダヤ教はカルト=狂信的集団とはいえないことを示した.(力及ばず説得力が弱いかも知れぬが・・・(^o^))

 例によってだらだらと長くなったので,次回に続きます.次は「選民思想」について考えます.カルト集団ではない集団の思想がカルト的であるはずがありません.選民思想だってそうなのです.

【注1】 ただし,その時期は明記されていないので,ユダヤ教徒はイエスがメシアだとは認めないし,イスラム教でいうメシアのマホメットもユダヤ教徒は認めていない.ユダヤ教ではメシア到来はまだないのである.従って,イスラエル建国はまだ早いとしてイスラエルを認めないユダヤ教徒の少数派も存在するくらいである.
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by papillon9999 | 2009-02-01 01:01 | Trackback(5) | Comments(1)
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